雨の九州ツーリング

2003/10/10(fri)〜13(mon)
鹿児島/宮崎



3泊4日という日程で九州へ行くので、当然走るエリアは限られる。ZRXで全国を巡ってきたけれど、実はこのオートバイでは鹿児島と宮崎は立ち寄っていなかった。今回は佐多岬を中心に南九州の旅に出掛けることにしよう。

行きは
「さんふらわあ さつま」
大阪南港の夜景


陸路を行くことも考えたのだが、さすがに8万キロを超えたZRXの調子を考えると、マシントラブル発生の可能性もあると思い、大阪からフェリーを利用することにする。南九州へは宮崎行きと鹿児島の志布志行きがあるが、とりあえず佐多岬へ行ってみたいと思い、志布志行きのフェリーへ乗船。連休なので混雑状況が気になったが、夏のお盆時期と比べれば拍子抜けするほど空いている。事前に「クルーズシステム」で予約していたのだが必要なかったかも。

この航路は、「さんふらわあ さつま」と「さんふらわあ きりしま」の二隻が運行しているが、出発の数日前、「さんふらわあ きりしま」が四国沖で航行不能とのニュースを見ていたので、ちょっと不安があったものの、順調に大阪湾を航行。それでも外海に出ると多少揺れだした。秋雨前線が居座って、まだ雨は降っていないものの、波も風も多少強いようだ。こんな日はさっさと酔ってしまうに限る。レストランはバイキング形式で、ビールと共にたらふく食った。周りでは沖縄方言と思われる理解不能言語が飛び交い、旅気分は最高潮(笑)

波高く、揺れます 着きました!志布志港


翌朝も、しっかり朝食を摂って旅に備えよう。ちなみに船内のレストランは、夜\1,500、(ビール別)朝\1,000だった。満腹状態で下船。宮崎沖では降っていた雨も、志布志では止んでいたが、雨雲はすぐそこに見えている。雨雲が追いつかないうちにと佐多岬を目指して出発。


R448を南下、内之浦町に入ると早くも雨が降ってきた。農家の納屋の軒先を借りカッパを着る。断続的に降る雨に、気分は滅入りがちだが、海岸線が遠方までくっきり見え、雨の日ならではの景色も楽しめた。本当は晴天の景色も見たかったのだけれど...

根占町からは右手に錦江湾を眺めながら進むことになる。雲に隠れてうっすらとだったが開聞岳も望めた。佐多岬への入り口、佐多岬ロードパークウェイへ着く頃には雨も止み、ほっと一息。料金所を通過して走り出すが、路面状態はあまり良くない。確かに雰囲気のある道なのだが、有料道路なんだからもう少し整備して欲しいものだ。途中でチェックポイントがあり、料金所でもらった半券を渡す。脇道があり、料金所をパス出来るルートが存在するのだろう。しっかりしている(笑)

北緯31度を越えて 佐多岬

佐多岬へは、駐車場から歩いていくことになる。トンネルを抜けてアップダウンを繰り返し、少し距離があるので、履き始めたばかりのライディングブーツでは、ちょっと辛い。靴擦れで足を痛めてしまった。展望台付近では時折強風が吹き、カメラを構えるのも困難だったが、なんとか風が止んだ一瞬を狙って撮影。それにしても暑い。歩いてきたこともあるが、さすが南国を思わせる気温。汗をかきながら展望台に上り、写真でしか見たことがなかった佐多岬をこの目でしっかりと見ることが出来た。


さて、来たルートを折り返さなければならないのが、岬巡りのつらいところ?で、佐多岬ロードパークウェイを退出すると雨も降ってきた。時折強い雨に視界が悪く、前の車がブレーキを踏んだのに反応が遅れた!と思ったら、痛恨の転倒。下り坂で、私を置いて5メートルほど滑っていくバイクが哀れ。濡れた路面でブレーキを強くかけすぎたためだが、走行中の転倒なんて初めてのこと。バイクは走行中でも転けるんですね、反省しきり。幸いかすり傷で済んだし、バイクも傷は付いたものの走行可能だったので助かった。でも、追い打ちをかけるように土砂降りの雨...。

海潟漁港 虹が出た!!


再び根占町を通過し、快適なシーサイドラン...のはずなのだが、やはり雨は断続的に降り、破れたカッパから雨が染みこむ。寒い日ならつらいところだが、暖かくて良かった。それでも桜島に近づくに連れて雨が小降りになり青空も覗くようになった。映画「ホタル」のロケ地にもなった海潟漁港に立ち寄り、雲を被った桜島を眺める。下手な観光地へ行くよりずっといい雰囲気だ。桜島への分岐直前には虹が迎えてくれた。これは桜島にも行っときましょう。実は気持ちが凹んでいたので、桜島には寄らず、宿へ直行しようと思っていたのだ。そんな気持ちを吹き飛ばせとばかりに天候は急速に回復。青空の下、桜島を一周。気分爽快!先ほどの転倒のことも忘れてアクセルを開ける。あ〜ぁ懲りない性格(笑)桜島に沈む夕日と錦江湾を眺めながら今夜の宿泊地隼人町へ。居酒屋での一杯がしみる。鹿児島へ来たら焼酎ってことで、隣席の人にご馳走になった。鹿児島県に感謝!

桜島では青空が! 桜島の待避壕


桜島に夕日が沈む 生駒高原のコスモス


翌日は、朝から雨...。破れたカッパを着ていざ出発っ!とカラ元気を出したものの、出発時に雨っていうのは、やはり気が乗らない。R223を北上、硫黄臭の漂う霧島スカイラインを通り、温泉気分が高まる。しかし、ここでも降り続く雨。濡れた路面でクネクネ道と、気を遣って少々お疲れモード。今回のツーリングはここで終了しよう。生駒高原のコスモスを見て、都城経由で志布志港へ向かう。天気が良ければ日南海岸も走りたかったところだが、次回の楽しみにとっておこう。

帰りは
「さんふらわあ きりしま」
台風のような風雨


志布志港の待合室でのんびり過ごして、定刻に乗船。風雨は更に強くなり、欠航するんじゃないかと心配だったが、無事大阪南港に向けて出航。夕食時、みそ汁のお椀がテーブルから落ちそうになるほど揺れる。例のごとく酔ったモン勝ちって事で、ビールをたらふくいただいて就寝。出港時、到着が遅れることをしきりにアナウンスしていたのだが、定刻に南港に到着した。夜半は比較的安定した航行が出来たようだ。さて、心配なのは天候。窓から覗くと...案の定雨。まぁ、ここまで来たら、雨でも雪でも降ってこいって気にもなる。下船口から土砂降りの雨の中へ覚悟を決めて飛び出す。タイミング悪く大型トラックに挟まれて、視界は最悪。とりあえず今日中に帰ればいいので、大阪市内のファミレスで雨が小降りになるのを待とう。


このレポートも雨のことばかりになってしまったが、久しぶりの九州は温暖で、この季節には打ってつけのエリアだ。この暖かさなら11月でもいいかもしれない。現地一泊と短期間だったが、エリアを絞れば充分に楽しめるので、来年また連休を利用して訪れようと思う。

今回の走行距離 1,312km

 

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