2つ玉低気圧


低気圧が西から東に進むとき。
日本をはさむようにして、
太平洋と日本海の両方に
低気圧が見られることがよくある。
「2つ玉低気圧」といわれます。

これも、相変わらずいろんなことが起こる。
天気が荒れる順位はA、B、Cである。 

(A)閉塞タイプ
二つの低気圧が、閉塞前線でつながってるとき。
かなり、ヤバイ…とみていいかも。

寒冷前線が、温暖前線と重なってゆく(閉塞する)とき、
激しい上昇流が起こるといわれます。
発達した積乱雲が発生。

1990年12月11日(千葉県茂原市・鴨川市で猛烈な竜巻)や
1999年10月27日(千葉県佐原市で154ミリ/時)の
ときも、これに近い気圧配置でした・・・

(B)副低気圧タイプ
Aほどでないが、強風、大雨の可能性があります。

低気圧が、本州の南岸ぎりぎりを
ひっかけるように進むと、
地形の関係で、日本海に小さな低気圧(副低気圧)が
できることがあります。
これが、暖湿気流を呼びよせるためです。

ごくまれに、副低気圧上空に強い寒気が
あることも。すると、非常に危険で、
雷雨が起こったりします。

(C)同時進行タイプ
大陸から、南東進してきた低気圧と
南岸低気圧がならび、「2つ玉」の
ように見えることがあります。

こういうときは、天気の崩れは小さく、
「低気圧の間の高圧部」
に入って、晴れ間さえでることも。


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