Monette

              モネット トランペットについて雑感。
今まで使った楽器や、その他のモデルや、マウスピース、奏法などあれこれ書いてみました。

現在メインで使っている楽器です、スタンダードタイプにSTC−4マウス
パイプが付いたモデルで、音色、操作性も優れています。

長年使っているC−957(上)と

一昨年オーダーし、10ヶ月待って完成した新タイプ
LT2000−C せっかくの楽器でしたが、軽すぎて、今までの楽器と音のイメージが違い過ぎて、アマチュアの方に譲りました。
デザイン的にも良く、アマチュアの方などにはとても良い楽器だと思います。
重さはバックと同じくらいです。

LT2000のボディー部

C−957とLT。デザインはとても似ているが、重さは半分くらい。?

STC−B♭ 音色は太く柔らかく、他社に無いバランスのデザインで、クラシックだけでなくジャズ奏者にも人気が高い。
現在LT2000−B♭をオーダー中。

 初めてモネット・トランペットの音を聴いたのは高校生の時。 ほぼ同時期に来日したボストン交響楽団とシカゴ交響楽団の演奏を聴いた時でした。
ボストン響はNHKホールでツァラトゥストラ、シカゴは東京文化でマーラーの5番、
共に今でも脳裏に焼きついている素晴らしい演奏でした、特にボストンの演奏は、
私の一生を変える事となり、まだろくに演奏も出来なかった私の大きな目標で、
演奏の真似をしようと、練習しました。
当時使っていたバックを、ノーラッカーにして、ラウンドクルーク、見た目がモネットになるように色々自分で改造し、半田付など見様見真似で覚えました。
初めてモネットの楽器を手にしたのは、大学3年の時、山野楽器ウィンドクルーにプロのオケ奏者の委託品として売りに出ていた物を、本人と交渉し安く譲って頂き, 私がオケに入団し、新しいモネットを注文し完成するまで使っていました.
現在友人のプロオケ奏者の手に渡り、現役で活躍しています。


                 どんな所で造ってるの?
  過去に3回程オレゴン・ポートランドの工場に行きました。空港近くのきれいな倉庫地帯にあり、オフィス、試奏室、テスト室、マウスピース室の奥に体育館のような広さの工場になってます。 広いエリアに6人ほどのスタッフが、支柱を付ける人、管を曲げる人、曲げる前の管に液体を流し込む人など、同時に5〜6本の楽器を手分けして造っています。 壁には現在製作中の楽器のレシピが掛かっていて、私が行った時は日本人のオーダーが3枚くらいありました。
出荷前の最終チェックの楽器の綺麗さ、またアジュナの板支柱1つを付けるのに午前中を費やすなど、完成度の高さと、しっかりとしたハンドメイドに感動しました。


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                  モネット・トランペット

 とても魅力的な音のトランペットですが、自分の好みと体力を考えて使う事が大切です。 充分な息と、リラックスした体が必要です、他社の楽器でも同じですがよりリラックスして演奏することがポイントです。
バックやヤマハより暖か味のある太い音を求めるならSTCが良いと思います。
同等の重さの楽器ならLT2000がお勧めです、どうしても大きいベルの楽器が欲しいなら933が良いと思います、AJNAやRAJAは個人的にはアマチュアの方にはお勧めできません、なぜ? 私にも吹きこなせませんから。