続:大気の状態が不安定、安定って?


では、具体的に大気はどういうときに
安定(上下に動きたくない)で、反対にどういうときに
不安定(上下に動きたくて仕方がない)のでしょうか。

ダルマを安定させるのに、重さを調整するように
ここでも、重さがポイントになるようです。

空気は
暖かい→軽い
冷たい→重い
という性質があります。


↑ですので、地表に冷たい(重い)空気、
上空に暖かい(軽い)空気があるときには、そのまま動かないので
安定した状態です。


↑反対に、上空に冷たい(重い)空気、
地上に暖かい(軽い)空気があると、お互いに
入れ替わりたくて、しょうがないという状態になります。
こうして、
上下に激しく掻き混ぜられやすい状態、不安定となります。

(A)上空に強い寒気が入るか、
(B)地上に強い暖気が入る
大気は不安定になるということができます。

(A)の代表が寒冷渦や気圧の谷、
(B)の代表が台風や夏の日射があります。


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