ちょっと珍しいヤドリバエである。
幸い(?)にも、このハエは
自分の部屋に入ってきてしまった、
ということで、
モデルになってもらいました♪
2月の丑三つ時、
ゼミの準備で、徹夜してるときだった・・・
部屋の隅のほうから、”ゴソゴソ”と
なにかが動いている音がした。
自分の部屋だから、誰もいないし、
窓も閉まってる……
近づいてみると、わらじのような
エクリュの虫が飛び跳ねていた!
クロアゲハの蛹を破って出てきたようだ。
(写真上→)
おそらく、黒い点の部分から、
ハエの幼虫は、出てきたのだろう。
ねっとりとしたものを引きずった、奇抜な動きの虫――
ちょっと、ギョッとした。
その直後、ゼミの準備が進まなくなり、ちょっとうとうとした……
はっとして起きたときには、ワラジ虫はもう蛹になっていた。
(写真下→)
話を戻すと、昨年の秋に
庭のミカンの木に大量に
アゲハ・クロアゲハの
幼虫が発生した。
ほっておくと、ミカンはたちまち丸坊主に
されてしまうから、幼虫を保護したのだ。
そして、この冬、蛹となって
越冬してたわけです。
保護する前、ハエに寄生されたのだろう。
クロアゲハの幼虫を食べ尽くしてしまうと、
ハエの幼虫は出てきて、蛹となり、
やがて羽化して飛んでゆく。
チョウの幼虫を飼育していて、
失敗するのはたいてい、
こうした寄生バエ・寄生バチによる寄生が多い。