さて、日本中を旅行していると色々な出来事に遭遇いたします。その 中には、危険な目にあったことや、ラッキーなことも、そしてムフフな ことも…(^^;)  私の旅行の体験談を「藤次郎旅行記」とでも題して書き込んでいきた いと思います…(^^;)。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第3話 「はーりぃ・ふぉっくす」  今回のお話は、北海道の積丹半島に行ったときの事です。  その日、朝早く函館を出発した私一行は、日没1時間前にその日の宿 である、余別に到着しました。  その当時の積丹半島は、まだ国道299号がまだ前線開通していなか ったので、余市から回り込むルートを採らざるを得ませんでした。 (今は、開通しているのでしょうか…(^^;))  「せっかくだから、日没前に”神威岬(かむいみさき)”を見ていら っしゃい!」との宿の女将さんの言葉に誘われるままに、”神威岬”へ 車で行きました。(余別から”神威岬”まで、10分ほどかかります。)  ”神威岬”まできましたが、「国道229号がどこまで延びているか、 もう少し行ってみよう。」ということになり、”神威岬”を通過して行 きました。  そのとき、道ばたから犬が飛び出してきましたが、私達はそれをよけ て進みました。  しかし、”神威岬”から1キロ行かない内に「通行止め」の目印に会 い、引き替えしてきました。  そして、”神威岬”のそばで、またもや道ばたから犬が飛び出してき ました。  「アブネー野郎だな、しかし痩せこけてこ汚い犬だな…犬にしては尻 尾がフサフサしているし…毛の色も…アッ!キタキツネだ!!」  そうです、道に飛び出してきたのは紛れもなく、キタキツネだったの です。  これがキタキツネと判ったら、もうたいへん!  ビスケットを投げて車の側まで近づけて、写真を撮まくりました。  しばらくすると、キタキツネは腹も満ちたのか、草むらに帰って行き ました…  そのあと、”神威岬”で日が沈むのを見てましたが、あいにくの曇空 の為、オーロラ級といわれる夕日を見れませんでした。  宿に戻ると、その日の客は私一行だけで、宿の女将さんの心尽くしの もてなしを受けました。  友人曰く、  「ひょっとすると、俺達、さっきのキタキツネに化かされて居るんじ ゃないのか? 案外、この料理、馬糞だったりして…」 などと冗談を言っていました。  翌日、宿の女将さんの見送りで、次の目的地へ出発しました。  しかし、積丹半島を出ない内にスピード違反で御用になりました。 そのとき運転していたのは、昨日冗談を言ってた友人その人です。  どうやら、化かされたのは彼だったようで…(^^;) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  まあ、今回はこんなとこで…(^^;) 以上、藤次郎でした。 P.S. その後、北海道にいた人の話では、”神威岬”付近ではキタ      キツネがまだたくさん生息していて、”神威岬”の売店のゴ      ミをよく漁っているそうです。      (そのため、よくキタキツネが車に引かれるそうです。)      私が行った頃は、丁度冬毛から夏毛に生え変わる時期で、北      海道出身者に写真を見せたら、      「まあこの時期はコンナモンだ。」      と言っていました。