イナゴ!
これもまた、関東平原には
欠かせないキャラだと思う。
イナゴには結構いろんな思い出がある。
小学校に入る前、家族・親戚で
食用のため、イナゴを大量に捕まえたことがある。
周知のように、イナゴは佃煮にするとおいしい。
真夜中…
そのイナゴが大反乱を起こしたのである!
真っ暗闇に無数のイナゴ。
顔の上を飛んだり、跳ねたり、蹴ったり…
カの”耳元ぶ〜ん攻撃”の100倍は驚く!
水槽で飼っていたキリギリスやアカガエルも
ドサクサに紛れて、反乱に参加し、
顔を歩ってたりする!
とんだ夜になってしまったものである。
イナゴに限らず、
蒸し暑い夜は、虫もテンションが上がっている。
虫かごはしっかりしたものを使わないと
こういう闇討ち(笑)を受けるので
要注意である。
が、食用で捕まえたのはこの頃までであった。
数年後、イナゴを飼育したことがあった。
イナゴはイネの害虫呼ばれをしたり、
食用として有名になってしまっているが、
鑑賞しても非常に楽しい。
なかなかの美人(美虫?(笑))であり、
黄色・黄緑・緑・茶で彩られたきれいな羽は
ものすごく品がある。
ところで、なんとなくであるが、
イナゴは一箇所に住み着くようである。
あるとき、庭先で
イナゴが一匹、タソガれてるのを見た。
次の日も、その次の日も
毎日のように玄関先でそのイナゴを
見かける。
朝にいなくても夕方には待っている。
肩や手に
乗ってきたこともあったかも知れない。
毎日見かけたそのイナゴ。
ある日、忽然と見なくなった。
次の日も、その次の日も…
家の前の道を歩きながら、
足元をふと見下ろした。
車に引かれ、死亡しているイナゴが見えた。
間違いない!あのイナゴである!
ショッキングな情景だった。
同じイナゴも、食用から「来客」に変わると
ここまで印象がかわるのである。
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