さて、日本中を旅行していると色々な出来事に遭遇いたします。その 中には、危険な目にあったことや、ラッキーなことも、そしてムフフな ことも…(^^;)  私の旅行の体験談を「藤次郎旅行記」とでも題して書き込んでいきた いと思います…(^^;)。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第11話 「ばんざーい…なしよ!!」  これは、山形県の”白布温泉”でのお話です。  この日は、私達一行は”白布温泉”に19:30頃到着しました。し かし、本当はこんなに遅く到着する予定ではなかったのです。  この日、宮城県の”奥松島”を出発した私達一行は、”松島”,”仙 台”を午前中に観光し、午後にはもう山形県に入っていました。  そして、”立石寺(通称:山寺)”を観光し、14:30頃には”米 沢”に向かっていました。  本来ならば、15:30頃に”米沢”を観光し、16:30頃には、 ”白布温泉”に到着しているはずでした…ところが、山形〜米沢間の国 道13号で大渋滞に合ってしまい、”米沢市街”に入ったのが、19:00 頃でした。  宿に着いた私達一行は、とりあえず食事をとり、一息入れた後、宿の 温泉に入る事になりました。  ”白布温泉”は、”裏磐梯”の入り口近くにあり、スキーをする人な らば、”天元台スキー場”の麓と言えば、おわかりになると思います。  開湯は700年前と伝えられ、結構静かな温泉です。  なにはともあれ、旅館内の温泉に向かった私達一行は、その途中でこ んな暖簾を見つけました…  『大浴場 混浴』 (こ・ん・よ・く!?やったー!ラッキーー!(~_~))と思った私達一行 は、先をいそぎました…  なぜならば、食事の最中に宿の仲居さんが、今日の客は、私達一行と、 仙台(だったかな?)の女子大のゼミの一行しかいない、と言っていた もので…(^^;  私一行は、個々に期待して浴場に着き、脱衣所で服を脱ぎ始めました。  服を脱いでいる最中に、隣の女性用の脱衣所の方で、賑やかな声が聞 こえてきたので、私達一行、服を脱ぐのももどかしく、浴場に入りまし た。  …ところが、  浴場には誰もいません。浴場は薄暗いので、よく見回していましたが、 やっぱり、誰もいません…  (へんだなー?)と、思いつつも、脱衣所から出てくるであろう、女 子大生を期待して待っていました。  …ところが、誰も一行に浴場に入ってきません。  (あれ?入れ違いだったかな?)と、思いつつ私達一行は、一風呂浴 びていき消沈の内に部屋に戻りました。  部屋に戻って、部屋にある宿のパンフレットを見ると、やはり、  『大浴場 混浴』 と、書いてあったので、(これは翌朝の朝風呂を期待するしかない!) と思って、その日は早々に眠りに着きました。  …さて、翌日。  朝7:00頃目覚めた私達は、喜び勇んで大浴場に向かいました。隣 の女性用の脱衣所の入り口にスリッパが散乱していたので、私達一行、 なおも張り切って(なにを張り切るのだろう?)、浴場に入りました。  …ところが、また誰もいません。 不振に思って、注意深く見回すと、脱衣所から浴場に出る口が一つしか ありません。  それに、女性の声は、壁の向こう側から聞こえてくるのです。  そうなんです。壁があったんです。それも良くみると、白木の香も新 しく…  女性の声は、壁の隣からあいも終わらず聞こえてきます。  私達は、顔を見合わせて、  「ばかやろーーー!!」  窓の外の紅葉が、私達一行にむなしくみえました… −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  まあ、今回はこんなとこで…(^^;) 以上、藤次郎でした。 P.S.1 このとき、隣の浴場の女子大生の会話がよく聞こえました       が、なんかすごい会話をしていた事を覚えています。(内       容は忘れましたが…) P.S.2 このあと、宴会場で揃って朝食を取りましたが、女子大生       は揃いも揃って美人ぞろい…当然、宿をでて立ち寄ったス       カイラインの展望台で、磐梯山に向かって言ったせりふは       …言わずと知れた事! P.S.3 そう言えば、白布温泉の老舗旅館”中屋””東屋”の2館       が今年(2000年3月)火事で燃えてしまいました。私       達がこの時泊まったのは”中屋別館”でしたが、女将が親       切だったことを思い出します。今両館は再建を始めている       そうです。