2003年6月19日 日本国際博覧会協会会長 海上の森を守る会
公開質問状
先日、海上地区の造成工事において産業廃棄物の混じった砕石が見つかり、「海上の森を守る会」では、さる6月12日に、貴博覧会協会および県環境部に対して工事の中止と経緯の説明を求める申し入れ書を提出しました。このことはご存じのことと思います。 私たちは、この問題は、「環境万博」を唱えながら真剣に環境を保全しようとしない協会や県の姿勢を端的に示すもので、極めて重大な問題であると考えています。そして、このようなことは、青少年地区においてもふだんに行なわれているのではないかと危惧されます。 そこで私たちは、県民のひとりとして、青少年公園における実態を知りたいと考え、ここに「公開質問状」を提出することにしました。質問事項は別記のとおりです。つきましては、これらの質問に対して誠意をもってお答え下さるようお願いします。 回答は、6月30日(月)までに、次にお願いします。 【返送先】 瀬戸市緑町1-17 加藤徳太郎あて FAX (0561)83-4353 【別記】 質問事項 (主旨) 愛知万博の海上造成工事は、海上地区および青少年地区で行われています。この造成工事において、海上地区では、再生資材と称して、建設廃材やビニールパイプ管、ビニール被覆電線、床材、壁紙等の無数に混じった砕石が大量に使われていることが分かりました。万博アセス評価書によると、海上地区では造成に当たり土砂は外部からはもちこまない筈でした。それにも拘らず、いつの間にか外部から想定外の土砂がもちこまれ、産業廃棄物が混入されていたなどということは、決して許されないことです。 ところで会場造成工事は、青少年地区でも進められています。しかしそれがどのように行なわれているのか、県民には少しも明らかにされていません。私たちは、上述のようなことがこの地区においても行なわれているのではないかと危惧しています。そこで青少年公園の造成工事にかかわって、次のようなお尋ねをいたしますので、回答を下さるようお願いします。 (質問事項) (1)青少年地区の造成工事においてリサイクル材は使用されていますか。 (2)それはどのような場所において、どのように使用されていますか。 (3)これまでに使用されたリサイクル材の量はどれくらいですか。 (4)使用されたリサイクル材には、海上地区と同様な異物が混入していましたか。 (5)リサイクル材の使用に当たっては、どのような確認をした上で認めていますか。 (6)リサイクル材が今後使用される場合、海上地区で見つかったような建築廃棄物混入の リサイクル材が使用される恐れはありませんか。 (7)県民を工事現場に立ち会わせるなどして、造成工事が適正に行なわれていることを 県民に速やかに公開、確認させるべきであると考えますが、どうお考えですか。
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