さて、日本中を旅行していると色々な出来事に遭遇いたします。その 中には、危険な目にあったことや、ラッキーなことも、そしてムフフな ことも…(^^;)  私の旅行の体験談を「藤次郎旅行記」とでも題して書き込んでいきた いと思います…(^^;)。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第14話 「嵯峨野めぐり」  これは、”藤次郎旅行記 第13話 「鬼の祟り!?」”の翌日の話 です。  あらかじめ断っておきますが、今回は真面目な観光案内です。  前日、”大江山”でラジエーターのトラブルを起こしながら、京都の ”嵐山”に到着した私達一行、あとは東京に帰るだけになりましたが、 友人の一人がまだ京都を観光した事がないと言い出したので、午前中の 時間に限って(実は、もう一人の友人が会社から帰社命令を受けたため)、 ”嵯峨野”を観光する事にしました。  車を宿に預かってもらって、”嵯峨野めぐり”を始めました…  私が、泊まった宿は”渡月橋”のすぐ側で、”渡月橋”を渡り、京福 電鉄嵐山駅の前にきました。  私は子どもの頃、家族全員でこの嵐山に来た事があり、(実はこの時、 桂川沿いを父と散歩していて、父の持っていた煙草で焼き入れられた覚 えがある)その頃と比較すると、ずいぶん賑やかになったものです。  駅前には、みやげ物屋はもちろんの事、数多くのタレントショップが 立ち並び、”嵯峨野”の落ちついた雰囲気を破壊しているような気がし ます。  そんな景色を横目にみて、”嵯峨野めぐり”は、京福電鉄嵐山駅前に ある、”天龍寺”から始まります。  ここは、かの南北町の時代、吉野山で崩御された後醍醐天皇の霊を慰 めるために、足利尊氏が建てた寺です。この寺は庭が有名で、特に背後 の”小倉山”をあたかも庭の一部に取り入れたような造りは、すばらし いです。  ”天龍寺”を出て、”野宮神社”に向かいます。このあたりから、も う駅前の場違いな賑やかさはすっかり無くなり、京の雅な雰囲気に包ま れます。  ここは、進学,縁結びの神様で、当然私一行、早速良縁を祈った次第…  ”野宮神社”を出て、”落柿舎”に向かいます。この辺は、うっそう と生い茂った竹林の中を歩いて行くのですが、昼間でも薄暗く、何か出 そうな雰囲気です。  その途中、”山陰線”の線路を横切りますが、竹林越しに聞こえてく る汽笛は、何か不気味な感じがしました。  ”落柿舎”は、ひっそりとした草庵で、なんでも芭蕉門下の人が住ん でいたとか、いないとか…ここは、今では訪れた人々が一句残していっ たノートがいっぱいありました。  私も、一句書き込もうとしましたが、即興では出来ませんでした…  なんでも、定期的な句会があるそうです。  ”落柿舎”を出て、”常寂光寺”に向かいます。  ここは、文化財に指定されている建物が多いですが、何よりもここか ら”嵯峨野”はもとより、”東山”まで一望できる場所があります。  ”常寂光寺”を出て、”二尊院”に向かいます。  この辺の寺や神社などの風景を見て、「オャ?」と思うところがあり ます。そうです、この辺は時代劇の撮影現場として、よく使われる場所 です。  ”二尊院”は、重要文化財指定されている「阿弥陀如来」と「釈迦如 来」の本尊があります。  ”二尊院”を出て、”祇王寺”に向かいます。  実は、この間に”滝口寺”と”釈迦堂(清涼寺)”がありますが、 ”滝口寺”は、今は訪れる人が少ないほどひっそりとしていますし、 ”釈迦堂”は、旅行ガイドに依っては、”嵯峨野”めぐりからはずされ ています。(この話は、旅館でもらったガイドを元にしています。)  さて、”祇王寺”ですが、ここは「平家物語」縁の寺院です。「平家 物語」を知っている人であれば、ここが、平清盛の寵愛を受けた白拍子 達が尼になりその後生を過ごした場所です。  楓の立木や竹林などに囲まれた苔の庭の中にある庵は、いかにも四季 折々に趣がある雰囲気です。  ”祇王寺”を出て、”化野(あだしの)念仏寺”に向かいます。  このあたりから、再び、みやげ物屋が多くなってきますが、店の雰囲 気が、回りの雰囲気を損なわないように配慮されています。  ここ”化野念仏寺”は、テレビ有名なお寺で、無数の石仏に蝋燭を灯 している風景と言えば、ピンと来る人もいるはず…  そう、有名な「水子寺」です。しかし、実際には水子地蔵はあの風景 の奥にあって、あの風景に出でくる石仏は、実は無縁仏なのだそうです。  しかし…この寺に入る際、「この寺の敷地内では、写真撮影等は、一 切禁止です」と言う看板は、いかにも出そうと言う感じ…  えーっ、以上で”嵯峨野めぐり”は終わりです。(^^;)  実際には、じっくり一日かけて回るところですが、私達一行の観光は、 一日の観光を半日で済ませ、しかも、ポイントはしっかり押さえると言 う…作戦計画をする私がせっかちなせいもあります…(^^;)  皆さん、観光はゆっくりしましょうね…(^^;) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  まあ、今回はこんなとこで…(^^;) 以上、藤次郎でした。 P.S.1 実はこの”嵯峨野めぐり”、この他に”奥嵯峨野めぐり”       と”清滝・高雄めぐり”があります。特に”奥嵯峨野めぐ       り”は、とても半日では回れません。 P.S.2 この”嵐山”には、”嵐山美術館”と言うのがかつてあり       まして、ここは美術館と言うよりは博物館と言った方が合       っているような場所で、中には鎧,刀剣はもとより、琵琶       湖から引き上げられたゼロ戦(これが珍しい63型)及び、       四式戦疾風(これは、整備すれば今でも飛べる代物。今は       どこにあるのだろう…)や、旧陸軍の試作小銃など、珍し       い物がいっぱいありました。       私はこの時、時間の都合で見れませんでしたが、今度京都       へ行く機会があれば、ぜひ行きたいところでしたが、現在       では閉館してしまったそうです。(;_;)ミタカッタヨーーー