大気の状態が不安定、安定って?

「大気の状態が不安定になっています」と天気予報でよく聞きます。


日常でも”安定してる”とか”不安定だ”とか
いいます。

たとえば、平らな机に置かれたダルマ・・・
これはちょっとや、そっとでは動かず、
このままの状態で居続けようとするので
安定してる、と言えます。

反対に逆さまにダルマを置いたら・・・
即座に、ひっくり返ろうとし、一時も
じっとしていないでしょう。
これが不安定です。

大気の場合も、これと全く同じです。

↑机に置かれたダルマのように、じっとしていて
上下方向にはまず動きません。もし雲ができるとしても、
上下には動きにくいので、平たく広がるようにして雲が発達します。
そして、平たい雲から広い範囲に均等にシトシト雨を降らせます。
この状態が”安定”です。


↑逆にさかさまにダルマを置いた時みたいに、大気にも
「上下に動きたくて仕方がない」というときがあります。
こうなると雲は、上方向にモコモコと発達します。
そして、比較的狭い範囲に激しい雨を降らせます。
これが”不安定”です。

ですので、「大気の状態が不安定」だと「にわか雨・雷雨が起こりやすい」のです。


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