原発事故から4年、山の土や落ち葉に降ったセシウム等が今も河川に流れ込んでいます。
鮎釣りは放射能汚染の心配のない所でやりたいものです。
初回 | 6月10日(水) 晴れ |
河津川・下流部 釣果:9 |
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初回 6月10日(水) 河津川下流部
豊泉橋、少し上手
天気:晴れ 風強し
水温:16〜18℃ 水色:澄み
釣果:9 Max.17cm Min.11cm
豊泉橋を望む
今年の解禁日はこの辺で数がでたと「とうふ屋」囮で聞いたので、ここで竿を出すことにした。
この橋の上下には何時も釣り人がいる。
足湯前から上流を望む
白い波立ちのあたりに、腰を下ろすのに都合の良い石が数個流れから頭を出している。河津川漁協の釣り場案内では”シルバーシート”と言う様だ。
川中の石に腰を下ろし潺と鶯の囀りの中で、ゆったりと水中の若鮎と遊ぶ・・・風流だねー。
川が見えなくなるあたりの右岸側に町営の入浴施設「踊り子会館」がある。
最近は年々ものぐさになっていく。さしたることではないのに、億劫になって先延ばしにしてしまう。
やり始めればどうということは無いのに、ずるずると遅れ、今年の釣行記更新も1週間後になってしまった。
5月になると各地の鮎遡上や解禁情報が伝わってくる。
関東圏では栃木県小山市の思川が最初にアユ漁の解禁となる。今年は5月17日だ。
東海では興津川が最初で5月20日だ。数日後に狩野川が解禁となる。6月1日には関東以西のほとんどの河川がアユ漁解禁となる。
最近は、各地のアユ漁解禁日の喧騒が静まってから、のんびりと鮎釣りに出かけることにしている。
”今年は3日に興津川へ行きましょう”とKYさんと話していたのだが、その日は釣り大会の日というのが分かり、急遽1週間後の10日に河津川へ変更したのだった。
十日早朝は横浜から小田原にかけて朝霧が立ちこめてフロントグラスを曇らせた。
いつもとは逆で、箱根峠を登っていくと霧は晴れた。峠を越えて三島に下っていくと、下の三島や伊豆の国などが厚い霧に包まれているのが見えた。
今日は箱根峠の西も東も平地が濃い霧に覆われたようだ。
峠を下る途中で富士山がきれいに見えた。高嶺の残雪は例年よりは少なく感じた。
富士の残雪を見ると「ノーエ節」を思い出したりする。学生の頃は最後の歌詞にしびれていた様なきがする。
ここからもう少し下りると、数年前に三島塚原という交差点が出来、右折すると新東名長泉沼津ICと東名沼津ICとに通じる道ができていた。左折する道は昨年までは工事中だったと思うが、今回は開通しているようだったので「どこまで通じているのか判らないけれど、行ってみますか?」とKYさんに聞くと「行ってみよう」というので左折した。
途中に「伊豆縦貫道・無料」の看板が出ていた。対面交通の片側1車線で、下田街道R136のバイパスということで建設されたようだ。伊豆長岡を通り大仁のあたりで有料道路「修善寺道路」に直結していた。有料道路に入らないようにするには、大仁ICの手前で降りて下田街道R136に出ればよい。
この「伊豆縦貫道・無料」は箱根峠から狩野川へ行くのにとても便利だと思う。早朝のせいか交通量は少なかった。
大仁から狩野川に沿って下田街道を河津へ向かいながら、6時をとうに回ってるから、もう釣り人が川に並んでいるだろうと川を眺めたが、たまに一人ぽつんと居るくらで、ほとんど釣り人の姿が見えない。最近は釣れていないという噂は本当のようだ。
天城峠を越えて下る途中の湯ケ野温泉にさしかかった所で、「川の傍に車を停める所が分かれば、この辺りで鮎釣りをしたいねー」というと。「前に見た駐車場というのは下田街道の川の反対側にあって、あそこあから川まで歩くのはちょっと大変な感じだね。どこか川の傍に停められるはずなんだけど。分からないんだよね。こんど誰かに教わって、福田屋のあたりで鮎釣りをしたいね。」とKYさん。
峠を下って峰小橋そばの「とうふ屋」囮で日釣り券とオトリを買う。解禁日に二つ下の豊泉橋のあたりで数と良型が出たというので豊泉橋に向かった。
昨日は雨で水温が低くて釣果はいまいちだったそうだ。そのせいか、釣り人の出足は遅く7時を過ぎてから三々五々出てきた。
四十年ほど前静岡県西部で鮎の友釣を教わった頃の状況のようだった。が、昔とちがうのは、8時過ぎには竿二本ほどの間隔で釣人が並んだことだ。
河原に降りた頃は朝凪だったのか無風状態で晴れの天気。絶好の釣日和と思っていたが、7時半を過ぎると海側から風が吹き出した。
「河津川はほとんど風が吹くねー。」「そう。典型的な海風・陸風のかんじだね。」「無理しないでボチボチやりましょう。」
KYさんは、漁協案内が言うところのシルバーシートのあたりでやるというので、自分はそこから少し上手の波立ちのあるあたりへ行き竿を伸ばした。
オトリを付けて流れに出してやる。2〜3m先の良さそうな流れに泳がせていたが、ピクリとも反応がないので流芯の波立ちへ移した。
しばらく辛抱していると、ググッと当りが来て初物が掛かった。流芯から外して引き抜いた。そこまでは良かったのだが、いつものヘマでキャッチミス。野アユは後ろの葦にひっかり流れにポチャリ。あー、一匹目でやっちゃった。
気を取り直し、オトリを出してやる。その後三つほどポンポンと掛かり今度はうまくタモの中に入ってくれた。やれやれだ。
その後が良型ドンコ(ヨシノボリ)の猛攻にあいオトリはへろへろ。良型ドンコは蒲焼にすると美味しいと誰かがいっていたが、どうもその気にならない。ドンコの必殺ローリングにやられると針も仕掛けもぐちゃぐちゃにさてしまう。
鶯が葦の茂みで囀っているのに気を紛らわせながら、その後二つほど掛けたが、後が続かずまるでダメ。11時前だったが、河原に戻り早飯・休憩。KYさんも戻ってきて、あまり良くないという。水温は朝16度で冷たいせいかもしれない。
1時間以上も休んでから、午後の部再開。しかし風が強い。KYさんは7.2mの短い竿に替えてやるという。自分は予備も9mで短いのは持ってこなかった。次回からは短いのも持ってこよう。
風が強いから、普通に竿を持っているのは非力な自分には無理なので、手元一節半ほどのあたりを持ってやっていた。3間か3間半の竿でやっているのと同じようなものだ。
午後もドンコの攻撃は止まず、ドンコは軽くツ抜け。しかし、若鮎はなかなか掛かってくれない。掛かっても半分はなんとかオトリになる程度のチビアユだった。
ドンコの猛攻と風に疲れて、今日は4時前に早上がり。
それでも、きれいな水と空気と、鶯の声と、気持ちの良い一日だった。