東京湾のケイ酸塩などの季節変動 燈火(磯部雅彦)

 東京灯標におけるケイ酸濃度は江戸川放流量に比例して増大し表層付近で30〜50μMと高い値である。また河川出水による栄養塩供給が多く、水温が上昇する春から夏にかけて千葉灯標のクロロフィル濃度は30〜70μg/Lと高い。なお千葉灯標におけるケイ酸濃度は低く最高でも15〜25μM以下である。これはプランクトンの増殖利用と河川から遠く出水の影響が小さいためと考えられる。