HACHINOHE
僕の出身地である八戸市のこと、あれこれです。
高校卒業まで住んでいた町でもあり、何かと愛着があるし、
今でも、年に1度くらいは行きます。
新幹線「はやて」が開通し、メジャー(?)な都市になったので、
ここでは、案外マニアックなことを書き込めれば、と思っています。
■「市営バス」と「南部バス」
南部バス | 市営バス |
八戸で路線バスといえば「市営バス」と「南部バス」です。今でもこの2つしかないはずです。八戸市内に住んでいる人たちにとっては「市営バス」が、八戸市近郊の町村に住んでいる人たちにとっては「南部バス」が馴染みの深いバスになっています。上の写真を見れば一目瞭然ですが、南部バスにはレトロな雰囲気があり、市営バスには都会的(?)な雰囲気があります。僕が利用していたのは、専ら市営バスでした。今はわかりませんが、僕の利用していた当時は、距離制の料金体系(降車時支払い)でした。ですから、東京に赴任してきて、都内を走るバスが一律料金制(乗車時支払い)だったのに少々戸惑いを感じたのを覚えております。
ちなみに、上の南部バスの写真を見て、都内および神奈川県在住の方は、何かを感じませんでしょうか!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・色使いが似ているのがその理由なのか、最近は京急(京浜急行)のバスを払い下げしてもらって使っているらしいんです。ちょっとしたマメ知識です。
■「伊吉書院」と「木村書店」
八戸出身の皆様にとって、表題にしたこの二つの本屋さんは忘れられないはずです。僕が高校生の時、本屋と言えば「伊吉」か「木村」のどちらかだったように記憶しております。「伊吉」は老舗の雰囲気を醸し出しており、「木村」は広くて新しい、といったイメージがあります。広くて新しいと言っても両者を比較しての話ですので、「丸善」や「三省堂」、「八重洲ブックセンター」、「ジュンク堂」等の大型書店をイメージしてはいけません。あくまで、当時の八戸では、ということが前提です。
高校生時代、よく「伊吉」に行きました。現在もそこにあるのかはわかりませんが、当時は三日町の「丸光」という百貨店の隣にあったはずです。ちなみに、「丸光」はもうありません。今は何になってるんだろ〜?
「伊吉」の1階は雑誌とか一般書、2階は専門書でした。2階が最上階です。井の中の蛙というか、当時の僕は、これが一般的な本屋さんで、どこに行ってもこんなもんだろうと思っておりました。ところが、何かの機会に東京へ行って、神田神保町の「三省堂」に入ったのですが、はっきり行ってカルチャーショックでした。こんなデカイ本屋があるんだな〜って(笑)。
しかしながら、今でも僕にとって八戸の本屋さんと言えば、「伊吉書院」と「木村書店」です。
そうだよな、小学校・中学校・高校時代の友人諸君!
■「横浜 一品香」
またまた、「一品香」の話題です。
2008年5月22日(木)、僕は仕事で横浜市役所へと行きました。最寄り駅は「関内駅」です。八戸にあった「一品香」の話は以前にこのページで紹介したとおりです。この店の湯麺(たんめん)に匹敵する店を探し出せるか、というのが僕の長年のテーマになっているわけです。
そこで見つけたのが、関内駅から徒歩10分くらいのところに位置する「横浜 一品香」です。看板には「たんめん」という文字が・・・。期待に胸膨らませて店の中へ入りました。カウンターに座り、当然のことながら湯麺を注文。目の前では野菜を炒めている様を見ることができました。ものすごい炎が立ち上がっているではありませんか。思わず、「あの一品香と同じ光景だ!」と感動してしまいました。程なくして目の前に一杯の湯麺が運ばれてきました。
見た目は合格!まずはスープを飲んでみました。「近い!限りなく近い!この味だよ〜!」と感激。次に麺は?と箸で麺を手繰りましたが、ここでちょっと落胆。中太の平打ち麺でした。八戸の一品香は細麺だったのです。食べてみましたが食感の違いはいかんともし難いものがありました。野菜は可も不可もなく、というところでしょうか。でも、ここまで味の近いスープは今まで巡りあった事がありません。スープまで飲み干して完食いたしました。
八戸一品香ファンだった皆様、機会があったら行ってみてください。便宜上(著作権上)、この店の場所は、僕のブログに掲載します。
■「いづみ」
平成20年3月13日(木)、有給休暇をとって実家八戸へと行ってきました。
僕の母親が長年苦しんできた膝の手術をするというので、そのお見舞いのためです。
東京駅から新幹線「はやて」に乗り込み、約3時間後に八戸駅到着。そこからJR八戸線を利用して本八戸駅へと降り立ちました。
今回紹介するのは、当本八戸駅から徒歩5分程度のところにある、「いづみ」という中華食堂です。このページで2つ前に紹介した「一品香」と題する文章中に登場する店で、もはやその店はない「一品香」の湯麺(たんめん)に匹敵する味、と紹介した店です。
本八戸駅に着いたのが昼時ということもあり、この店で湯麺を食することにしました。
店に入って唖然。客が一人もいないんですよ。ここで嫌〜な予感がありましたが、当然のことながら湯麺を注文いたしました。
そして出てきた湯麺を見てがっかり。見た目、全然「一品香」と違いました。でも味が良ければそれで良い、と思いながらスープを一口。今度は愕然。「ちが〜う!!」と叫びたい衝動を抑えつつ完食はいたしました。
やっぱり、百聞は一見(一食?)に如かず、ですね〜。
今度青森市へ行くような機会があれば、必ずや「湯麺亭」に立ち寄ってみたいと思います。乞う、ご期待!
■せんべい汁
今回紹介するのは、「せんべい汁」。(右写真参照)
「せんべい汁」とは、いわゆる鍋料理の中にせんべい(注:このせんべいは、せんべい汁用に作られている「南部せんべい」でなくてはなりません。普通一般に売られているせんべいを入れようものならドロドロに溶けてしまいます。)を割りいれて食するもの、と言えば想像がつきやすいと思います。
私的には非常に懐かしい田舎料理と言えましょう。八戸出身で、これを食べたことがない人はまずいない、と言っても過言ではありません。それだけ、八戸の人たちにとってはポピュラーな料理です。
ちなみに、「南部せんべい」というと、岩手県も含めた旧南部藩で作ったせんべい、と思われがちですが、違います。「南部せんべい」は、青森県の南部(いわゆる八戸地域)で作られたから「南部せんべい」なのですよ。お間違いなく!
■一品香(いっぴんこう)
かつて、本八戸駅から、徒歩10分程度のところに、湯麺(タンメン)と餃子がとても美味しい「一品香」という店がありましたが、2代目店主の健康状態がすぐれないとかで、閉店してしまいました。この店の湯麺を愛して止まないお客さんは大勢いたはずです。僕もその一人。東京で、いろいろな湯麺を食べましたが、この一品香と同じか、もしくは、それを超えるような湯麺には巡り会えずにおります。
この前、インターネットで調べてみたら、この一品香の湯麺に限りなく近い味がする店ということで、以下の店が紹介されていることを知りました。
・八戸プラザホテル近く、大島理森事務所向かいの「いづみ」
・青森市本町「湯麺亭 本店」(※夜のみ営業)
・青森市南佃「湯麺亭 支店」(ホーマック東店の向かい、佃温泉ゆーぽっぽの一角)
ちなみに、湯麺亭は、噂では一品香2代目の弟子だった人がやっているとのこと。期待大です!
一品香の湯麺が忘れられない方々!是非、行ってみてください。僕も、機会があったら、必ずや行ってみたいと思います。
■三社大祭の山車(だし)
2006年8月お盆。義理の母親の初盆ということもあって、八戸に帰省しました。お盆のさなか、繁華街(繁華街っていっても東京のような繁華街ではありませんよ(笑))に出る機会がありました。右の写真は、その時、とあるデパートの前に置かれていた山車です。八戸では、三社大祭というお祭りのときに、このような山車を決められたエリアごとに造り、繁華街を走らせます。走らせる、といっても自走ではなく、そのエリア(町内といっても良い)の人たちが、山車に取り付けられた2本の綱(運動会のときの綱引きの”綱”をイメージしてもらえば良いです。)を引っ張って走らせるのです。山車の中には、からくり仕掛けを設けたものがたまにあって、そういう山車は見物人が歓喜する事まちがいありません。
■白浜と種差
いや〜、毎度毎度のことながら、このページは更新がチョ〜久しぶりになります。
m(_ _)m、m(_ _)m、m(_ _)m、m(_ _)m、m(_ _)m、m(_ _)m
さて、今回は、「白浜(しらはま)」と「種差(たねさし)」。どちらも浜の名前です。
ただ、「白浜海岸」は遊泳OKですが「種差海岸」は遊泳NGです。種差の波は荒く、引き潮も強いためですが、その禁を破って何年かに1〜2人は亡くなる方がいるのも事実です。
僕が高校生のときは、もっぱら種差で泳いでましたけど・・・・。ダメって言われるとやりたくなる年頃ですし・・・(反省)。でも、今でも、地元の中・高生は、種差で泳いでいるに違いありません。間違いないっ!とんでもない奴だと、さらには、潜って、ウニとかを獲ってきたりしちゃいます。もちろん、見つかったら、後に手が回ります。言っておきますが、決してそれは僕ではありません。犯人は知ってるけどね・・・・ウニ食ったから同罪!?・・・ヤベッ・・・でも時効、時効。
今回掲載の写真。上が「白浜海岸」で、下が「種差海岸」です。
■帰郷につき
今回、夏期休暇を利用して八戸に行ってきました。その際、このページの更新を意識しつつ(ほんとに、ず〜っと更新してませんでしたから)、何枚かの写真をデジカメで撮りました。
右写真は、ご存知、新幹線「はやて」の終着駅である八戸駅。この写真をクリックすると、今回撮影したほかの写真を見ることができます。お楽しみください。
■八戸の桜と八戸弁講座(第5回)
今回、僕のお袋の友人が撮影したという”八戸の桜・・・平成17年5月2日撮影らしい”が手に入ったので掲載してみました(右写真)。
そして、いつもの八戸弁講座〜!Lesson5。
このページ、方言講座に特化してきたな〜と思いつつ、おもしろいからいいや(自己満足)、と思う僕でした。ちゃんちゃん。
共通語 | 八戸弁 | 解説・八戸弁の使い方(訳) |
すし | すす | 共通語の”すし(寿司)”も”すす(煤)”も、八戸弁ではすすになります。微妙にイントネーションが違うんですよ。 八戸出身者は、聞き分けられるはずです。 |
すす | すす | |
へそ | へっちょ | 固有名詞です。そう、おなかにあるヘソです。 |
背中 | へなが | 昔、テレビの某クイズ番組に、八戸出身の方が出場した時、「問題、カラダの部分で、頭に”へ”のつくところといえば?(答えは、へそ)」という質問に、「へなが」と言って苦笑され、「もう少し下の部分ですよ〜。」とヒントをもらったら、「へじゃかぶ(共通語で”ひざ”のことです)。」と言って微笑され、答えを聞いて、「な〜んだ、へっちょが〜。」と言って爆笑されたのは有名な話。 |
気にしないで | なんも、なんも | 使用例: A「この前、お中元いだだいだみたいで〜。(この前、お中元を頂いたようで。)」 B「なんも、なんも。(気にしないでください。)」 |
■八戸弁講座(第4回)
いつもながら、このページは、ひじょ〜に久しぶりの更新です。実は、八戸の方から、「八戸あれこれのページ、しばらく更新されていないみたいですね。もしかして、ネタに困ってますか!?そうであれば、八戸弁をいくつか提供しましょう。」ということで今回の更新があります。”匿名希望様”感謝!です。さっそく使わせていただきました。
読者の皆様、情報提供お待ちしておりますです。
共通語 | 八戸弁 | 八戸弁の使い方(訳) |
座る | ねまる | 立ってねーで、そごさねまれ。(立ってないで、そこに、座りなさい。) |
ほんとにモ〜 | ほにほに | ほにほに、あぎれるっきゃ。(ほんとにモ〜、あきれるよねえ。) |
早く | ちゃっちゃど | そったらごど、ちゃっちゃどやれっ!(そんなこと、早くやれよ!) |
全く | すっかど | そごらへんの雪、すっかど無ぐなったなあ。(そこいらの雪は、すっかり無くなったねえ。) |
来い | こー | こっちゃ、こー。(こっちに来なさい。) |
■なんばんみその写真
前回、このページで「なんばんみそ」を紹介したのですが、画像がないとわからないでしょう、ということで、友達が実物を送ってくれましたので、今回、その写真を掲載します。まさに、コムラ醸造株式会社のなんばんみそです。
やはり、画像は偉大です。読者の皆様、”百聞は一見に如かず”ということを実感してください。右の画像は”辛口”となっておりますが、もちろん、そうでないのも販売されているはずです。くどいようですが、ほんとにこれがあれば、ごはんが2〜3杯は食えます。是非、八戸にご旅行の際はご購入を!
■なんばんみそ
またまたこのページは久しぶりの更新になります。
さて、今回は「なんばんみそ」。みそ、といっても味噌汁とかに入れる味噌ではありません。なんて言えばいいんだろう、・・・そう、佃煮みたいに、ごはんといっしょに食べるもの、と言ったほうが良いかもしれません。八戸独特の食べ物というより、八戸市に隣接する五戸町というところが本場です。見た目は、まさに”味噌”という感じですが、その中味は、大根・人参・ごぼう・きゅうり・しその実、そして、唐辛子などいろいろ入っております。白いごはんといっしょに食べると、「ごっはんがごっはんがすすむくん〜♪(何のCMソングだったか忘れました)」てな感じでしょうか。八戸に旅行に行ったら見つけてみてください。八戸だったら、案外、どこのスーパーにもあるはずです。僕の記憶が正しければ、「元祖 コムラのなんばんみそ(コムラ醸造株式会社)」がオススメです。
■八戸弁講座(第3回)
このページは、とても久しぶりの更新になります。ネタに苦しいときの八戸弁(方言)講座です。
さて、今回も使用頻度が高い八戸弁です。八戸に旅行する人はマスターしましょう!イントネーションをお伝えできないのが非常に残念です。八戸出身の方にとっては、非常に簡単な方言といえるでしょう。
共通語 | 八戸弁 | 八戸弁の使い方(訳) |
仲間に入れる | まぜる | わーも、それさ、まぜろでー。(僕も、それに、仲間に入れて欲しいんだけど。) |
捨てる | 投げる | そのゴミ、そっちゃ、投げろ。(そのゴミ、そっちに、捨てて。) |
かっこつける | えふりこぐ | ありゃー、えふりこぎだすけなあ。(あいつは、かっこつける奴だもんなあ。) |
強情 | きかない | あそこのわらし、きかねえずもんなあ。(あそこの子供は、強情らしいねえ。) |
成長する | おがる | お〜、太郎、おがったなあ〜!(お〜、太郎、大きくなったね〜!) |
■竹スキーとスノトレ
このページ、ほんとに久しぶりの更新です。お楽しみください。
今回は、「竹スキー」と「スノトレ」です。僕の年代(昭和30年代生まれ)の八戸出身者で、これらを知らない人はまずいないといっていいでしょう。
まず、「竹スキー」。幅5cmくらい(竹なので多少湾曲している)、長さ30cmくらいの竹(竹を縦にスパッと5cm幅に割ったやつで長さ30cmとイメージしてください。)の前方とする先の方を5cmほど90度立ち上げた形状のもの2本を、スキーに見立てて雪の上を滑るんです。履物は長靴です。本物のスキーのようにジョイントなどしません。竹の上に長靴で乗るだけです。そして、どこか格好の(滑降の!?)坂をさがしては、その上から滑るのです。降りきったら、竹スキーを持って坂の上まで走って登り、再び滑り降りるということを繰り返して遊ぶわけです。スピードを競うというより、いかに竹スキーから落ちないか、そしてどこまで長い距離を滑れるか、が勝負だった記憶があります。この遊具、近所の駄菓子屋に売ってました。今は無いと断言します。
次に「スノトレ」。今思えば何の略称だったのでしょう。当時は何の違和感もなく、スノトレっていう言葉を使ってましたし、日本全国共通語だとも思ってました。たぶん、スノー・トレーニングシューズ!?要は、普通のシューズ(外形は登山靴系・・・くるぶしよりちょっと上までくるタイプ)のスノータイヤ版というかスタッドレスタイヤ版といえばイメージが湧くでしょうか。雪道の上を歩くとき、ほとんど滑らないというスグレもので、僕は中学・高校時代に履いていたと思います。ことわっておきますが僕だけじゃないですよ、周りの学生(男子・女子問わず)みんな履いてました。普通に、市街の靴屋で売ってたしな〜。このスノトレは、今も売っていておかしくないと思いますが・・・。いや、あって欲しいと願っちゃいます。
■えんぶり
今回は「えんぶり」。八戸の伝統的な行事で、毎年2月に行われます。たぶん、全国的に最も早く年明け一番に行われる祭りだったと思います。
この祭り、豊作を祈願し、農耕馬を象徴する”烏帽子”をかぶった人たちが、周りのお囃子に合わせ舞い踊る(馬が田んぼを耕す光景を表現している、と僕は思っています。)もので、祭りというより儀式的な意味合いが強いかもしれません。
えんぶりには、「どうさいえんぶり」と「ながえんぶり」というのがあって、僕は、烏帽子に吹き流しみたいなものが付いて踊りの短いのが「どうさいえんぶり」、吹き流しがなくて踊りの長いのが「ながえんぶり」という違いで覚えています。(右写真は、どうさいえんぶり)
あと、えんぶりにはつきもの的な、恵比寿様に扮した踊り手が、豊漁を祈願し、軽快なテンポに合わせてピエロのように舞い踊るものがあります。八戸のチビッコたちは、絶対にこっちのほうが好きなはずです。
今もそうしているかはわかりませんが、僕が小学校・中学校のときには、八戸の文化を子供たちに知ってもらおう、という目的で、各小・中学校に踊り手がやってきて、えんぶりを披露してました。僕が今でも忘れないんですから、是非ともこの学校行事はなくしてほしくないものです。
■八戸弁講座(第2回)
好評なので、八戸弁(方言)講座第2回です。
今回も使用頻度が高いと思われる八戸弁をご紹介しましょう!(注:八戸のすべての人が、この八戸弁を使って日常会話をしているわけではありませんよ。)
共通語 | 八戸弁 | 八戸弁の使い方(訳) |
とうもろこし | きみ | きみ食うがー?(とうもろこし食べる?) |
田舎 | じゃいごorざいご | ありゃー、じゃいごから来たんだべ。(あの人、田舎から来たんでしょ。) |
目 | まなぐ | まなぐ開げろっつってんべー。(目を開けろって言ってるだろ。) |
怒る | ごんぼほる | 昨日、えが、ごんぼほったずっきゃ。(昨日、お前、怒ったらしいじゃん。) |
疲れた | こええorこわい | あ〜、走りすぎでこええじゃー。(あ〜、走りすぎて疲れたー。) |
■長者山(ちょうじゃさん)
名前は長者山ですが、山というより丘といったほうがイメージしやすい場所です。ここは、僕の実家のそば(歩いて2〜3分)なのですが、知る人ぞ知る名所です。この山の上には、新羅神社という神社があり、冬には、”えんぶり”という祭りが開かれ、春には”花見”が行われ(右写真)、あと、夏か秋かは忘れましたが”騎馬打球”という祭りが開催されます。そうそう、あと盆踊りもあり、初詣もありの場所で、これだけイベント満載の山も珍しいのではないかと思います。
ちなみに、僕は、小学校低学年のとき、友達と、この新羅神社の神主さんの家(神社の隣)にロケット花火を打ち込んで(絶対にわざとではない!)、「あっ、いけねえ。」と思いながらトンズラした思い出があります。その時の神主さんが今でも健在かどうかわかりませんが、神主さんにとってこの一件が、永遠に解き明かされることのない謎であることは間違いありません。
■三社大祭
今回は八戸の祭り「三社大祭」です。毎年7月下旬に行われる祭りで、地区ごとに写真のような山車(だし)を作りますが、題材は日本昔話だったり時代劇だったりで、NHKの大河ドラマは格好の題材になっていたような記憶があります。
そして、山車につけられた2本の綱(長さ50mくらいでしょうか)を、老若男女が「あヤーレ、あヤーレ、あヤーレヤーレヤーレヤーレ〜」という掛け声とともに引っ張って街中を練り歩くわけです。僕も小学校のとき、はっぴを着てこの山車を引っ張ったことがあります。がんばりすぎて、祭りが終わったときは声がかれてました。
山車の中にはカラクリ仕掛けのものもあって、それがお披露目されたときは、道路脇の見物客から「おおっ〜」というどよめきと拍手が起きます。
青森県といえば代表的祭りは「ねぶた」ですが、この八戸の三社大祭も活気があり、山車はゴージャス極まりないという感じで、なかなかあなどれません。
僕は、もう何十年と、この祭りを見てませんが、今でも鮮明に思い出すことができます。
ちなみに、ここに掲載した山車の写真は、八戸に住む僕のいとこ(向田昌弘)がメールで送ってくれたものです。昌弘、ネタをありがとう!またよろしく!
■お盆の風習
それが当たり前のこと、って思ってたことが、実はとても珍しいことだった、という経験をしたのが、八戸のお盆の風習です。八戸では、お盆になると、お墓に行き、花・線香を供えるとともに、そのお墓の前で火を焚きます。墓参り後、自宅に帰ってきてからも、自宅の玄関前等で火を焚きます。それをお盆の期間中毎日行うのですが、僕は、この火を焚くという行為が当たり前のことで、だから、「迎え火」とか「送り火」というのだと思ってました。
さらに、八戸では、お盆の時期になると、火を焚くための木(松の根)がところどころで売られます。ビニル袋に入っていたり、ダンボールに入っていたりします。
ところが、大学に進学し、県外の友人にこの話をしたら、「そんなことやってんの、八戸だけじゃないの。」と言われ、愕然とした記憶があります。その後も、県外の人とつき合う機会も多くなり、僕はお盆の季節になると必ずと言っていいほどこの話題を出すのですが、いまだに同じ風習をもつ人とは出会っていません。
この風習、僕は、小さい頃子供ながらにワクワクしたものです。公然と火が焚けて(子供の火遊びは怒られますからねえ(笑))、夜、自宅前で火を焚くときは、ついでに花火をするのが常でしたから。
僕は子供の頃、火を焚くとき、松の根を「井の字」に組み上げ、キャンプファイヤーのように燃やしたもんだから、親に、「遊びじゃねー。」と怒られた記憶があります。でも、八戸で、今でもそういうことをしている子供は絶対にいる、と僕は確信しています。
■いちご煮
みなさん、「いちご煮」って聞いて、何を想像しますか?・・・「苺を煮たもの?ジャム!?」って思う方が大勢いるのではないかと・・・・・・・。全然違います。
いちご煮は、端的に言うと、ウニとアワビを使った磯汁です。ウニが”海のイチゴ”と言われることから、こういう名前がついたのでしょう。この「いちご煮」というもの。八戸の郷土料理というより岩手県も含めた三陸地方の郷土料理といったほうが良いかもしれません。八戸市民や三陸地方出身者であれば、みんな知っているはずです。
ところで、この食べ物、というかお吸い物的磯汁。メチャメチャうまいです。潮の香りがします。海だ〜!って思うこと間違いありません。青ジソの葉を細かく刻んだものを散らすと風味が増します。日本人ならほとんどの人が「うまいっ!!」と舌鼓を打つこと請け合いです。八戸にお立ち寄りの際は、是非、ご堪能ください。ウニとアワビと聞いて、値段が気になりますよね〜。確かに、東京のどこかの店(僕は、東京でいちご煮がある店を知りませんが)で頼めば高価でしょうが、地元で頼めばはるかに安いと思いますよ。
■八戸弁講座(第1回)
今回は、八戸弁(方言)についてです。たぶん、青森県出身者以外で知っている人は少ないと思うのですが、青森県は、県の中央にある八甲田山を境にして、西を津軽地方、東を南部地方といって、その方言も全く違うのです。
なもんで、同じ青森県人でも、津軽の人と南部の人が話すと、言葉の通じないことはよくあります。
ちなみに、津軽の方々が話す方言を津軽弁といい、南部の方々が話す方言を南部弁といいます。
そこで、八戸弁ですが、南部弁は南部弁なのですが、港町独特(言葉が荒いです。八戸弁を知らない人が、その方言で会話している人達をみると喧嘩しているようにみえるかもしれない・・・)のものが入り込んで、八戸弁というものを確立したのだと推察します。
それでは、今回は、八戸弁の基礎の基礎編というものをご紹介しましょう!言葉に書き表すのが難しい方言もありますし、イントネーションを伝えられないのは残念でなりません。実際に方言を体験したい方は、超高速新幹線「はやて」で八戸へ!(笑)
ただ、八戸のすべての人が、以下の八戸弁を使って日常会話をしているわけではないですから、その辺は勘違いしないように!!
共通語 | 八戸弁 | 八戸弁の使い方(訳) |
私 | わー | わーがよー、(私がね、) |
あなた | んがorえが | んがよー。(あなたねー。) |
私たち | わーんど | わーんど、やってねえよ。(私たちは、やっていません。) |
あなたたち | んがんどorえがんど | えがんど、すったらごどすんな!(あなたたち、そういうことをしないでください!) |
あの人たち | あれんど | あれんど、何やってんのよ。(あの人たちは、何をしているのですか。) |
□チョットむずかしい日常会話・・・喫茶店にてA君とB君の会話 【八戸弁で】 A君:「んが、昨日、種差(注:八戸にある海岸の名前です)に行ったづっきゃ。」 B君:「わーががー?行ってねーよ。誰がら聞いだのよ?」 A君:「Cがへってらって。」 B君:「行ってねーでば。そったらごどより、コーヒー飲むべー。わーが、えがのかましてやるすけ。さどうなんぼよ。」 A君:「ひとっつ。んでも、Cんど、種差でえが見だってへってらったんどもなー。」 【共通語にします】 A君:「君、昨日、種差(注:八戸にある海岸の名前です)に行ったんだってねえ。」 B君:「僕が?行ってないよ。誰に聞いたの?」 A君:「C君が言ってたよ。」 B君:「行ってないって。そんなことよりも、コーヒー飲もうよ。僕が、君のをかき混ぜてあげるから。砂糖いくつ入れる?」 A君:「ひとつ。だけど、C君たち、種差で君を見たって言ってたんだけどなー。」 |