藤次郎のオ・ト・ナの時間

これを読みなさい!!


マナー・作法の本

書籍名 作者(敬称を略すことをお許しください) 出版社 所感
男のマナーにはツボがある 城田美わ子 青春出版 最近読んだマナー本の中では決定版的な本です。
イラストが多用されていれば、もっと良かったと思います。
知らないと恥ずかしい大人の作法 ライフ・エキスパート[編] 河出書房新社 作法の本です。ちょっとした心遣いや、訪問の際の作法などをこの本を読んで知っておくといいです。
心を打つちょっとした気の使い方93 山崎武也 三笠書房
品のいい人と言われる技術 夢プロジェクト[編] 河出書房新社
日本人なら知っておきたいちょっとした心得 広瀬芳子監修 光文社
男の作法 池波正太郎 新潮社 「知らないと恥ずかしい大人の作法」に度々引用されていましたので、読んでみました。食に関することに関しては、多少私の主義に合わないところがありますが、日常の作法等かなり参考になります。
知識ゼロからの
ビジネスマナー入門
弘兼憲史 幻冬舎 幻冬舎の「知識ゼロからの…」シリーズです。お酒だけかと思っていたら、最近ビジネス書やお茶などのレパートリーを増やしています。
知識ゼロからの
敬語マスター帳
知識ゼロからの
手帳術
知識ゼロからの
時間活用術
知識ゼロからの
部下指導術
知識ゼロからの
会議・プレゼンテーション入門
知識ゼロからの
簿記・経理入門
知識ゼロからの
企画書の書き方
知識ゼロからの
決算書の読み方
知識ゼロからの
ビジネス整理術
知識ゼロからの
M&A入門
暮らしの絵本
食べ方のマナーとコツ
渡邊忠司
伊藤美樹画
学研 料理の食べ方のマナーと美味しくいただくコツについて和洋中をイラストで説明されています。巻末のグルメ用語辞典も役に立ちます。
暮らしの絵本
贈り方のマナーとコツ
岩下宣子監修
伊藤美樹画
学研 物の贈り方についてのコツをイラストで説明されています。冠婚葬祭はもとより、季節の贈り物やプレゼントの方法まで書かれています。
暮らしの絵本
話し方のマナーとコツ
杉山美奈子監修
伊藤美樹画
学研 話し方についてのコツをイラストで説明されています。
暮らしの絵本お仕事のマナーとコツ 西出博子監修
伊藤美樹画
学研 仕事に就く上での一般常識について、イラストで説明されています。
誰もが、ついやっちゃうしぐさの不思議 博学こだわり倶楽部「編」 河出書房 コンビニで見つけた本ですが、人間はもとより、動物の仕草はどうしてそうなるのかが説明された本です。また、古来の風習などについても説明されているので、これで五百円は安いです。

装いの本

書籍名 作者(敬称を略すことをお許しください) 出版社 所感
スーツの適齢期 広瀬平太 集英
40代の人から上の人が着こなすスーツの事について書かれています。

生き方の本

書籍名 作者(敬称を略すことをお許しください) 出版社 所感
なぜ、この人はここ一番に強いのか 弘兼憲史 講談社 「島耕作」シリーズの作者弘兼氏による、島耕作を通じて知る大人の男の生き方に関する本です。
とくに、「…80ヵ条」シリーズは、対象年齢を20代、30代、40代にそれぞれ分けて書かれています。
「いい人」をやめる男の成功学
「強い自分」は自分で作る
大人の「男」になる85ヵ条
タフな「男」になる80ヵ条
好かれる「男」になる80ヵ条

書籍名 作者(敬称を略すことをお許しください) 出版社
知識ゼロからの日本酒入門 尾瀬あきら 幻冬舎
さらに極める日本酒味わい入門
知識ゼロからのワイン入門 弘兼憲史
知識ゼロからの世界のワイン入門
さらに極めるフランスワイン入門
知識ゼロからのカクテル&バー入門
知識ゼロからのシャンパン入門
知識ゼロからのワイン&チーズ入門
知識ゼロからのプレミアムワイン入門
知識ゼロからのミネラルウォーター入門 日本天然水研究会
知識ゼロからのシングルモルトウイスキー入門 古谷三敏
知識ゼロからのビール入門 藤原ヒロユキ
知識ゼロからの焼酎入門 日本酒類研究会・編著

タバコ

書籍名 作者(敬称を略すことをお許しください) 出版社
パイプ&シガー 深代徹郎・春山徹郎 三新堂出版社
パイプ大全 日本パイプクラブ連盟編 未知谷

藤次郎のパイプ講座

・パイプの事始め

 私は、ここ最近になってン十年ぶりに本格的にパイプタバコを吸い始めました。
 会社でパイプを吸っていると興味を示す若い衆が何人か居ますので、ここにパイプ講座を記載します。
 まずパイプは紙巻タバコと違い、煙を肺に吸い込むものではありません。肺に吸い込むときついです。これは葉巻も同じです。以前、試しに何も教えずに会社の若いのに葉巻を吸わせたら肺に吸い込み平然としていましたが…(^^;私なんか、血圧が下がってめまいを起こしますが…
 パイプは煙を舌で味わうものです。また、せかせか吸うものではなく、ゆっくりと冷えた煙を味わうものです。
 私の身の回りでは、葉巻からパイプまたは、紙巻きからパイプに興味を示して入門してくる若者が増えています。
 地方のタバコ店では、パイプ嗜好の方と葉巻嗜好、また紙巻き嗜好の方々の派閥・軋轢が酷いそうですが、私のよく行くタバコ店(数点有り、南関東が主ですが)そこでは、店主も常連の方々もパイプも葉巻も紙巻きもみんな一緒になって煙をくゆらせています。

 パイプを吸うには、以下のものを用意します。
  ・パイプ
  ・パイプタパコ
  ・コンパニオン
  ・マッチ、ライター
  ・モール
 ---------------(ここまで最低ライン)
  ・パイプスタンド(但し、”セッター、シッター”と呼ばれるテーブルにおいても倒れないパイプは不要)
  ・パイプケースやバッグ
  ・リーマー
  ・各種クリーナー、ワックス等

 基本的にはパイプとパイプタバコとライターがあればいいのですが、最低コンパニオンとモールは必要です。
 コンパニオンは、パイプを吸っているうちにパイプの中で膨張するパイプタバコや灰を抑えたり、パイプの火皿の火力調整や灰を掻き出すのに使います。また、モールは、パイプの掃除に必要です。

 さてパイプですが、色々な素材と形(基本的な型で15種、それの派生型、オリジナル含めると一千種類以上)があります。どれが良いとかは一概に言えません。自分の好みに合ったものを買っていただくしかないです。値段も二千円から上は数百万円ものがあります。最初は四、五千円のものでよいかと…ちなみに、四千円程度でパイプを吸う用具一式が揃った「パイプ入門セット」という物も販売されています。(私個人的には、お勧めしませんが…)
 一般にはブライヤーと呼ばれるツツジ科の植物の根の部分を加工したパイプを使用しています。
 パイプには他に土(素焼きや陶器)、鉱石、樹脂、金属などもあり、後は先の大戦で敗戦した日本に進駐したアメリカ軍のマッカーサー陸軍元帥で有名なコーンパイプなどのブライヤー以外の植物(桜、オリーブ、竹、昔は柘植、ナナカマドという物もあったそうです)等の種類があります。私の友人はメシャムと呼ばれる海泡石という鉱石から加工されたパイプを持っているそうです。手入れが大変だと聞いています。
 パイプタバコは紙巻タバコと違い、味よりも香りに重点が置かれているような気がします。味も紙巻タバコと違うので、何種類か試して自分に合ったものを探すしかないです。こういうときには、同じパイプの方々の集まりやパイプタバコのブログが役に立ちます。
 私の吸うパイプタバコの一つにアメリカのHALF AND HALFと言うパイプタバコがありますが、これは同じ名前の紙巻タバコがあり(今も売っているのかな?)、私はそちらからパイプタバコに入門しました。

 パイプタバコは適度な湿気がないと吸ったときにパチパチいって燃えたり(これはパイプ自体を焦がす)、辛くなったりしますので、注意が必要です。本格的に味わう人はコーヒー豆みたいに湿度を調整する容器にパイプタバコを入れています。これは、葉巻にも同じことが言えます。乾燥したパイプタバコの再生は蒸留水を含ませたティッシュや綿を直接タバコに触れないように密閉容器に入れて、数日置くと良いそうです。(最近では湿度調整の便利な道具があります)また人によりますが、密閉容器に入れて、ブランデーやウィスキー等の香りの立つお酒を入れてかき混ぜて数日置くと良いそうです。私は、いちいちブランデーを調達するのが面倒なので安物のウイスキーや焼酎を使用していますが…:p)
 また、数種類のパイプタバコをブレンドして楽しむという事もできます。

 パイプにタバコを詰めるのもただ詰め込めばよいというものではなく、パイプの火皿の底の方は柔らかく、それから段々と火皿の上に行くにしたがって硬く詰めるようにしないと、パイプタバコが全部燃えませんし、煙を吸うのに肺活量が要りますし、また味わいが悪くなります。
 タバコを詰めたパイプの火皿の表面を焦がすように火をつけてから、ゆっくりと吹かして火皿の火を安定させます。そして、時々コンパニオンで火皿のタバコを押し込みながら、ゆっくりと味わいます。途中で火が消えても、また火を付ければよいのです。
 最後まで綺麗に吸えれば、パイプの火皿の中は灰だけが残るはすです。吸い残しが出たら、それはタバコの詰め方か吸い方が悪かったまでのこと。気にしないで、次に吸うときにはうまく詰めればよいのです。
 また、パイプタパコは吸い始めて途中で消す場合は、吸わないと自然に消えてくれます。そのため、ベテランのパイプスモーカーは、パイプの口径に合うコルク栓(ワインとかブランデー、ウィスキーの栓)で蓋をするとか、最近では皮のひも付き蓋が流行っています。
 あと、タバコを吸う人と一緒でも、パイプや葉巻の煙は紙巻きタバコと違う臭いがあり、嫌う人が居ますので吸うときは注意した方がいいです。

 パイプの火皿の灰を取り除くには、コンパニオンが必要です。私などは昔はコンパニオンの存在自体知らなくて、火をつけたマッチの燃えカスの軸で灰を掻き出していました。(^^;(入門してから10数年後に行ったタバコ屋で店主と話をしていて、初めてコンパニオンの存在を知り、タバコ屋の店主に呆れられました…でもその縁でキチンとしたパイプの味わい方を教えて頂きました)
 また、パイプを吸っていると火皿に燃えカス(カーボン)が溜まってくるので、リーマーという道具を使用して燃えカスを削り取ります。ただ、全部取るとまずいらしく、薄く残します。
 パイプはしょっちゅう手入れしないと長持ちしないです。一服吸って、パイプが冷えてから掃除をします。掃除をしないと次に吸うときに味がまずくなったり、吸い込み口から、前に吸ったタバコの灰を吸い込んだりして大変です。そのため、パイプによってはフィルターが装着できるものもあります。
 パイプは連続して吸うものではないです。そういう時はもう一本パイプを用意して交互に吸いますが、私は一日一、二服しか吸わないので、連続して吸うとどうなるか判りません。(私は入門当初から2本のパイプを所有していました)

 「タバコの類は、都会で許された大人の焚き火遊びだと思う」と以前誰かが言っていました。「火を使う遊びだから、それなりのマナーを守らなければならない」とも…
 確かに、私もそう思います。パイプというのは、最初のパイプタバコへの点火が肝心で、パイプに詰めたパイプタバコの表面に均等に火を付けて、素早くパイプタバコの表面を焦がし、灰の蓋を作ってからゆっくりと楽しむ物だと思います。その後ふかしたり、コンパニオンで火力をうまく調整しないと、おいしくいただけません。
 シガー(葉巻)とパイプは、シガレット(紙巻きタバコ)と違って、デリケートで気を遣わないといけないので、気分転換に無心になって火をいじっています。

・あるパイプスモーカーの格言

 私の通っている煙草屋の格言にこんな物があります。
 ・(パイプの所有の)一本、二本はまだ入門者(どんな高価なパイプを持っていても)
 ・三本持って、やっと初心者(但し、ブライヤーパイプ持ちに限る。メシャム・陶器製パイプは、三本で十分ルーチンが組めるため)
 ・四本持って、ただの人(パイプスタンドの四本立てと言う事から)
 ・七本持って、フツーの人(パイプラックの七本立てと言う事から、また一日一本で一週間使い回すため)
 ・十四本持って、一人前(一日二本のペースで一週間使い回すため)
 ・三十本持って、マニアの領域(一ヶ月一本のペースでまだルーチンが組めるため。また、パイプラックの最大収納数がこれくらい)
 ・六十本持ったら、もうアブナイ!(一ヶ月二本のペースでまだルーチンが組めるため)
 ・九十本持ったら、強者!!(一ヶ月三本のペースでまだルーチンが組めるため。フツー、一日で三本もパイプを吸える環境に居る人はそんなにいません)
 ・百本以上持つとコレクターの領域(百本以上持つとルーチンが組めずに、使わないパイプが出るため)
 ・千本以上持つと評論家の領域(大抵のパイプの型は持っていて、パイプの蘊蓄が語れる)
まぁ、大体三十本以上持つと、手に入れて年に一、二回しか吸ったことのないパイプが出てきます。
 私は…ヤバイ!!(^^;

・パイプの分類

 私の拙いパイプの聞きかじりの知識と経験から言って、ブライア材のパイプの種別は以下に分類されると考えられます。
 特級:石噛み(ブライヤーは天然木なので、その成長の段階で周囲の石・砂を取り込んで成長するため、ブライア木材本体内部に傷が付く)無し、無垢でそのままで塗装無し(ブライア木片全体ロット言うと3〜5%)
 1級:石噛み無し、無地ラッカー塗装(但し、特級クラスでもラッカー塗装にこだわるメーカーがあるので、特級と安易に区別出来ませんが)
 2級:小さな石噛み有り、石噛みを塞いで無地ラッカー塗装
 3級:目立つ石噛み有り、石噛みを塞いでサンドブラスト加工(ブライア木片全体ロット言うと30%〜40%)
 4級:目立つ石噛みあり、石噛みを塞いで有色ラッカー塗装(但し、有色ラッカー塗装にこだわるメーカーがあるので、3級と安易に区別出来ませんが)
 それ以下:廃材もしくは、2〜4級の石噛みの修正用。
他に、グレイン(ブライアの根塊からの導管の目:別名バーズアイ)がブライア材の中心から放射状延びている等の状態がありまして、上記特級の内でストレート(パイプの底から上面に延びている)グレインで無地のパイプはどのメーカーでも超特級と言える最高級品のランクになります。
 後は、パイプメーカーのブランド(ダンヒル、ピーターソン等)名も在りますが、私の経験では、酒とパイプはブランドが上級の分類方は物に間違いないと思います。

・ゲラバ吸い

 私の通っているタバコ屋の常連さんから聞いた話です。
 ”ゲラバ吸い”と言う、パイプの喫煙方法があり、それは、パイプを逆さまにして吸う喫煙方法だそうです。なんでも、キューバ革命の伝説的カリスマ闘士の一人である”チェ・ゲラバ”と言う人が野外の雨の中でパイプを吸う時にパイプを逆さまにして吸った事から由来するそうで、映画で”チェ・ゲラバ”を主人公にした作品でもこの吸い方を観ることが出来るそうです。
 私は、「パイプのボール(パイプタバコの火を着けてタバコを吹かす部分)から、火(が付いたパイプタバコ)が落ちませんか?」と聞くと、その人は実際に自身でも試したらしく、「普通(パイプタバコ)の詰め方でも、意外と落ちませんよ」と教えてくれました。
 残念ながら、私は私自身が普段パイプを吸う環境で”ゲラバ吸い”を試せる環境にないので、まだ試したことはありませんが、その教えていただいた方の感想では、「美味しかった(もちろん、パイプタバコの味)ですよ」と言います。
 いつか試してみたい物ですが、ネットを調べていたら、日本パイプクラブ連盟のホームページに全く同じコンセプトで、しかもタバコの火が落ちないパイプがあるのを知りました。
 そのパイプ、なんとなく欲しいと思ってしまった私はどうなんでしょう…?

・パイプスモーカーの進む道

 私はもう30年程パイプを吸っています(途中10年程月に吸うか吸わないかの期間がありますが…)。
 なじみのタバコ屋で常連の方々と話をしていると、パイプに対する様々な考え方を知ります。
 ある方は、自分がおいしいと思う市販のパイプタバコだけしか吸わない人。自分の好みの味わいを目指して色々なパイプタバコをブレンドする人。特定メーカーのパイプしか興味を示さない人。パイプの形状(クラッシックシェイプ、ニューウェーブシェイプの両極に分かれる場合が多いです)にこだわる人。変わった形のパイプを集める人(私?(^^;)。骨董パイプを集める人。市販のパイプに飽きたらずハンドメイド作家のパイプを集める人。自分の吸いたいパイプを作る人(私(^^;)。それに飽きたらず、メジャーなパイプ作家に弟子入りする人等々…でも、基本は皆さんパイプ大好き!(しまった。オチがない…)



…以上。

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