さて、日本中を旅行していると色々な出来事に遭遇いたします。その 中には、危険な目にあったことや、ラッキーなことも、そしてムフフな ことも…(^^;)  私の旅行の体験談を「藤次郎旅行記」とでも題して書き込んでいきた いと思います…(^^;)。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第18話 「日本の夜明けは、眠いぜよ!!」  この話は、前回の「藤次郎旅行記第17話」の続きです。  翌日、”大洲”の市街を観光する事にした私達一行ですが、事前調査 をまったくしていなかったため、狭い市街をあっちいったり、こっち迷 ったり…  なにせ、この”大洲”が”伊予の小京都”と言われる位有名な場所だ とは、前日夕食を食べに入った川魚料理屋で知るまで、ぜんぜん気付き ませんでしたから…(^^;)  観光も終わって、”大洲”を出発した私達一行、一路次の目的地”宇 和島”に向かいました。  さて、”宇和島”では、まず”和霊神社”を参詣後、”多賀神社・凸 凹寺”と言う場所に行きました。  この”多賀神社・凸凹寺”有名ではありませんが、事前調査の段階で、 この場所がなんと、18禁の場所である事が判り、一同興味津々で行き ました。  どこが18禁と言うと、この神社・寺自体は小さな物ですが、ここの 宝物館が18禁な場所なのです。(^^;)コレイジョウイエナイ…  その後、”宇和島城”,”天赦園”などでゆっくりした後、その日の 宿泊地である”足摺岬”に向かいました…  ”足摺岬”に到着した私達一行、宿泊する民宿に車と荷物を預けると、 早速”足摺岬灯台”を目指しました…  ”足摺岬”の突端部から、黒潮の流れる太平洋を眺め、”足摺岬燈台” をバックに写真を撮っていると、背後から  「キャーーー」 と言う、黄色い声が…  振り向くと、背後の崖の上でアベックの女性のスカートが岬の上昇気 流に煽られてふわりと…  早速、鼻の下を延ばした友人の一人が、私の下げている200ミリレ ンズを付けた一眼レフカメラをひったくるように取ると、次に背後の崖 に来る5,6人の女性のグループにカメラを向けました。  そして予想通り、  「きゃーーーー、きゃーーー」 と、黄色い声が聞こえましたが、カメラのレンズ越しに見ていた友人が 嫌そうな顔をしてカメラを私に替えしました。  「どうした?」 と、私の問いかけに、その友人曰く。  「みなきゃよかった…オバタリアンのグループでやんの…」  一同大爆笑し、夕日が沈むのを見て宿に帰りました。  翌日、”足摺岬灯台”のすぐ側にある寺”金剛福寺”(四国88ヶ所 の38番札所)を参詣後、次の目的地である”高知”を目指しました。  途中、”四万十川”を渡り、”中村城跡”に立ち寄り、天主から”四 万十川”の雄大な流れを見渡し、資料館にある”四万十川”に生息する 生物の標本などを観て再び出発。  また、土佐湾にある長くて奇麗な砂浜がある”入野松原”で一息入れ たり、また昼食には鰹の叩きを食べ、閉め切った車内(熱くてエアコン かけていた)で全員口臭予防のガムを噛みながら”高知”へと向かいま した。  ”高知”に付くと、まず”高知城”を観光し、次いで”はりまや橋” に行きました。  ”はりまや橋”は現在では、そこを流れていた川が埋め立てられたた め、橋の格好をしておらず、道路上にコンクリートで作られた欄干だけ があるだけの所でした…  しかし、その周辺では「南国土佐を後にして」のペギー葉山の歌声も 若々しく流れていて、土産屋も沢山ある賑やかな場所です。  友人は、そこで”坊さんかんざし飴”なるものを買いました。  聞くと、友人のいる会社の高知県出身の人が”坊さんかんざし飴”は、 ウケるからお土産に買うといいと言われたそうで…  なんでも、ご当地の民謡「よさこい節」の「ぼーさん、かんざし買う を見た」からとったそうで…私には、ただのべっこう飴にしか見えなか ったのですが…  ”高知市街”での観光が済むと、この日の宿泊地である”桂浜”に向 かいました。  ”桂浜”に着くと、宿にいくには日がまだ高かったので、”桂浜”で 遊んでいくことにしくました。  ”桂浜”と言えば、あの維新回天の志士「坂本龍馬」の銅像が黒潮を 睨んで(一説には、坂本龍馬は近眼だったとか…)立っている所です。  早速、私達一行”龍馬”の銅像をバックに、写真を撮りました。  さすがに「坂本龍馬」は、ご当地の有名人だけあって、高知県に足を 踏み入れた時から土産物屋には、「坂本龍馬グッズ」なるものがかなら ずありましたが、ここ”桂浜”の土産物屋には、ありとあらゆるものに 「坂本龍馬」のネームや写真が…一同目が点に(・_・)…  日も暮れてきた頃、宿泊する宿に向かいました。  夕食も済み、一風呂浴びてくつろいでいた私達、ビールを呑みながら テレビを観ていると、突然爆音が…どうやら、地元の暴走族が走り回っ ているらしいのです。  しかも、悪いことに近所にある防波堤を往復して遊んでいる様です。  どうせ、夜中にはいなくなるだろう…と、たかをくくっていましたが、 時間が立つごとに爆音の響きは増えるばかりです。  いらいらしながら布団の中で寝返りを打っているうちに夜が明けてき ました。そのとたん、暴走族はまるで朝日を見た物の怪のようにいなく なってしまいました。  結局、その夜は一晩中爆音に悩まされて眠れませんでした。  眠い目をこすりこすり洗面所に行くと、別の部屋に泊まっていた外国 人観光客が私に向かって、首をすくめ手を広げるあの独特のポーズをし ました。  私は、ただ黙ってうなずいているだけでした…  朝食を取り終え、早々に宿を後にした私達一行、交代交代で車中で睡 眠をとるはめに…  とのとき誰が言ったのか、  「…日本の夜明けは、眠いぜよ!…」  …おあとが、よろしいようで…(^^;) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  まあ、今回はこんなとこで…(^^;) 以上、藤次郎でした。 P.S.あの友人が買っていた”坊さんかんざし飴”ですが、友人が彼     女にお土産にあげたところ…     「なにこれ?」     の一言で終わったという…(^^;