志賀高原レッスン&ツアー(一部)

2008年1月12-14日
ダイヤモンドダスト主催 正確な人数覚えていません。ガイド:黒川さん、参加者:15人程度

 自分の準備不足:全ては自分の準備不足で後手後手に回ってしまったということ、自分なりに頑張ったが一番大事なところで弱さが出てしまった。後はゲレンデ外で滑ることへ自分の理解力不足もある、ゲレンデでは不自由なく滑れたので、ゲレンデ外でも滑れると思っていた。しかし、ゲレンデは整備されていて藪などがなく地面に降り積もった分が雪面となるが、ゲレンデ外では藪の上まで雪が来てそこが雪面となる。

1月12日
天気:雪
6:24 東京駅発→8:04 長野駅着
            8:20 長野駅東口発→9:30 蓮池着

ゲレンデ講習(午前の部と、午後の部に分かれる。午前の部の人は、午前中レッスン、午後自由練習。午後の人はその逆)
 自分の場合 午後の部
13:30−15:00 講習(先生S藤さん1人、生徒3人)
 教わったこと
 (1)簡単に斜面を滑って基本的なフォームをチエックー3人全員OK
 (2)ゲレンデ外でパウダーを滑るコツの一つ
  (a)自分で動いて対処ー沈み込む
  (b)板に動いてもらって対処―後ろ足加重で、前後差を付けた後、前に出ている足で雪面を削るように斜めに出す

(2)(b)の動作(大げさに書くとこんな感じ)

 (3)ストックの位置は体の後ろでいい、突く時だけ前に出す。
 (4)滑る方向を見て滑る
講習が終わった後、参加者全員で、圧雪されていない所を滑る。

熊の湯スキー場
 珍しいスキーヤーのみ(ボード禁止)のスキー場、とても寒いが、その分雪質は良い(らしい)。リーダーによると、「日本海に近すぎると湿った雪になり、離れすぎると雪が降らない。熊の湯がちょうどよい」とのこと。

1月13日
天気:雪
 室内講習
9:30−12:30 バックカントリーツアーのための安全講習(いただいた資料から抜粋+聞いたこと)
1 バックカントリーにおいてどんな危険があるか、どう回避・対処するか
 地形・環境などに存在する危険ー雪崩、雪庇の崩壊、樹木や岩などへの衝突、クラックへの転落、根回り穴への転落、スノーブリッジの崩壊、沢への転落、急斜面やアイスバーンでの滑落、雪の下に隠れた枝にスキーを引っ掛ける、ストックに木を引っ掛ける、木で目をつく、ガス・吹雪、雪質の変化ーこういうことがあるということを想像することが大切
2 装備
 参加者の装備ー持ってくるのは当然として、出発前に用具が正常な働きをするかチエックすべき

これ1枚しかなかったんで、大きくしました(室内講習の様子)

3 雪崩対策(ビーコン操作を習熟することだけが雪崩対策ではない!)
 雪崩の起きる状況ー天候・地形・積雪・人間の行動により変化
 雪崩の起きやすい状況ー大量の降雪、30-45度の傾斜、木の少ない斜面、沢の中、風下の斜面、雪庇下、デブリのある場所
 雪崩対策ー危険地帯を避ける、雪の知識と雪崩のメカニズムを知る(リフトに乗っている時などジャケットに着く雪を見る→接着力の弱い雪は角の取れた丸い雪である)、危険地帯の行動原則を守る、雪崩対策装備は必ず携行する、雪崩対策装備の扱いを習熟する、雪崩に巻き込まれたときの脱出方法を知る、過去の雪崩事故を検証する
昼食
13:30−15:30 ビーコンの使い方
(1)捜索においてある程度絞り込めてきたら、さらにクロス十字法を使って絞り込むが、方法におぼれないことが大切。人が3m下に埋まっていたらどんなに絞り込んでも3m以下に近づかない。人間は案外大きいので、ある程度絞り込めたら、ゾンデで捜索した方が早い。
(2)複数捜索ー前回玉原ではビーコン2台の捜索は全くわからなかった。そもそも自分は複数捜索の場合、どうビーコンに表示されるか理解していなかった。

A受信、BとC発信の場合

 Aのビーコンが受信になっていて、BとCが発信になっている場合(上の概略図)、仮にここで先に電波をとらえたビーコンをBとし、その後にCの電波をとらえたとすると、Aのビーコンには図の状態でBまでの距離2が点滅し、たまにCまでの距離3が出ます。今から思えば当然ですが、このことを(前回玉原では)理解しておらず、たまに現れるCまでの値にびっくりしてわけがわからなくなっていました。対応としては、Cまでの距離に気をとらわれず、Bまでの値を小さくしていけばいいのです。
(3)ビーコンの相性ー2台ビーコンがあって機種が違う場合でも、ビーコン操作は行えます。しかし、デジタルビーコンとアナログビーコンについては多少問題があるようです。デジタルビーコンの高機能(トラッカーDTSだと、スペシャルモード:1回押すと、2台のビーコンを探す場合、もう1台の電波をシャットアウトできる)は、アナログビーコンを使う時に使えないことがあるそうです。もちろん受信と発信の関係は成り立ちますが、デジタルビーコンで(アナログビーコン捜索に)高度な機能を使おうとすると使えない場合があるとのことです。アナログビーコンで、デジタルビーコンを探す場合、つまり上記の逆は特に問題ないようです。
 外は雪が降っているように見えますが、雪が風で飛ばされているだけとも言われます。講習が行われた前日が暖かく大量の雪が融けて笹が雪面にだいぶ顔を出していました。明日ツアーに出るかどうかは、この日に山に入ったS藤さんの結果を聞いて、翌朝、判断するそうです。ツアー中止の場合はゲレンデ講習です。

1月14日
天気:晴れ
 朝食の前に、「今日のツアーは中止、ゲレンデレッスンに変更、ただしビーコントレーニングするのでビーコンとショベル持ってきて」との連絡入る。「事前に言われたことだし、しかたない」と思う。しかし、その後、宿料金の精算をしたら、「えっ? リフト料金のぶんがないじゃん」ということに気がつく。そして前日、ゲレンデレッスンは行っており、ゲレンデスキーは満腹であり(再び空腹になるだろうがこの時はゲレンデ講習満腹)、今の自分にとってゲレンデ講習は責任感だけである。責任感で、ゲレンデに行くが、回っているリフトがむなしく見えた。その時、「ゲレンデレッスン責任感だけな上に、リフト料金なしか、わざわざリフト料金借りて…(中略)。ここにいても仕方ない、帰ろう」と思う。リーダーさんが来るのを待って、「帰る」ことを伝える。
 最後の最後で自分の弱さが出てしまったが、初日のレッスンは有意義だったし、2日目の室内講習で玉原では理解できなかった2台の場合の捜索方法が少しわかってきた。それなりに成果はあった。それにしても地球温暖化というのはここまで来ているのか?

11:00 蓮池発(バス)→11:51 湯田中駅着
12:02 湯田中駅発→12:48 長野駅着
              13:02 長野駅発→14:26 大宮駅着
                          14:30 大宮駅発→15:00 新宿駅着

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