昆虫の中には、周期的に増えたり減ったりするものがいるらしい。
あれから15年ほど経つだろうか。
近所一帯で、毛虫が異常発生した年があった。
街が毛虫色に染まる、と言うのが冗談にはならないほどに……。
一番印象的だったのが、某ボーリング場にあったマツの木だ。
大きなマツが何本も生えていたのだが、
それらが毛虫に完全に占領されてしまっていた。
一本につき100頭以上はついていただろう。
小さな毛虫が群れているのは時折見かけるものだが、
そのときの毛虫はとにかくでかい!
平均6センチくらい、大きいものは10センチ弱あった気がする。
1頭でもインパクトがありそうなヤツが、
何百頭も群れている光景の凄さは、
事細かにいうまでもあるまい(笑)
考えれば、15年ほど前はおおらかな時代だった。
虫が大量発生したと言っても、
サリンの親戚みたいな毒物を、狂ったようにぶちまけて
退治するということはなく、毛虫の木は放置されたw。
あの毛虫たちも、ほとんどが蛾になって飛び立ったのだろう。
今思えば、あの毛虫は明らかにマツカレハである。
マツカレハは、たしかファーブル昆虫記にも登場する。
カレハガの仲間としては珍しく毒針毛を持つので、
素手では触れないほうがよい毛虫のひとつに数えられる。
だが、近所でマツカレハが異常発生したのはその年だけだった。
一体、あの年は何だったのだ??
そして数年後、今度はスジモンヒトリの幼虫が
異常に多く見られた年もあった。
マツカレハの例同様、大量発生は一年間だけだった。
ここから先は妄想的なSFチックな話になります。。。
マツカレハの年、スジモンヒトリの年――
いずれの年も雷の多い年だった記憶がある。
雷と毛虫など全く関係のないように思えるが、
「風が吹けば桶屋が儲かる」とも言うし。。。
今年(2007年)の春も、関東で雷雨が非常に多い。
都心では4月だけで、雷日が5日にも達している。
もしかしたら、今年もナニカが大量発生する……かもしれない(笑)
2007.5.26
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