
さて、
台風が、南から近づいてくると、
まず、Aに入ります。
A:外側降雨帯(前ぶれ期)
これから台風がくるぞ〜〜と緊張し始める頃です。
台風の一番外側、
活発な雨雲が、広範囲に広がる部分です。
台風の接近を知らせる、やや強い雨が降り出します。
だいたい1時間に10〜20ミリ程度が相場のようですが、
気象状況により、Cと張り合うくらいの豪雨になることもあるので、
注意です。
B:スパイラルバンド(降っては照り…期)
やがて、
台風に巻き込んでゆく活発な積乱雲の帯が
次々と掛かるようになります。
しばしば雷を伴い、
スコールのような雨が突然降ったと思ったら、
日が差したり、と
忙しい天気になります。
空を見上げると、雲が猛スピードで走っているのがわかります。
強いときで、だいたい
1時間に20〜50ミリくらいが相場でしょう。
C:アイウオール(暴風雨期)
とうとう本領を発揮します!
猛烈に発達した積乱雲が、
天までびっしりと、壁のようにそびえたっているエリアです。
ここに入ったら、猛烈な暴風雨。
1時間に50ミリ以上、
ときには、
1時間に100ミリ、150ミリという例もあります。
一番恐ろしいのは、
Bの時期にしばしば晴れ間が出たり、風が弱まったりすること。
油断して外出するのは厳禁です。
次に、アイウオールが待ち構えているのかも知れません……
尚、見通しのよい海などでは、
アイウオールが迫ってくるのが、
肉眼でみえることもあるそうです。
(!)アイウオール……目の壁。目を取り囲んで、壁のように雲がそびえていることから。