白山はくさん(標高2702.2m、日本アルプスより西では最も高い)・日本百名山
 (1)江戸時代には、富士山、立山とともに日本三名山と称される。
 (2)山域が石川・岐阜・福井・富山の4県にまたがっている。
 (3)一年の半分以上が白い雪に覆われている。

2006年8月12−14日

 ハクサンイチゲ、ハクサンフウロ、ハクサンコザクラ、など植物の名前の頭に「ハクサン」がつく種の多いことでも知られる、白山。学生時代から行ってみたい山であった。北、南アルプスは、夏に最近行っているので、趣向を変えて、別の山に行ってみたかった。どこかに夏にしか行けない山で面白そうな山を考えていたとき、「そういえば白山がある」と思いつく。

8月12日
天気:曇り

8:27 新宿駅発→8:55 大宮駅着
            9:18 大宮駅発→10:28 越後湯沢駅着
                        10:53 越後湯沢駅発→15:30 金沢駅着
 富山で大雨のため、越後湯沢〜金沢の電車は予定より2時間ほど遅れました。電車の周りは降っていないのですが、川を見ると増水していて、先ほどまで大雨が降っていたのだなと。
16:00 金沢駅出発→17:30 市ノ瀬キャンプ場

8月13日
天気:曇り時々晴

おそらくあの頂(中央)が白山だ 白山禅定道登山口

5:12 市ノ瀬キャンプ場出発
5:47 白山禅定道登山口
 山頂には別当出合からのコースのほうが近くて人気も高いのですが、お盆の百名山ということで、人ごみの中を行くのが予想されるので、「あえてこのルートを取ればすいているだろう」と予測。このコースはこの時間帯ということもありますが、とても静かで、別当出合の分岐まで5名の登山者しか会いませんでした。
6:35 六万山

六万山 朝の光

7:15 指尾
 指尾から白山が見えますが、この時間帯だと逆光です。それでも撮るだけ撮る。

逆光の白山 白山釈迦岳なら逆光にならない

8:08 慶松平
 ちなみに、慶松平から、少しずつ高山植物が点々と出始め、殿ヶ池避難小屋からちょっとしたお花畑です。

慶松平から高山植物が ハクサンシャジン?

9:13 別当坂分岐
 ここから、殿ヶ池避難小屋までガスのため、風景よく見えず。

シモツケソウ ミヤマキンポウゲ

10:45 殿ヶ池避難小屋着・昼食
 今までガスがかかっていた白山が、その姿をあらわしてきました。

殿ヶ池避難小屋に着いたころの白山 殿ヶ池避難小屋を出発するころの白山

11:15 殿ヶ池避難小屋出発

殿ヶ池避難小屋よ、さようなら マツムシソウ
ハクサンフウロ トリカブト
夏山 JOY お花畑

12:10 黒ボコ岩
 なんと言ったらいいんでしょう。黒ボコ岩の周辺は大キジが多いです。室堂にトイレあるし、殿ヶ池避難小屋にもトイレあるようだし、何とか我慢できないものか? 岩の所に隠れて用が足せるのかな? 近くに水場があるんですよ。やっぱり標高2300mともなると腐りにくい?

黒ボコ岩 まさか会えると思わなかったシナノキンバイ

12:45 砂防新道との分岐
13:10 南竜山荘

アオノツガザクラ コイワカガミ
こんなにチングルマに会えるなんて 雪渓

 南竜山荘から野営場の道は、高山植物の宝庫です。アオノツガザクラが、コイワカガミが、なんと久しぶりにクロユリが、そしてこんなにチングルマに、ハクサンコザクラに会えました。さすが白山です。そもそもお盆の時期というのは高山植物が咲き終わる時期、毎年ちょうど咲き終わったチングルマを見ていて、そのなかに一株くらい咲き残っているのを見て喜んでいたというのに、白山ではチングルマがたくさん咲いていました。今年は、冬の降雪量が多かったため、というのもあるかもしれない。
13:40 南竜野営場着

ハクサンコザクラ 南竜野営場
野営場から山荘を臨む 小さく白山山頂が見えます
クロユリ


8月14日
天気:晴時々曇り
5:00 南竜野営場出発
 南竜山荘から、室堂に向かうコースは3コースほどあります、その中で自分はトンビ岩コースを選びました。理由は昨日行ったコースと、室堂からの下山コースと一番だぶらないコースだからです。

方才谷雪渓 朝露に濡れるクロユリ
別山・南竜山荘 おそらくトンビ岩

5:55 トンビ岩

この岩を超えると、白山山頂が 白山山頂が見えた
白山山頂と雪渓 室堂

6:30 室堂(10分休憩)
 室堂に着いたその時、スピーカーからコーランが、ではなく、流れてきたのはラジオ体操でした。さすが日本人、多くの人がラジオ体操をしていました。

白山比盗_社 イワギキヨウ?チシマギキョウ?

 行く前は、「宗教色の強い山かな」と思っていましたが、仏像や神社などの建物もあまりなく、信仰で登っているような人もあまりいませんでした。自分で気がついた範囲では、信仰関係の建物は、室堂と山頂の神社くらいでした。あと歴史のある山だから、「何合目とかの歴史を感じさせるような指導標が多いのでは」と思っていましたが、そういうのも少なかったです。
7:10 白山山頂
 ようやく着きました。この時は霞がかかって日本海も見えず、北・南アルプスもぼんやりしていますが、雲のない絶好の天気です。

大汝峰 剣ヶ峰
三角点 白山 奥宮
別山 ピーク写真(逆光)

7:35 白山山頂発
 時間があるので、お池めぐりコース(火山の地形)で、室堂に戻ります。

油ヶ池? 白山山頂を振り返る
翠ヶ池 血ノ池

 室堂に着くころには、ガスが出ていて、白山山頂は見えなくなっていました。
8:35 室堂着・昼食
 朝食をとったのが早かったし、休憩したかったので…
9:00 室堂出発
 9時25分、地図に危険マークがあるところを通過、気をつけていれば問題なく通過できるはずです。
9:50 大倉山避難小屋

ダケカンバがかっこよかったので 白水湖
アサギマダラ(蝶) 最後に白山の姿を拝めました(ガスが晴れてくれた)

11:20 大白川温泉着
 露天風呂の入浴料は300円です。温泉は普通ですが、体を洗う場所があまりないようです、その他ロッカーが壊れています。山に登って、一風呂というかんじの露天風呂ではありません。

今回のトラックログ(黄:13日(市ノ瀬―殿ヶ池はGPSデータなし、のため黄色の線を手書き)、赤:14日)

13:00 大白川温泉発→13:30 平瀬温泉着
                14:25 平瀬温泉発→16:15 高山駅着
                              16:42 高山駅発→19:12 名古屋駅着
                                          19:25 名古屋駅発→21:00 品川駅着

最後に:白山は「予約の山」のようです。登り、下りのバスなどは予約が必要です。ですが、予定通りにことが進まないのが、山でもあります。そのときの体の状態とか、そのときの天気の状態、そのときの道路の状態によって、下りに何時間かかるか、登りに何時間かかるか、というのはおおよそでしかわからない。「何時(何日)までに着く」は必要だけど、「何時(何日)のバスに乗る」は予約できないのが、山だと思う。今回、最悪の事態を考えて下りのバスを予約したら、それよりはるかに早く着いてしまった。

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