さて、日本中を旅行していると色々な出来事に遭遇いたします。その 中には、危険な目にあったことや、ラッキーなことも、そしてムフフな ことも…(^^;)  私の旅行の体験談を「藤次郎旅行記」とでも題して書き込んでいきた いと思います…(^^;)。  今回は、私の友人達から聞いた話をしましょう… −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 番外編 第2話 「曲がる方向を間違えただけで…」  この話しも、前回の番外編第1話の続きで、今から、十年ほど前のG Wに高校時代の友人4人が紀伊半島を旅行した際の話です。  伊勢神宮から紀伊半島の突端を回り、南紀白浜から内陸に入って奈良 は吉野に泊まったときの話です。  吉野の山を観光した後、慣れぬ山歩きで疲れた友人達は宿に戻りまし た。  夕食までにはまだ時間があるので、旅の疲れと山歩きの疲れを癒すた めに風呂にはいることになりました。  友人は二人づつに分かれて風呂に入りに行きました。  最初の二人が帰ってきて、「いい湯だった」と言うので、残りの二人 も風呂に入りに行きました。  部屋がある2階から階段を降りて、宿の人の説明通り、廊下の突き当 たりを曲がって薄暗くて長い廊下を暫く行くと、明かりがついていない 暗い廊下の隅にポツンと明かりついている部屋があるのが見えました。  二人は「あの明かりが風呂場なのだろう」と思い、そこまで行きまし た。  ドアを開けると、そこは果たして風呂場でした。  脱衣所には洗濯機があり、脱衣篭が無造作に置いてありました。  風呂場は狭くて二人が入るのがやっとの広さでした。  脱衣所で服を脱ぎ、二人は風呂場に入って湯船に身を沈めましたが、 お湯はかなりぬるくて風邪をひきそうな位でした。  それでも二人は体を洗い、風呂を後にしました。  風呂から帰った二人は、部屋に戻るなり先に行った二人に  「何がいい湯だった?ぬるくて風邪をひきそうだ」 と言いました。  それを聞いた残りの二人はキョトンとしていました。  その様子を見て更に  「狭くて窮屈な風呂だった」 と言いましたが、それに対して  「そんな…俺達が入ったときは広くて4,5人は入れる大きさだっ たぜ、それに湯は熱くて藤次郎好み(私は、熱い風呂が好きで、よくお 湯の温度の評価に出される)の熱さだったぜ」 と、答えました。  それを聞いて、不審に思った二人は一つ一つ質問していきました。 (先:先に風呂に行った組,後:後に風呂に行った組)  後:「行く間の廊下は暗かった?」  先:「いいや、明るかった」  後:「風呂場までの廊下は長かった?」  先:「いいや、廊下の突き当たりを曲がってすぐだった…」  後:「風呂に行くのは、廊下の突き当たりを右に曲がった?」  先:「いいや、左に曲がった!」  後:「…(^^;」  後から風呂に行った二人は、お互い顔を見合わせて暫く黙っていまし たが、  「じゃ、あの風呂はなんだ?」 と言うと、先に行った二人の内、どちらかが  「おおかた、従業員用の風呂だったりして…」 と、つっこみを入れた。  再び顔を見合わせた後から風呂に行った二人…  「…そういえば…」 と、風呂場で見た光景を詳しく話すと、  「やっぱり、従業員用の風呂だよ!」 と、大笑いした。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  まあ、今回はこんなとこで…(^^;) 以上、藤次郎でした。