突然、空に墨を流したように暗くなり、
いわゆる夕立だ。
春雷・村雨・時雨といろんな呼び名で呼ばれていて、
日本の風物詩でもある。
しかし、非常に発達した、高レベルの積乱雲(巨大雷雲)となると、
ひょうや突風、トルネードを起こすので、
危険きわまりない。
日本においては、積乱雲が猛発達する場合は、
「寒冷渦」が、関与していることが多い。
寒冷渦とは、あまりなじみのない名前かもしれない。
天気図を見ていると、
前線のない、ちっちゃな低気圧をしばしば見かけるが、これがけっこう曲者。
上空に非常に強い寒気を持った低気圧=寒冷渦
であることがあるから。
寒冷渦は、上空に強い寒気を持ったまま、暖かい地方にやってくる。
そして、地上と上空の温度のバランスが崩れる(→大気の状態が不安定という)。
この、不安定なエネルギーが積乱雲を生んでしまうのだ。
さらに、不思議なことに
夏の寒冷渦は、なぜか南からやってきます。
そして、寒冷渦は「赤道気団」とぶつかると、
「台風」に変身することもある。