飼いにくい昆虫の飼い方
夏と言えば、海、花火、遊園地、お化け……。
そしてなんと言っても、昆虫の季節です。
小学生のとき、夏休みに昆虫採集をしたという方も多いでしょう。

昆虫採集で憧れの的になるのは、
珍しいチョウ・セミ・トンボなど。
でも、残念なことに
これらの昆虫は、飼育が大変難しいというのが常識になっていました。

でも、がんばって住み心地のよい環境を作ってやれば、
飼育も不可能ではありません。

まずセミです。うまく飼えば、一ヶ月近く生きるので、
「セミの成虫は一週間しか生きられない」が
迷信であることが簡単に証明できます(笑)

セミは、生きた木の汁を吸えるようにするのがポイント。
絵のように、木ごと囲むようにして
大きなカゴにしてしまうのが得策です。

このとき、セミの好きな種類の木を選びましょう。

アブラゼミ、ニイニイゼミ…………サクラ、ナシなど
クマゼミ…………センダン、ホルトノキなど
ミンミンゼミ…………ケヤキなど
ヒグラシ…………スギなど

枯れ枝を入れると、卵を産むこともあります。

もうひとつ、飼いにくい昆虫の代表として
チョウの成虫が挙げられます。

チョウもセミと同じ考え方で、
温室のような部屋があれば、飼うことも可能です。

でも、最近わかったのですが、
チョウでなく『ガ』ならば、簡単に飼うことができます。

※チョウとガの、はっきりとした違いはない。
たとえば、フランス語ではチョウもガも同じ『papillon』です。

モモ・ナシ・スイカ・プラムなどの果物を与えると、
ガは、そこから吸蜜してくれます。
そうです、少し大きめの水槽で、
カブトムシと同じ方法で飼うことが可能なのです。

おそらく、視覚メインで広い範囲を飛び回るチョウのに対して、
ガは嗅覚メインで、それほど飛ばないことがあると思います。

ガと一口に言っても6000種もいるので、
飼いやすい種類、飼いにくい種類がいることでしょう。
また、好きなフルーツを調べたりしても
楽しい自由研究になるのではないでしょうか。

2007.8.1




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