救助訓練 2008

 一部です…。一応、救助訓練の記録という形となっていますが、救助訓練を知らない人が見たら理解できる文章ではないし、理解している人が見たら足りないところばかりだと思う。写真をとる余裕もあまりなかった。一歩引いて、読んでいただけたら、と思います。

2008年 6月14-15日
L:K林さん、SL:A部さん(土曜夕方より)、メンバー:F川さん、S野さん、M井さん、I井さん(日曜朝帰宅)、N井さん(土曜のみ参加)、F浦さん、Y口さん、S石さん、自分

6月14日
天気:曇り一時雨
7:15 立川駅発→8:28 奥多摩駅着
8:35 奥多摩駅発(バス)→9:02 東日原着
9:05 東日原出発
9:35 岳稜岩着

岳稜岩だと思います さあ、救助訓練

10:00 基本的な結び方の確認
 クレムヘイストノット、オートブロックノット:両方とも、スリングをロープに巻きつけていく方法。クレイムヘイストはまじめ、オートブロックはなあなあといった感じ(自分の感想)。つまりはクレイムヘイストはしっかりロープに効く分動きが悪い、オートブロックはその逆でロープに効きが悪い分動きが良い。
 ムンターヒッチ(半マスト)、ムンターミュール:ムンターミュールはムンターヒッチで懸垂下降しているときに仮固定する方法。ムンターヒッチはビレイも懸垂下降もできる。海外では使う人が多いらしい。
 ダブルフィギュアエイトループ、インラインフィギュアエイトノット:8の字の応用編、似ているが、8の字と微妙に違う。
 シートベンド:2本のロープを結束する結び方

結び方を実際に確認(1) 結び方を実際に確認(2)

11:30 アンカーの作成
 立木に結ぶ場合(クローブヒッチ(インクノット)、ブーリン)
12:40 昼食
13:20 懸垂仮固定、下降救助
 懸垂仮固定:トレーニングということでバックアップ(もう1本のロープでビレイ)してもらう。バックアップがなんか邪魔、だけどバックアップがないのも怖い。(1)懸垂下降の途中で、カラビナをハーネスのビレイループにセット、そのカラビナにロープをかけてロープの向きを変える。(2)ロープをエイト管に巻きつける(3)巻きつけた部分に上から下にロープを通す。(4)通して出たロープをカラビナで固定。

練習の様子

 下降救助(ディスタンスブレーキ、介助懸垂)(ちょっとうろ覚え)
 ディスタンスブレーキ:事故者を助ける人が二人以上いる場合に行う、一人はビレイヤーでロープを下ろすスピードを調節、もう一人は救助者となり事故者の下降をコントロールする。救助者は、「スロー」「ダウン」など声をかけビレイヤーに下すスピードを調節してもらいながら下りる。この時は事故者を救助者が背負う形で行った。下降するときは大きく足を広げて、要領がわからず自分はF浦さんを背負って軽く横転、上でバックアップを付けてもらって良かった。
 介助懸垂:一人で事故者を助ける場合かつ事故者が歩ける場合、行う。救助する前に、(1)救助者はエイト管の前にオートブロックノットを作っておき下降は(エイト管でなく)オートブロックノットを緩めることで行い、事故者に近づいていく。ロープは折り返し、オートブロックとロープの両方を持つ形で下降していく。(2)救助者はディジーチェイン(が便利、なければスリング)をハーネスにセットしておく。(1)、(2)をして救助者は事故者に近づく。近づいたらディジーチェインを事故者のハーネスにカラビナで連結。救助者は事故者の左後ろに回り、背中の部分のハーネスをつかみながら安全な場所まで下降。
 途中で小雨あり
16:40 搬送法(雨具を使用しての搬送、ザックを使用しての搬送)

雨具を使用しての搬送(1) 雨具を使用しての搬送(2)

 雨具を使用しての搬送:これはリーダーが手本を示したのみ、雨具のほかに負傷者のお尻が来る位置にクッションのための銀マット。搬送者の肩部にはスパッツなどで当て布。スリングで雨具の上と下を連結。
 ザックを使用しての搬送:リーダーが手本を示したのみ
 この後、岳稜岩(だと思います)を、アブミで登るS石さんをビレイ。アブミで登る人を見るのは2回目? ですが、アブミで登る人をビレイするのは初めて。「ああ、あんな所もアブミがあると通過できるのか?」 フリーで登るところしか見たことないと、新鮮に見えます。
17:00 救助訓練終了
 タープ(簡易テント)を設営して、焚き火です。

タープ設営 夕食の風景
朝食の風景(1) 朝食の風景(2)


6月15日
天気:曇り
8:00 前日のロープ結びの確認

シートベンドは結び目がこうなるように インラインフィギュアエイトノットは
結び目がこうなるように

 シートベンド:(1)細いスリングを太いスリングの中に通して(2)外から巻く
 インラインフィギュアエイトノット:(1)ロープをひねる(2)ひねってできた輪を後ろに持っていく(3)下から3本になるようにロープを通す
9:00 右足を脱臼したと仮定しての、河原を移動(搬送法、ロープを使用した渡渉)(5人一組)
 右足を三角巾で固定
 搬送法:自分が(怪我をしたと仮定し)背負われる役になるが体が大きいので、ザックを使用しての搬送ができない。雨具を使用した搬送法で対処。人数に余裕がある場合、一人が楽に進めるルートを介助者(けが人を背負っている人)に指示する。段差がある場合など、流木を使った杖で介助者が下りやすいように補助する。搬送法で50-60m進んだところで、川を渡る(渡渉)。

渡渉(1)(赤い線はロープ) 渡渉(2) 渡渉(3)

 ロープを使用した渡渉(自分の理解に足りないところ多々あり)
 渡渉(1)Aがビレイヤーとなり、Cが川を渡る。Bは何かあった場合、下流へ走る。
 渡渉(2)Cが対岸に渡ったところで、Bはロープにヌンチャクなどでひっかけて川を渡る
 渡渉(3)Bが川を渡ったところで、Aが川を渡る。Bは何かあった場合、下流へ走る。
12:30 昼食
13:10頃 右手を脱臼したと仮定しての、斜度の強い斜面の移動(ディスタンスブレーキ、ダブルフィギュアエイトループ)(5人一組)
 負傷者、ビレイヤー、救助者の役を全員で交替して行う。
 右手を三角巾で固定
 前日は、ディジーチェインで対処した部分を、ダブルフィギュアエイトループで対処する手もある事を教わる。
14:20 救助訓練終了・後片付け・反省会
 自分の、ダブルフィッシャーマンで結んだシュリンゲの結び目がきちんとなっていなかった。

来年は今年よりは、ましになろう

15:00 岳稜岩出発
15:30 東日原(バス停)着
16:15 東日原発→16:30 奥多摩駅着
            16:52 奥多摩駅発→18:10 三鷹駅着

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