通り雨の旅路わくわく天気S’エマグラムを読む

5.エマグラムを読む


エマグラム……なんだか見慣れないグラフですが、
地上から上空20000メートル以上の様子を視覚的に捉えられる、便利なツールです。

エマグラムでは、地上から上空に行くにつれて
気温が下がっていく様子が描かれています。

地上が20度でも、上空16000メートルでは−60度以下にもなっています

露天温度も描かれているので、
各高度での「湿り具合」も見ることができます。

なお、上昇気流が起こる原因はさまざまなものがありますが、
そのひとつに「大気が不安定」であることが挙げられます。

上空へ行くほど気温が下がっている度合い(気温減率)が大きければ不安定、
反対に小さければ、大気が安定であるということになります。


細かな項目のメモを、書いていきます。
気付き次第、随時更新していきたいと思います。

【覚えておくと便利な高度の目安】
※季節や気圧配置で、けっこう変化します。

850hPaで約1500メートル
700hPaで約3000メートル
500hPaで約5500メートル

【SSI(SHOW)の目安】
3k以上:安定。にわか雨や雷雨の可能性低い
0〜3K:やや不安定。にわか雨の可能性
−3〜0K:不安定。雷雨の恐れ
−6〜−3K:非常に不安定。激しい雷雨の恐れ
−6K以下:極度に不安定。激しい雷雨の可能性が高く、トルネードの恐れも

【LIFTの目安】
SSIよりも、地面付近の大気状態を反映した不安定指数です。

0以上:安定
−3〜0:やや不安定(雷雨の可能性)
−6〜−3:中程度に不安定(激しい雷雨の可能性)
−9〜−6:非常に不安定(激しい雷雨に適す)
-9以下:極度に不安定

【KINXの目安】
熱雷の発生予測に最適
15:なし
15〜20:雷雨の可能性20%
21〜25:雷雨の可能性20〜40%
26〜30:雷雨の可能性40〜60%
31〜35:雷雨の可能性60〜80%
36〜40:雷雨の可能性80〜90%
40以上:雷雨の可能性ほぼ100%

【TOTLの目安】
44以上:孤立した弱い雷雨の可能性
46以上:散発的で中程度の雷雨の可能性
48以上:散発的で中程度の雷雨の可能性、または孤立した激しい雷雨の可能性
50以上:散発的な激しい雷雨の可能性
52以上:広範囲で中程度の雷雨の可能性
60以上:広範囲で中程度の雷雨の可能性、または散発的な激しい雷雨の可能性

【BRCH:どんなタイプの雷雨が起こりやすいか】
10〜50:スーパーセル型が発生しやすい
50以上:マルチセル型が発生しやすい


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