梅雨入りの声を聞いた6月。なぜか気になっている場所があった。それは「秋吉台」。20数年前、秋芳洞を訪れた記憶がある。そのときに秋吉台も見ているのではと思うのだが、はっきり思い出せない。カルスト台地の風景をこの目で確かめたいと思った。
【 】は日時
【6月13日】
山陽道から広島JCT、千代田JCTを経て浜田道を進む。秋吉台の前に、山陰の未踏ルートを走ろうと思う。(島根県出雲市から山口県下関市川棚温泉までの海岸線はバイクでは未走行)
浜田ICを降り、R9の道の駅「ゆうひパーク浜田」で昼食。【12:00】益田でR9からR191にスイッチ。天候は晴れ、交通量も少ない。日本海を右手に見ながら快適な走行が続く。
山陰本線と併走するルートだが、列車が走っているところを見かけない。日中のダイヤはかなり間隔があいているのだろう。浜田−萩間で見たのは一度だけ。道の駅「ゆとりパークたまがわ」で休憩していると1両の気動車が西に向かっていった。【13:30】
須佐で「ホルンフェルス」の案内にしたがって県道を進む。「つわぶきの館」に駐車して、遊歩道を歩いていく。【14:00】田植えを終えたばかりの田圃に吹く風が気持ちよい。でも、気温はかなり高くなっている午後二時、到着したときには汗が噴き出ていた。平日で周りに人影はない。柵などは一切無いので転落したら大変だ。岩場を慎重に下る。青い海と青い空、くっきりとしたストライプ、不思議な空間を暫し独り占めした。
--------------見事なストライプ
何度か訪れたことのある萩に着いたのは15時を過ぎていた。日が長いこの時期とはいえ、秋吉台に到着するのは夕方になりそうだ。萩城跡と萩駅に立ち寄り、先を急ぐ。
R262をショートカットする萩道路(150円)を経て、秋吉台に向かう。途中、秋芳洞の案内はあるのだが秋吉台の表示がない。県道32へ進むつもりだったが、行き過ぎてしまい、道の駅「みとう」の手前、R435へ右折する。国民宿舎若竹荘前の駐車場に到着したのは17時少し前。土日曜日は観光客があふれているだろうこの場所も平日の夕方とあって人影はない。
--------------秋吉台到着
記憶をたどってみたが、どうやら初めて見る風景がそこに広がっていた。秋吉台道路をゆっくりと北に向かって走る。傾いた日差しが、西と東で別の表情を見せるカルスト台地を演出する。通り過ぎる車は10分に一台ぐらい。道路の真ん中でゆっくり写真が撮影できる。土日休みだった一昨年以前はメジャーな観光地を避けてきたけれど、平日ならこんな観光地巡りも楽しいかもしれない。北の端まで進んでからUターン。同じ道を南に進む。
本日の宿泊は、湯田温泉のビジネスホテル。自家源泉の浴場があってシングル5250円。【18:30】チェックイン後、近くの居酒屋で生ビール。ゴクゴク、"うん、今日もいいツーリングだった!"プファ〜 ホテルに帰って「山頭火 吟醸純米」を寝酒にして就寝。
■走行距離556km
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