さて、日本中を旅行していると色々な出来事に遭遇いたします。その 中には、危険な目にあったことや、ラッキーなことも、そしてムフフな ことも…(^^;)  私の旅行の体験談を「藤次郎旅行記」とでも題して書き込んでいきた いと思います…(^^;)。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第25話 「聖地巡り一人旅強行軍 =中編=」  前回の続きです。 10/17 07:20 現在位置:奈良県吉野山中国民宿舎”吉野山 荘”にて、  昨晩は、「藤次郎旅行記 第25話」をまとめると早々に寝てしまい ました。  よく眠れて気分は壮快、疲れも残っていません。  ”吉野山”の今朝の天気は晴れ…と思ったら山の向こうからあれよあ れよと言う間に雲が出てきました…  朝食を食べている間に雲行きが怪しくなってきたので、早々に吉野山 を下りることにします。 10/17 19:00 現在位置:滋賀県大津市”ホテル ブルーレ イク大津”にて、  今日は移動日と設定して、吉野から大津に向かって出発しました。  吉野駅から京都駅に向かう途中、何回か電車を乗り換ますが、そのター ミナル駅毎に私が行きたい場所があるので、そのターミナル駅毎に降り て観光をしました。  まず最初の乗換駅は、橿原神宮前駅です。  「橿原神宮」は、数年前に家族で奈良に来たとき、父のトラブルで見 損なっていた場所です。(藤次郎旅行記 第20,21話 「返す返す も、残念無念…=前/後編=」に収録)  ”橿原神宮”の祭神は、神武天皇です。神武天皇は、天皇家の初代の 天皇にあたります。  畝傍山の麓に大きな境内があり、その大きさは、明治神宮より大きい のではないかと思います。  また、畝傍山を挟んだ場所には、神武天皇の御陵があります。  境内は舗装路がないので、荷物を乗せて引っ張っていたカートをたた み、重い荷物を肩に担いでの参詣になりました。  …ちなみに今回の旅行では、手提げのバッグに着替えと日用品とカメ ラ,ディバッグに、パソコン一式を持っての旅です。バッグは手で長時 間持てないほど重いので、カートに乗せて引っ張っています。(ホテル 住まいだから、寝間着とか医療品は極力減らせば良かったと、今反省し ています(^^;)  境内では菊の花の展示会が開かれていて、綺麗でした。  ”橿原神宮”を後にして、神宮前で再びカートに手荷物を乗せて引っ 張っている内に、カートが次第に重くなって行きました。  不思議に思ってカートを見ると、カートの車輪とバックがこすれてい ます。  何度か荷物の位置を直しましたが、歩いている内にカートの車輪とバ ッグがこすれて抵抗が出てきてしまいます。  仕方なしに、バックを立ててなるべくカートの車輪にバックが当たら ないように注意して橿原神宮前駅から西大寺駅に向かって出発しました。  ”西大寺”は、奈良大仏で有名なの東大寺の対に当たる寺です。  今は小さい寺ですが、大仏が東大寺に作られた当時は、西大寺にも大 仏を作る予定だったと聞いた覚えがあります。  小さいながら”西大寺”は、七堂伽藍の揃った寺でして、今はありま せんが、ちゃんと五重塔跡があったりします。  西大寺駅を出発して奈良を後にします。次の立ち寄り先は、京都駅の 一つ手前の東寺駅で降ります。  東寺駅から”東寺”向かう途中、またカートの車輪とバッグがこすれ てしまいました。  仕方がないので、カートからバッグを降ろし、バッグを担いで”東寺” に行きました。  京都駅の新幹線ホームから本願寺の反対側に見える五重塔が在る場所 が、”東寺”です。  私の父もそうでしたが、新幹線のホームからよく見えるので、”東寺” は京都駅から近い物と思って知らない人は歩いて行くそうです。  しかし、実際には”東寺”は京都駅から2キロ近くあります。京都駅 から近くに感じられるのは、”東寺”の五重塔が大きくて立派であるた めに、そう感じられるのでしょう…  ”東寺”を見て、カートを今の物から車輪カバーの付いた物に買い換 えるべく、京都駅に早く行きたいのですが、重いのを我慢して行くとこ ろがあります。  それは、”羅生門跡”です。  あの芥川龍之介の小説や、黒沢監督の映画で、有名な平城京の大手門 の”羅生門”です。  ”東寺”から歩いて数百メートルの所に”羅生門跡”があります。  残念ながら、「羅生門」は門はおろか遺構もなく、ただ民家裏の小さ な公園に『羅生門跡』と書かれた石碑があるだけですが、私には当時の 朱塗りの立派な大門が見えたような気がしました。  羅生門前からバスに乗り京都駅に向かいます。  京都駅では、鞄屋を探し、早速車輪のガードが付いたカートに買い換 えました。  そこで昼食を取り、”三井寺”を目指して西大津駅に向かいます。  西大津駅から”三井寺”に向かうには、そこから電車に乗り換えて2 駅ばかりあるのですが、電車がなかなか来ないのと、駅の間の距離が短 いので、西大津の駅から”三井寺”まで歩いて行くことにしました。  ”三井寺”は、本来の名前は”園城寺”ですが、”三井寺”で通用し ます。明日行く”比叡山延暦寺”と同門の宗派の寺ですが、仲が悪く、 平安時代には、お互い僧兵を繰り出して武力抗争になったことがしばし ばあったそうです。  その抗争の一つの挿話として、後に源義経の家来になる前の当時比叡 山の僧兵であった弁慶が、三井寺との争いで三井寺から奪ってから引き ずったと言われる鐘があります。  鐘の一部に引きずったような跡があり、話の真実性を物語っているよ うです。  ”三井寺”を参詣した後、そこから今日の宿であるブルーレイク大津 までまた歩いて行きました。  その道々で見た光景は、この大津の町に古い建物が多くあることです。  大津は、宿場,城下町として発展した町で、その光景は、なんとなく 飛騨高山を思い出させる光景です。  今日泊まるホテルからは、琵琶湖の風景が一望でき、今日は生憎霞ん でいましたが、今まで琵琶湖を間近で見たことがない私は、感無量な気 がしました。  ホテルを出て、あちこち歩いていると、この町の古さが益々実感でき ました。  ホテルの近所で夕食を済ましましたが、暫く歩いていると『近江牛の ステーキ』と書かれた看板が…「しまった!」と思いましたが、後の祭 りでした…(;_;) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  まあ、今回はこんなとこで…(^^;) 以上、藤次郎でした。