昆虫と現代っ子は相性がいい!?

人間関係と一口に言っても、
その種類は、蛾の種類ほどにあるのではなかろうか。

親友、恋人、友だち、知り合い、顔見知り、通りすがり……

腹を割って話せる「濃密な人間関係」の価値ばかりが強調されるきらいがあるが、
ときとして、『笑顔で挨拶するだけ」の、
さわやかであっさりした関係が心地よいときもある。

動物の中にも、
そんなさっぱりとした関係を築けるものがいる。
それが『昆虫』だ。

まず、最も濃密な関係を築いてしまうのがイヌだろう。
イヌは縦社会の動物だから、自分より上の者、
「人間様」「ご主人様」には、命をかけて尽くす。

一方、別な意味で濃密な関係を築けるのがオカメインコ。。。

オカメインコも人間にベタ慣れするが、
決して「従っている」のではない。
あえていえば、「愛している」のだ。

インコは横社会の動物。
友愛が行動のエネルギーとなり、
好きな人のためなら、命をかける。

では、もう少しあっさりした関係を築ける生き物はなんであろうか。

ネコだ。
ガチガチの縦社会ではなく、マイペースに行動し、
甘えたいときに甘えてくる。

さらに、もっとあっさりしてくるのが爬虫類。
爬虫類も人間に慣れるが、
ある程度、独りで好きにさせておかないと、ストレスで病気になってしまう。

そして、究極が昆虫だ。
昆虫は、基本的に人に慣れたり媚を売ったりしない。
あくまで、自分の好きなように行動する。

だから、あまり「構って」あげる必要もないし、
構いすぎてはいけない。
じっと見守るのみなのである。

他人との、あっさりした関係を好む現代っ子は、
もしかすると、昆虫と相性がいいのではないだろうか。

※そういう自分も、「あっさりしているね」「現代っ子だなあ」
なんて、よく先輩に言われるのですが(笑)……。

少し前までの日本社会は、
イヌタイプの、ちょっと鬱陶しいw縦社会だった。

昆虫の社会要素も、少し取り入れるとおもしろくなってくるかもしれない。
がんばれ! 現代っ子!!

2010.2.13


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