修論も順調に進んでなんとか卒業できそうだと言う感じになって来たので,卒業旅行について1月ぐらいから考え始めました.
最初は,去年も行けなかったし,海外に行きたいなぁと思ってたのですが,一緒に行く友達もいそうじゃないし,ノートパソコンを買うため,お金も無いと言う事で,国内に決定.友達誘ってみると国内ならそれなりに行く意志はありそうって事なので,案を練る.
案に上がったのは,北海道,静岡,北陸,山陰,四国,九州,沖縄.いろんな旅行会社に行って,パンフ山盛り貰って来て...決まり沖縄!24800円は何と言っても安すぎ.さてさて,どんな旅行になる事やら..
2月27日(土)
18切符を使いたかったのですが3月からと言う事で使えず,でも交通費には出来るだけ金を使いたくない私らは,当然のごとく新幹線は使わず普通列車で大阪に向かう.まぁ,3時間程度なら楽勝.いつも遅刻常習班の友達が珍しく遅刻しなかったため予定通りの電車に乗れ,いよいよ出発!
大阪で昼飯を食う予定で昼前に到着.しかし,目的だった店が知らない間に無くなっていたため,仕方無く浅草軒でハヤシライスを食べる事に.友達二人とも初浅草軒で,それなりに満足してくれてたようなので良かった.で,百貨店の地下をや梅田地下をうろついて,いろんなたべもの屋を覗く.また,船の中での食堂は高そうなので,その間のたべものも調達.向こうで散々美味しいものを食べるためにここではケチル.カップラーメンや菓子パンを少しだけ買う.
で,フェリー乗り場へ..
フェリー乗り場は海に近いせいかムッチャさぶい.でも,待ち合い所はタバコの煙で凄かったので外で待つ.まぁ,潮の香りかぐのも久しぶりだったのでそれも良しかな(←やせがまん)
で,フェリーに乗り込むと5時出発の筈が荷物等の関係で7時出発.珍しく自分達が時間通りに動けてると思ったらこうだものなぁ...船はさすがにあの値段じゃ大した船でもなく,見学するような設備もなく,寝場所も大部屋にごろ寝と言う形,当然ベタながらやろうと思ってたタイタニックの真似も船のへさきにいくことも出来ず断念.ということで船の見学は15分程度で行ける所を全部行ってしまう.さて,後40時間も何するんだか..
2月28日(日)
予想通り,この日はなんにもする事が無い.仕方無く持って来た本を読んだり(文庫本とちょっとは沖縄の事を知ろうとひめゆり隊についての小説も持って来てたのでそれを読んだりしました)種子島の横を通ったので,「俺は人工衛星の打ち上げに立ち会った事がある」「俺は打ち上げられた事がある」とかいう馬鹿話をしたり,UNOしたり,トランプしたりしてました.なぜだか,このときはついててUNOもトランプもボロ勝ちでした.金かけてたら御土産代ぐらい出たのに..惜しい事をした.まぁ,気の合う友達と一緒だったので,そんなに長くも感じなかったのですが,一人だったらヒマヒマだったのでしょうね.
一緒に乗ってたツアーメイトは,ほとんどどっかの大学のワンゲル部とかの団体だったので,今回の旅は残念ながらツアーメイトとの交流は全く無しでした.やっぱり,卒業旅行で40時間の船の旅しようと言う人は少ないんだろうか?
3月1日(月)
いよいよ沖縄到着,友達の知合いの人がわざわざ仕事を休んで一日車を出して下さると言う事なのでそれに甘えることに.
まずは,沖縄のファーストフードA&Wに行く.そこでルートビアを飲む.うーん,みんなが言うように変な匂い.味自体はそんなにまずくは無いのだけど,匂いが煎じ薬のような匂いで,量がミドルなのにビールジョッキの様な大きさで出て来ました.さすがアメリカナイズされてます.
お次ぎはブルーシールアイスクリーム屋に.これも沖縄のあちこちにあるアイスクリーム屋で脂肪分が高くて美味しいのです.当然,沖縄らしく変わったものを食べなきゃということでサボテンとサトウキビと紅イモと月桃のアイスを頼む.サボテンはなんだかすっぱい味でサボテンとは思えない.と言ってもサボテンを食べた事は無いから分からないんですけどね,サトウキビは黒糖の味でまずまず,紅いもは今ブームみたいで,御菓子やいろんなものを沖縄で見ました.月桃は良く知らなかったんですがショウガ科の植物です.
その後,琉球村に行く.ここでは昔の沖縄文化を紹介している所で,シーサーやら昔の民家やらを見る.黒糖,パインチップ,紅いもチップ,パイン糖,パインチョコレート試食,泡盛り,ウコン茶試飲.
で,海沿いをずっと走って北上.途中海岸にちょっと降りてみたのですが,ほとんどゴミもなく,ホテルで売ってそうな綺麗な貝殻が一杯落ちていたので,瀬戸内海とはえらい違いだなぁと話す.生憎天気は曇りだったので抜けるような青い空とまではいかなかったのですが,それでも十分綺麗な海でした.泳ぐにはちょっと早いかな.4月になってたら泳いでたかも...
その後,沖縄の方のお勧めの琉球そば屋(八重食堂?)に行って沖縄そばを食べる,きしめんの様な太いそばに豚の肉の煮込んだのが入っててなかなか美味.そうそう,沖縄では七味のかわりにコーレグースーという島唐辛子を泡盛りに付け込んだものをかけるんです.これもなかなか変わってて面白かったです.匂いはアルコール臭が凄いのですが,味はなかなか.後,その店に来ていた沖縄の人の喋っている事がほとんど理解できずちょっとカルチャーショック.ところどころ単語は理解できるんだけど,なまりが凄くて分からない部分が多数.英語より難しいかも..
その後,名護フルーツランドに行ったんだけど,ここはしょぼかった.季節が悪かったせいもあるのでしょうけど,小さなパイナップルがちょっとあっただけで,後は花が咲いてるわけでも無く,果物の木も沢山あるんだけど実がなってないので今ひとつ面白くなかった.パイナップル試食して御土産ちょっと見て,さすがに一日をこれで占めるのはなんだかなぁって感じで,ちょっと遅くなるけど海洋博公園まで足を伸ばす.
ここは,昔,海洋博が開かれた所で広いし,じっくり見ていると一日時間潰せそうな所であるが,時間もなかったので適当に海洋文化館や亀の飼育館等を見る.博物館とか好きな私にとってはなかなか楽しかったが,もっと時間があれば良かったなぁ.
この帰りに,紅いも饅頭と玄米ジュースを飲みました.玄米ジュースは生姜湯と黒糖の味なんですがどろっとしていて嫌いな人はきついかも知れない.
ホテルに荷物を置いた後,観光客用の国際通りに行って来る前から目をつけていた「ゆうなんぎぃ」という店に入る.ここは沖縄の家庭料理が食べられる店でうちらの今回の旅のメインと言っても過言じゃない場所です.この時食べたものはゴーヤチャンプルー(ニガ瓜の炒めもの),中身イリチー(豚の内蔵の炒めもの),グルクンの唐揚げ(沖縄の県魚であるグルクンという魚の唐揚げ),ラフテー(豚の三枚肉を味噌,黒砂糖,泡盛りでじっくり煮込んだ角煮),ナーベランブシー(へちまの炒めもの),カラシ菜イリチー(カラシ菜の炒めもの),てびちー(豚足の煮込み),シークァーサージュース(柑橘系のジュース)辺り.
ゴーヤは,以前に実家でも育てて食べた事もあったんですけど,苦みも自分にとっては気にならず美味しいです.中身イリチーはもっと汚なっぽいのかと思ってたら,綺麗に調理した腸だけのようで,見た目も全然グロテスクじゃなかったです.グルクンは赤魚に近い感じで,あっさりした白身で塩味.ラフテーはミソ味でじっくり煮込んだという感じがもろに出ていて舌の上でとろけそうな美味しさでした.ナーベランブシーはヘチマなのですが,味も見かけもナスって感じで,こんなに美味しいならもっと食用のヘチマが売られてても良いと思うのですが,こっちでは全く食べませんね.カラシ菜は普通の野菜の煮びたしって感じです.シークァーサーはちょっとすっぱめの蜜柑orレモンって感じで,さっぱりしています.どれもこれも美味しくて非常に満足でした.
3月2日(火)
時間を無駄に出来ないと早起きしてホテルで朝ご飯食べて出発.朝ご飯にも豆腐があったり,紅いものゆがいたのあったりしてちょっと変わってました.
まずは首里公園に.ここは沖縄色が凄かったです.香港系から来たと思われる派手な建物等を見る.沖縄って今は米軍基地があったりしてアメリカの文化が広まってる気がしますけど,もともと中国大陸からの文化が入って来ている場所ですからね.さすがに観光客も一杯でした.その近くで有名な饅頭屋があったので,そこで山城饅頭をたべる.ウス皮饅頭なんですが蒸す際に月桃の葉でくるむらしく,その葉の匂いがついててなかなか美味.
そうそうこの帰りにで気付いたのですが,沖縄ではもう普通の桜は散ってしまっていて,ちょっと遅い時期に咲く種類の桜が咲いていました.さすが南国ですねぇ.
国際通りに帰って来て,もういちど沖縄そばを食べる.こんどはちょっと贅沢して,三枚肉とソーキ(骨付きあばら肉)と豚足の3種類乗っているのを食べました.やっぱりうまい!!じっくり煮込んで良い味しています.ゼラチン質な所が多いのですが,全く油こいと感じさせない良い仕事してます.
食事の後はバスに乗って南方面に.最初は時間の都合でひめゆりの塔は諦めようという話だったんですが,乗ったバスが目的地まで行かない事に気付き,ひめゆりの塔で乗り換える事に.ということで待ち時間の間にひめゆりの塔も見る事が出来ました.
その後,本来の目的地である平和記念公園に.ここも広かったです.ここと前のしらゆりの塔では当然のごとく戦争関連の物を見たりしてやはりちょっと神妙なな気持ちに.長崎でも広島でもそうでしたけど戦争の悲惨さ等は決して忘れてはいけません.せめてこういうものを見たときだけでも改めて考えなくてはと思いしらされます.
その後,また国際通りまで帰って来て再び「ゆうなんぎぃ」に.昨日食べてない物から適当に頼んだこの日食べた物は,ミミガーの酢の物(豚の耳の酢の物),フーチャンプル(麸の炒めもの),ソーキ,沖縄そば,山羊汁,豆腐よう(とうふを泡盛りにつけたもの),コンブイリチー(昆布の炒め物),カラストウフ(アイゴの稚魚の塩辛を豆腐にのせたもの),ジーマーミー豆腐(落花生で作った豆腐),ゴーヤジュース(ニガ瓜のジュース),フーチバージュース(よもぎのジュース).
ミミガーはそのものには,ほとんど味は無くクラゲの酢の物と良く似ていました.フーチャンプルはこっちの麸と違い,フランスパンの様な大きな麸なのですが,これが予想外に美味しかったです.山羊はもっと油っぽいと思ってたのですがほとんど油身はなく,くせもマトンとかよりずっとましな気がしましたけど,気になる人には気になるそうです.豆腐ようは独特の味ですね.泡盛りにつけているのですが,泡盛りよりも米の匂いが少なく珍味でした.コンブイリチーは細かく切った昆布で普段昆布を炒めて食べた事は無かったのですが美味しかったです.カラストウフの上の稚魚は本当に塩辛って感じでつまみには良いのですが辛い.豆腐そのものはしっかり味がしてました.ジーマーミー豆腐は落花生で作っているので胡麻豆腐のような味でもっと油っぽいと言った所.で,ゴーヤジュースとフーチバージュースなんですが,これが一番強烈でした.何がって苦い,苦い.シロップがついて来るのですが,それで飲んだときの苦さはましになるのですが,後味の青臭さは結局そのまま.特にゴーヤは強烈でした.以前飲んだ青汁よりも強敵でした.
で,ホテルに帰った後,途中で買ったたんかん(柑橘類)を食べる.売ってた小母さんは柑橘類の王様と言ってたがどう考えても普通の蜜柑の方がうまかった.
3月3日(水)
またまた,朝早く起きて国際通りで適当に沖縄限定のおかしや御土産を適当に買いあさった後,タクシーで空港に向かう.ふぅ〜,やっぱり2泊だと沖縄にいたのもあっと言う間に感じてしまいます.もっとゆっくりと見たかった所もあるけど仕方無いよなぁ.とりあえず第一目標であるたべものに関しては,海ヘビとタコス以外は食べれたのでまずまず満足行くものでした.帰りは飛行機でひとっとび.行き40時間もかけて行った道のりが,なんと2時間.ライト兄弟バンザーイって気分です.その後は,いつもの旅行の通りに,だるい大阪から岡山への旅.あっ,そうそう大阪で駅弁である鯛寿司買って帰りました.これにて卒業旅行終了.まぁ,4年のときと比べてずっと期間が短かったし不満な点も若干ありましたけど,この2年間の学生生活に一番影響を与えてくれた二人の友達と楽しい旅行ができて本当に良かったです.

ホームに戻る

日記の目次に戻る