桃源郷の小学校。
そんなものを勝手に想像しました。

教室の中を、熱帯のようにチョウが飛び回っている……。
壁には色とりどりの”さなぎ”がスタンバっていて、
次々とチョウが羽化……。
そんな部屋こそ、まさに「夢の教室」ではあるまいか。
実を言うと、
これは現実に存在していた。
自分が小学校3、4年生のころの教室が、
これに近い状態だったのである。
担任のM・K先生、隣のクラスのY・K先生――
ともに昆虫が大好きな先生だったのだ。
その影響で、
自分のクラスも、隣のクラスも昆虫飼育がはやった。
身の回りを「虫が飛んでる」「虫が這っている」のが
ごく普通という状態になった。
だから、みんながイモムシやケムシを、
「ひんやりして、かわいい」と手に乗せている風景が見られた。
昆虫も、イヌやネコと同じで触れてみることが大切。
イモムシのやわらかくひんやりした手触りや、
チョウやトンボが脈打つ感触は、
触ってみないとわからない。
また、虫に近づくだけでも、
カマキリがこちらを見て
首をかしげるしぐさ、
真っ赤になって怒る毛虫といった(←本当にいるんですよ)
愉快な一面が見られることが多い。
なんとなく感じることですが、
都市化すると、かえって虫との付き合いが
多くなるかもしれません。
暖房の効いた部屋の本棚の裏で、
テントウムシが集団越冬してたり、
ベッドの下にクワガタが迷い込んだり、
縁の下に、スズメバチが巣をつくったり……
(注意)虫から見れば人の手は『怪物』そのもの。
強い力で掴むと虫体を傷めます。参考までにいろんな昆虫の持ち方を。。。
チョウ成虫……胸を軽く。
チョウ幼虫……なるべく掴まない、葉に乗せて運ぶ。
トンボ……胸を軽く。
要は、羽根や脚を掴まないように。
幼虫や卵を持ったメスは特に丁寧に!
というのは人間社会と同じw
(注2)ケムシと呼ばれる昆虫は、日本に数1000種いますが、
そのうち15種ほど、触れないほうがいいものがいます。
毛の成分が人の肌に合わず、痒くなったり、痛みを覚えます。
EX:ドクガ、イラガ、マツカレハ、タケノホソクロバなどを覚えてしまえばOK!
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