ほあぐらの自己紹介 |
●ハンドル・ネーム 昔PC-VANというパソコン通信に、日本 トラヴェル・クラブというシグが有った。温泉 や一杯の“オフミ”も盛んで、楽しい仲間が集 っていた。 その仲間内で、私はほあぐらという、いかに も美味そうなハンドル・ネームを使っていた。 ちなみに家人はとりゅふといい、どっちにして も食いしん坊な夫婦であることに違いはないだ ろう。 私達はこのやや退廃的なハンドル・ネームが とても気に入っていたので、インターネットの 現在でもそのまま使用している。 |
●生い立ち 東京生まれを誇りに思っており、精神だけは 江戸っ子を自負している。 父は周防(山口)の貧乏士族出身。母は満州生 まれだが、実家が元来江戸っ子の家系だ。父が 夭折したので、小生は母の実家の祖母に育てら れた。 祖母は三代続いた生粋の江戸っ子で、食い物 に対する趣向や偏執的なこだわりが強いという 小生の性格には、この祖母の言動が大きく影響 しているものと思われる。 それがどうしたってんだ、べらぼうめ。 |
●学歴・職歴 バンカラな校風に憧れて入学した□□□大学 では、マルクスに傾倒して学生運動に参加する 友人も多かった。左翼的な考え方が解らないで はなかったが、小生に限れば過激な行動には終 始懐疑的なノンポリだった。 文学や歴史志向だった小生は意に反して、当 時花形で初任給の高かったエンジニアを目指し て理工学部を選択し、卒業と同時に社会資本の 構築を商いとする大手土木企業に就職した。 数年は、石狩平野や親不知天険トンネルなん ぞで測量をしたり、某競輪場の修復工事責任者 をやったりしていた。 “本も読めない不毛な生活”を理由に、飯場 暮らしの土木屋を辞めた。その後の職歴は甚だ 多彩だが、ここでは割愛する。 |
●現況 深い縁有って経営を担っていた老舗会社の暖 簾を、2001 年夏に下ろした。 小さな会社なれど愛着があり、営業には最善 を尽くした。しかし、業界の不振と低価格競争 の影響で成績は回復せず、借金ばかりが増え続 けた。無念至極ではあったが、結果的には万策 が尽きたということである。 社員への処遇を最優先させ、仕入先や得意先 への迷惑を最小限に抑えられる内に撤退、とい う考えが強かった。 ちょうど定年の年齢だったし跡取りも無く、 二度と経営のリスクやストレスを背負い込みた くもなかったので、きっぱりと隠居の道を選ん だ。どうせならと、生甲斐のある正しい隠居の 姿をずっと模索したままでいる。 |
●住まい 40年来東京渋谷の住人で、所帯を持ってか らは、原宿の皇室専用駅近くの、マンションと は名ばかりの集合住宅に住む。 明治神宮の森や新宿御苑や神宮外苑を我が家 の庭と勝手に決め込んでおり、この地の利便性 と併せ、郊外など他所へ移る気遣いは今のとこ ろ全く無い。 但し、京都とフランスの田舎に一定期間住ま うことに関して、何度も検討した経緯がある。 |
明治神宮の杜 |
●趣味 唯一の自慢が趣味の多さだが、単なる八方美 人であり、気が多いだけの代物。 やらなかったモノを探したほうが早そうだけ れど、どれ一つとして満足に達成したものが無 いのも事実。 非日常としての旅そのものを楽しむ姿勢は昔 からで、その目的が明確に絞られてきてからは 旅がほとんどライフワーク化しつつある。その 意味では趣味の範疇を超えている、と言えるか もしれない。 ロマネスクなどの中世美術、石組の造形美に よって構築された日本庭園、石塔や石仏といっ た石造美術や古代巨石文明などの探訪が中心と なっている。 もっとも、表向きの“御題目”よりも、その 後の“精進落とし”の方に主眼が移っていると 見る向きも多い。行く先々に銘酒あり、が元凶 だろう。 能書きの楽しさから、昔から蕎麦とワインと 秘湯にはまったままでいる。 テレビを置かず読書と音楽中心の生活をずっ と続けていたが、老眼になって以来読む本の数 と内容が質的に低下してきている。 写真は風景専門で、昔はSLも追いかけた。 仲間と石仏写真展を開催したこともある。 6×7判でジックリ撮るのが好き。 木版画は小さい頃からの趣味で、結婚以来毎 年の年賀状は自分で彫ったものを手刷りしてい る。版画の個展を開くことが夢。 スポーツは年齢的な制約もあり、ゴルフだけ が残った感じだ。スキーは、炬燵で一杯やって いるほうに魅力を感じ始めてからは、とんと御 無沙汰だ。 野球は見るだけだが、駒沢時代の東映フライ ヤーズ以来だから、筋金入りのパリーグ・ファ ンと言えるだろう。野村監督以来、ヤクルト・ 阪神もひいき。楽天も応援することになった。 手を使わずあの固いボールを頭で受けたり、 ヘディングシュートしたりするという、何とも 下劣な当世流行のサッカーとやらには全く興味 が無い。そりゃあ、ダンディーなラグビーのほ うが好きに決まっている。 学生(高校)時代からだから、60年以上続 いているJAZZと落語が“命”だ。 レスター・ヤングやクリフォード・ブラウン やバッド・パウエル、志ん生や円生や文楽、 三木助や可楽を越えるプレーヤーや噺家がいま だに現れない。 ビル・エヴァンスや志ん朝・談志の早逝があ まりにも惜しまれる。 近年或る機会を得て以来、すっかりと人形浄 瑠璃(文楽)にはまっている。 国立小劇場の公演はほとんど欠かさない。人 形遣いの吉田蓑助さんが引退し、浄瑠璃の竹本 住太夫さんが御逝去されたのが何とも惜しまれ る。毎回感涙させてくれる太夫の出現を期待し ている。桐竹勘十郎さんが本命だろう。 クラシック音楽はごくポピュラーなものしか 聴いていない。しかし近年、ピアノの鬼才岡田 博美さんを聴いて以来、研ぎ澄まされたような 彼の演奏に魅了されている。 |
●大嫌いなもの ◆納豆、コリアンダ、ぐちゃ飯、マヨネーズ、 腰の無い麺、油濃いラーメン、 ウィスキーの水割、アメリカンコーヒー、 生のまま食べる肉、 ◆汗を拭わずに水風呂に飛び込むサウナの客、 尻を上げる単語の発音、 ◆傲慢さが感じられる寿司店、ワインを出す蕎 麦屋(白ワインを出す寿司屋も同列) ◆重低音ばかりが響くオーディオ、お笑いタレ ントが軽薄に騒ぐTV番組、 音を立てずに蕎麦を食べる人の気味悪さ、 ◆藪蚊に刺された痒さ、長虫とナメクジ、 庭園のお化灯篭、巨人が勝った日、 ◆つまらんことに腹を立てる自分自身 ●その他 それ以外は謎。 |