空気望遠鏡を作る( Open Air Telescope )   Pege 1            TOPへ

単レンズ望遠鏡製作のきっかけ (2003.9)    
 2003年9月、虫眼鏡を利用した望遠鏡を製作した。これは10cmF2.5というスペックで口径を5cm(F5)に絞ることにより風景の観望なら十分に使用できることが確認できた。しかし、天体観望となるととても星が点像にならなかった。つまり球面収差のかたまりで、すなわちF値が短すぎたのである。
 ちょうどその頃、某掲示板で知り会った真木さんから単レンズを譲りたいという願ってもないニュースが舞い込んできた。
単レンズの詳細 (2003.10.21)
 入手したレンズは口径78mmですが、焦点距離については不明で3〜4mあるらしいのです。硝材は表側が平面・裏面が凸面でBK7と思われ表面にはマルチコートがされている綺麗なレンズでした。しかし製造元(ニコン?)や製作者も不明で何のために製作されたのかも全て不明という不思議なレンズです。
  厚みはたったの4mmしかありません。
焦点距離を測る その1 (2003.10.22)
 レンズを入手した翌日に遠方の送電線のライトで簡易的に焦点距離を測ることにしました。2階の遠方が望める部屋でレンズをビニールテープで三脚に仮固定し、焦点が結ぶを思われる直線上にアイピースを三脚にセットしてピントが合う位置を探しました。当初は前回製作した20cmF15の3mの位置にアイピースをセットしたのですが、ここでもピントが全く出る気配がありません。焦点距離3m以上では部屋の外でないとピントが出ないので隣の部屋までアイピースを移動して再度測り直しました。その結果、3560mm±30mmである事が判りました。(測定誤差は30mm以内)
焦点距離を測る その2 (2003.11.2)
実際に天体で焦点距離を測りたいのですが、現実的には鏡筒もまだ設計もしていない状態なので不可能です。しかし、1つだけ可能と思われる方法がありました。それは太陽を用いる方法で直焦点像を探し測るというものです。レンズは以前使用した100mmF2.5用のセルに取り付けて、地面に紙を置きここに合焦させます。しかしながら日中では高度が高すぎで地上に焦点が結びませんので、日が傾く頃をじっと待ちました。
 
 ここで予想もしていなかった以外な現実に遭遇します。それは太陽の直焦点位置に置かれた紙にはなんと36mmの太陽像が鮮明に映っていました。しかも巨大な肉眼黒点が2つもです。これには正直驚きました。しかも紙もほとんど熱くならないのです。実際に太陽を用いた焦点距離は波長により幅があるのですが、3570mmで前回の結果とほぼ一致しました。下の写真は焦点位置に置かれた紙に映った太陽像を撮影したものです。多少明るさは暗く処理しています。しかしながら対物レンズのみで写真が撮れる貴重な実験が出来てこれなら直ぐに何処にでも移動可能なシステムです。
 色彩色彩色補正はしていません。
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