0.0.へんてこな天気図!?

地上天気図は、TVでも放送されます。
多くの人が、「見慣れてるあれ」と感じます。

しかし、もっと突っ込んで気象を予測したいときには、
いろんな種類の天気図を使います。
地上天気図にかなり慣れていても、奇妙な図、と感じるでしょう。


高層天気図の究極の目的は、
”偏西風のご機嫌伺い”だと思います(日本付近では)。

偏西風の形・強さ・位置によって、
低気圧・高気圧が
発達したり、衰弱したり、停滞したり、超特急で駆け抜けたりするからです。

その他にも、上空にはいろんな情報が転がってます。

湿った空気の塊かんからかんに乾いた空気――
暖流寒流――
上昇流下降流――
大きな渦小さな渦――
これらが偏西風にたいしてどこにあるか、が
将来何になるかを決定します。

いうなれば
上空=高層天気図の世界は、
偏西風という王様のもと、
さまざまな家来が蠢いて、地上生物の生活を支配
しているのです。


↑例1:
ペイントで適当に描いた、上空約5500メートルの天気図サンプルです。
地上天気図と違って、2種類の線が走っています。
影がついているところは、
正渦度(半時計回りの力が溜まっている)エリアで、
低気圧のゆりかごのようなところです。


↑例2:
今度は風に焦点を当てた天気図です。
始めてみたときには目が回りそうでしたが、
慣れるとある種の直感が働いて、危険なシグナルを見つけられることも。
「この辺りの風模様、な〜んかすんごい凶悪なエネルギーを感じるんだけれど……」
というイメージで(笑)


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