かとう徳太郎市政レポートNo.35 2003年8月10日発行
市議3期目となりました。
ご支持に深く感謝いたします。
今回の選挙では、「万博やムダな大型公共事業をやめ、市民が暮らしやすいまちにしたい」「情報公開を徹底し、市民参加のまちにしたい」の2つのテーマを中心に訴え、市民の皆さんに支持をお願いしました。
1510人のご支持をいただき、3回目の当選を果たすことが出来ました。ご支援・ご協力をいただきました多くの皆様に深く感謝いたします。
市議の任期が03年から07年までとなり、万博が予定通り行われると開催期間中と重なります。万博の実施とその後始末がどのように行われるのか、議会の場できちんとチェックしていきます。また、私たち市民が納めた税金が無駄なく使われ、私たちが暮らしやすいまちになるよう発言、活動していきます。
これからも市民の皆さんのご支援をいただき活動いたします。ご指導・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
議会では無所属。今年は、建設水道委員会に所属しています。議員控室は、市役所3階、階段を上がってすぐ左側です。電話82−7111内線521
徳太郎氏の三選に思う U・Y
この度の三選は、民主主義の光と風が流れ込む窓が開いているという安堵感と発展の可能性という点で大きな意味が有ります。
人口増加、分業等による間接民主主義は、その形骸化に繋がり易い。よほどの情報通でないと、進展状況が分からない内に政治が一方的に進行してしまいます。その意味でも、直接個々市民の思いを積み上げつつ活動する議員の存在は、民主主義の要と言えます。
例えば、万博のマンモス展示につき、新聞に「地元の情報が正しければ、九割の確率で掘り出せる。」とあります。これを見て、どこの情報・実施費用の額・金はどこから・ロシアとの交渉…等疑問は次々。というのも、発掘は夏のみで、二回の夏で完成は困難、法人赤字の増加はご免だからです。以上の様な情報提示・対話が民主主義の出発点と思います。
加藤氏には、今後も、市民へ分り易く情報を伝え、市民の思いを吸収し、市民と学びあう議員へ、さらなる進化を期待しております。
6月議会一般質問
T 万博海上会場での造成工事現場に産廃物持込みについて
万博海上会場での造成工事現場に産廃混じりの土砂が持ち込まれているが、市は確認しているのか。産廃不法投棄として万博協会へ工事の中止を申し入れるべきではないか。
〈市の回答〉
造成工事現地へは、6月16日に行き確認した。数cm〜10cm位のものがあった。ビニルパイプや電線は言われるようにあった。
持ち込まれたものはリサイクル建物資材として業者が買ったものであり、廃棄物にはあたらない。
【徳太郎の見解】
産業廃棄物を業者が買ったから有価物であり、価値のない廃棄物にはならないなどという見解は、まるで香川県豊島にゴミが持ち込まれた時の悪徳不法業者の言い分と同じではないでしょうか。万博のためなら、どんなことも認めるということは許されません。
U 住民が座り込みで抗議している万博ゴンドラ建設のための測量強行を市はなぜ容認したのか。
〈市の回答〉
今年3月万博協会より依頼があり、瀬戸市所有地(上之山3丁目団地入口広場のこと)への測量の為の立入りを承諾した。保安林内でのゴンドラ建設工事は、万博の一時的な使用なので一時作業許可でよい。
カザグルマやギフチョウなどの貴重種保護、埋蔵文化財保護を万博協会へ市として要望することは、環境対策を万博協会が万全にとっているので考えていない。
ゴンドラ建設のアセスメントがいつ発表されるかは未定。
尚、6月10日皇太子様海上会場来訪の際には、市職員を130名、午後2:30〜4:00まで、国道155号サンヒル上之山団地入口交差点に万博推進事業として動員した。
万博前売りチケット購入も万博協会より割当で依頼がある。
【徳太郎の見解】
ゴンドラ建設に上之山3丁目住民が町内会として反対している中で、同町内にある市所有地への測量作業立入りを町内会に知らせないまま、一方的に承認したのは問題です。ゴンドラルート周辺には、オオタカ営巣地やカザグルマ、ギフチョウなどの貴重な動植物、埋蔵文化財があり、たった6ヶ月間の万博のために破壊されないよう、市は積極的な環境保護を行うべきではないでしょうか。
会場来訪のムード盛り上げのために市管理職130名が勤務を中断して出かけるなどは、職務放棄、住民無視です。市長は、市職員を市民のために働かせてほしいものです。
V 2005年の万博に間に合わせる為に、駅ビル、せと蔵、2つの大型事業が同時に行われるが、この中心市街地整備事業は市民負担増大を招かないか。
〈市の回答〉
・ せと蔵建設について
平成13年(2001年)に計画し、平成14年に施設設計し、関係部課で検討して、当初の建築面積8,600u、事業費約40億円から各々11,100u、約44億円のものになった。ビルの維持管理費は検討中。
・ 駅前再開発ビルについて
保留床は売却出来ていない。市民負担とならないよう国の補助制度がないか検討する。
市が買い取る3、4、5階、地下駐車場等の維持管理費は今年度中にどれぐらいかかるか検討する。
・ 記念橋再開発事業中止について
中止の原因は、住民の意思疎通が十分はかられなかったもの。組合解散は準備組合の決定によるものであり、清算行為を見守っていく。機会があれば、指導、助言も考えたい。
【徳太郎の見解】
せと蔵、駅前ビルとも完成後の維持管理費については、今も検討中のままです。ビル建設のみを優先させたずさんな計画と言えます。駅ビルは依然として、完成後の売却予定先の目処もついていないまま着工してしまいました。事業が赤字になった時の責任は誰がとるのでしょうか。赤字の穴埋めは税金で行うことになり、結局は市民に負担が押し付けられる事業となっています。記念橋再開発事業は、住民、地権者の反対の声を押し切り、市がコンサルタント業者のプランを進めた事が問題で、市の責任は重大です。
*せと蔵
6月議会で工事請負契約を賛成多数で議決。
建築工事
23億2,050万円 大成、松村、大数 共同企業体
機械設備工事
6億5,100万円 一工、東海、瀬戸ガス
共同企業体
電気設備工事
4億2,945万円 住友、沖、関電工 共同企業体
展示工事
6億4,890万円 乃村工芸社
工期は、2003年7月10日〜2005年1月31日。建設工事についての周辺住民への説明会は今のところ予定されていないというが、問題である。
*尾張瀬戸駅前再開発ビル
6月議会で工事請負契約を賛成多数で議決。
建築工事
21億5,040万円 清水、矢作、沢田 共同企業体
機械設備工事
7億5,075万円 ダイダン、菱和、アクシス
共同企業体
電気設備工事
3億8,745万円 日本電設、川瀬、電建社
共同企業体
工期は、2003年7月10日〜2004年12月28日。
周辺住民へは、工事案内のチラシが配布されるのみで、工事説明会は、開催しないとしている。工事による騒音、交通規制など事前に住民への十分な説明が必要なのはせと蔵工事と同様です。
住民基本台帳ICカード 便利で安全か?
〜ICカード発行手数料条例に反対しました〜
8月25日より住基ネットワークが本格稼働し、瀬戸市でも1枚500円で住基ICカードが発行されます。
6月議会では、この住基ICカード発行のための手数料条例が審議されました。私は、住基ICカード手数料条例に以下の理由で反対しました。
第1に、総務省、市当局が宣伝する程の利便性がないこと。
市外への引っ越しにカードがあれば一度で手続きが終了するとされていますが、カード発行後も転出届は必要であり、市町村自治体発行の転出証明書が不要になるだけで、これまで通りの手続き回数です。
またこれまでも、本人がこれまでいた市町村役所へ出向かわなくとも、郵送で転出入手続きを終了させることが出来る仕組みになっており、カード導入により特別市民にとって利便性が向上するとはいえません。
カード発行料を市民に負担させ、余計な負担増をさせるものです。
第2に、住基ICカードの安全性、個人情報保護が確立されていないものであること。
住基ICカードの安全性については、国もやっとどのような水準で保護を行ったらよいか検討し始めたところです。住基カードに入れられる情報の保護が万全ではなく個人情報保護上問題があります。
第3に、住基ICカードについての住民説明が不十分であること。
写真付きICカードを発行して身分証明書にもなると宣伝していますが、市外でICカードが勝手に使われたり、個人情報が電子情報として知らないうちに読み取られたりする危険性があることも同時に説明し住民へ周知する必要があるのではないでしょうか。一方的な利便性のみをPRすることは問題があります。
第4に、このICカードのメモリーには、多量の情報が入る余地があり、個人情報が一方的に他から管理される可能性があることです。病院の受付、図書館貸出し、商店での買い物ポイントカード等の利用が国から提案されていますが、住基ネットワークシステムと連動していることで個人行動まで全て情報として把握されることになり問題です。
東宮里町
旧大東三進跡地 買収問題
今年4月10日、地元住民の同意もないまま、市による施設開設工事が始まり、その後、当局に対し詳細な説明を求めるも、対応は鈍く、住民の皆さんからの交通、騒音などについての問題提起には何の回答もないまま、工事は進められました。産業文化振興施設(仮称)とされていた施設は、ノベルティ・こども創造館との名称で8月2日開館。
東宮里町町内会として、ノベルティ・こども創造館は住民合意を無視した施設とする抗議のビラを各戸に配布。各戸の軒先きに張り出して市へ抗議の意思表示が行われています。
大東三進側から依頼を受けて工場跡地を買収したため、瀬戸市民には、なぜこの場所にこうした施設が必要なのかは全く理解されていません。当然、地域住民の方にとっても同様のことであり、市の説明責任が求められています。
万博ゴンドラ建設に伴う環境影響調査の方法書が公表されています
会場間のゴンドラ設置については、計画がまだ確定されていないとして、は2002年6月の万博アセスメント評価書で追跡調査を行うことになっていました。
環境影響の評価項目に、影響が少ないとして、温室効果ガス等、廃棄物等、生態系、重機稼働による騒音、大気質、振動の影響を選定しないとしています。期間や台数が少ないためとしていますが、なぜ期間、台数が少ないと言えるのか、ゴンドラ運転による温室効果ガスは発生しないのか、ゴンドラ工事や撤去時に廃棄物は発生しないとなぜ確定できるのか等の説明はされておらず、ゴンドラ建設着工を秋にするために、アセスメント項目を簡略化しており問題があります。この方法書「追跡調査の手法等について(その2)」は、万博協会に連絡すれば入手できます。アセスメントに対する意見を協会へ提出し、ゴンドラ建設に反対の声を届けよう!
かとう徳太郎と市民の会定例会
8月22日(金)夜7時より 事務所にて
6月より定例会は毎月第3金曜日としていますが、8月はお盆のため、22日に変更致しました。
9月議会の議案、一般質問について検討します。
ぜひご参加ください!
◎瀬戸市議会 9月定例会 日程表◎
議会事務局 電話 0561-88-2740
FAX 0561-84-0047
中継も見られます↓
http://www.city.seto.aichi.jp/organization/gikai/
8月13日(水)午前10時 議会運営委員会
19日(火) 請願・陳情 締め切り
20日(水) 招集告示
25日(月) 一般質問通告締切〔正午〕
9月1日(月)午前10時 本会議〔一般質問〕
2日(火)午前10時 本会議〔一般質問〕
3日(水)午前10時 本会議〔一般質問〕
4日(木)午前10時 本会議 議案上程.説明.質疑.付託
5日(金)午前10時 本会議 議案上程.説明.質疑.付託
8日(月)午前10時 総務委員会
9日(火)午前10時 民生文教委員会
10日(水)午前10時 環境経済委員会
11日(木)午前10時 建設水道委員会
12日(金)午前10時 議会運営委員会
16日(火) 予備日
17日(水) 予備日
18日(木)午前10時 決算特別委員会
19日(金)午前10時 決算特別委員会
22日(月)午前10時 決算特別委員会
24日(水)午前10時 決算特別委員会
25日(木) 予備日
26日(金)午前10時 本会議 委員長報告.討論.採決閉会
本会議終了後 議運
海上の森を歩く会
〜次回は9/21(8月はお休みです)
「海上の森を守る会」では、毎月第3日曜日に、“海上の森を歩く会”を開催しております。四季折々の出会いがある里山をご一緒にめぐりませんか?
毎月第3日曜日 午前9:30〜13:00頃まで
9:30愛知環状鉄道山口駅前集合
(少雨決行〜お問い合わせください)
汚れてもいい服装、ぬれても大丈夫な靴でお越しください。持ちものは、お弁当、水筒、あれば双眼鏡、虫メガネ、図鑑など。
お問い合わせは0561-83-4353 かとう徳太郎まで