さて、日本中を旅行していると色々な出来事に遭遇いたします。その 中には、危険な目にあったことや、ラッキーなことも、そしてムフフな ことも…(^^;)  私の旅行の体験談を「藤次郎旅行記」とでも題して書き込んでいきた いと思います…(^^;)。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第23話 「…これ、なんですか?」  昨日の雨が嘘のような晴天に恵まれ、私達一行は別府”鉄輪温泉”を 後にしました…  ”大分〜別府マラソン”で有名な国道10号線を大分方面に向かい、 瀧廉太郎の名曲「荒城の月」のモデルとなった”岡城”がある”竹田” に向かいました。  ”竹田市街”は、昔の城下町の面影を色濃く残していて、地図上では、 簡単に通過できそうな感じでしたが、実際には道幅が狭く曲がりくねっ ていて、道に迷いました。  ”竹田”から県道を抜け、ようやくその日の1番目の目的地である ”高千穂”に着きました。  駅のある”高千穂”から離れて山道を走る事約3キロの所に神話で有 名な”天岩戸”を祭った”天岩戸神社”があります。  この神社は2箇所あり、”岩戸川”を挟んで東宮,西宮があります。  祭神は、”天照大神”と”天照大神”がお隠れになった”天岩戸”で す。  ここで、私達一行重大な失敗を犯しました…それは、”天岩戸神社” と”高千穂神社”,”岩戸川”とあの景観で有名な”高千穂峡”がある ”五ヶ瀬川”とを間違え、「高千穂とはこのようなものか…」と思いこ んでしまったのです。(のちになって、ニュース番組の特集を見て失敗 に気付きました)  ”高千穂”を離れ、国道325号線を一路”阿蘇山”を目指しました。  ”阿蘇山”の外輪山にある”高森峠”を越え、”阿蘇山”の内部に入 り、阿蘇登山道路を登り”阿蘇山上神社”を参拝後、”草千里”でのん びりとひと休み。  その後、その日の宿泊先である”湯の谷温泉”に行きました。  ”湯の谷温泉”の宿泊先は、なんと高級ホテルでして、私達一行場違 い感から緊張の連続でした。  本来は、”垂玉温泉(露天風呂で有名だそうです)”に宿を取る予定 でしたが、”垂玉温泉”はおろか、予約センターに登録してある阿蘇山 中の旅館はすべて満杯との事で(今回は宿泊費1万〜1.5万程度の宿 で予約をお願いしました)、仕方がないので宿泊費の上限値段を引き上 げてようやく”湯の谷温泉”に決まった程です。  宿の料理は、さすがに高級ホテルだけあって味も見栄えもすばらしい 物でしたが、その中に、熊本の郷土料理として「芥子蓮根」と「馬刺し」 がありました。  その時、食事中に友人の一人が、  「熊本では、どんな料理にも『馬刺し』が出るのだそうだ」 と言いました、本当か嘘か知りませんが…  翌日、私一行”湯の谷温泉”を後にして、”阿蘇神社”参拝後、一路 ”熊本市街”に向かって走りました。  ”熊本市街”に着いたとき、突然友人達が”水前寺公園”を見たいと 言い出しました…実は、私達一行のメンバー構成は、高校時代の同級生 同士でして、高校時代の修学旅行で、”阿蘇”,”熊本”,”長崎”な どは既に来ていたのです。  私はこの”水前寺公園”は修学旅行で来た事がありましたが、他の友 人達は私とクラスが違っていために、”水前寺公園”は見学出来なかっ たそうです。  時間的に余裕があったので、私は友人達の意見を入れ”水前寺公園” を観光する事にしました。  ”水前寺公園”を観光し終わった後、丁度お昼となりましたので、食 堂を探す事になりました。  どうせ食べるのなら、熊本ラーメンを食べようと言う事で、熊本ラー メンの店を探す事にしました。  こう言った物は、地元のバスやタクシーの運転手さん達がよく知って いますので、私達は、”水前寺公園”の駐車場で客待ちをしていたタク シーの運転手さんに「この近所で、熊本ラーメンの美味しい店がありま せんか?」と聞くと、その運転手さんは、親切に一軒のラーメン店を教 えてくれました。  ”水前寺公園”の外側を約1/3周する事、ようやくその店にたどり 着きました。  その店は、タクシーの運転手さんが言うとおり、地元タクシーの運転 手はもとより、地元観光バスの運転手やバスガイドさん達が、大蒜臭と 豚骨スープの臭いが漂う店の中でラーメンを啜っていました。  私達も、その中に混じってラーメンを注文しました。  暫くしてラーメンが私達の元にきましたが、同時に別の物が小皿に乗 って出てきました…それは、薄くスライスされた肉片でした…  私達一瞬目が点になって、  「この店ではチャーシューが別の皿に乗って出てくるのか?」  「それにしては、麺の上にもチャーシューが乗っているが…」 となどと、小声で話し合っていました。  小皿に乗った肉片は、ラーメンどんぶりの麺の上に乗っているチャー シューと比較するとはるかに赤く、それは昨日の晩ホテルで出された 「馬刺し」その物の様でした。  「これ、やっぱり『馬刺し』だよ」  「いや、わざわざこんな所で『馬刺し』が出るわけないよ」 などと、言い合いが始まってしまいました。  それを聞いた店の主人らしい人が、カウンター越しに  「何をいっとる、『馬刺し』にきまっとーが!」 と半分怒声に近い返事か返ってきました。  その瞬間、周りにいた地元タクシーやバスの運転手さん一同苦笑…バ スガイドさんまでが、笑いを必死に堪えていました… −−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  まあ、こんなとこで…(^^;) 以上、藤次郎でした。