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X・DAUER光学 反射赤道儀 H-4.5 114mmFL1200mmF=10.5(1969-1970年製造)                                         
DAUER光学(成東商会)から発売されていた口径114mm伸縮式反射望遠鏡です。この望遠鏡と同じ仕様がEIKOW 6TH380型です。特徴は見てお判りのように鏡筒の上半部がトタンを巻いた構造に対して下半部を5本のアルミ製のロッドで繋いでいることです。この構造ですと収納箱に収納時大変コンパクトになります。
ミラーは有効径φ112mmの青板ガラス厚み11.2mm、斜鏡は短径φ24mm。どちらも製造後35年以上経過しているのでメッキの状態は曇りが多くてこのまま観測には不適である。近いうちに再メッキの予定である。ファインダーは30mm6倍で、少し視野は狭いが十字糸はすばらしい作り。
接眼部はツアイスサイズのみ使用可能で本品には付属していませんでしたが、3頭ターレットレボルバーが無いとピントが出ません。それでツアイスサイズから36.4mmに変換してそこからまたツアイスサイズに再変換して50mmほど延長させました。
    
下が収納箱に納まっている状態。収納箱は38×22×88cmで取っ手がついているので片手で持てる。銘板ではS/Nが25472となっているが、これほど多く生産されてのであろうか。赤道儀は経緯台兼用式である。赤径は120枚ウォームギアの全周微動式で赤偉はタンジェントアーム式の部分微動でリンクを用いたユニークな設計です。面白いことにウエイト軸はφ20mmもあるしっかりした物で、上質なクロームメッキ仕上げです。
鏡筒への固定はローレット付きのボルト4本で固定する。その為鏡筒の回転が不可。
赤道儀に鏡筒を搭載した時に赤経赤偉ともバランスがとれないという致命的な欠点があり、経緯台として使用すれば多少使いやすくなります。このバランスに対しては、赤道儀と鏡筒のマッチングがメーカーで不適当になされていたとしか思えないのですが、簡単な対策をして実用性のあるものにしていくつもりです。
  
実用化への改良
鏡筒前後のバランスを取るために850gのウエイト棒を製作して固定しました。ウエイト軸は10mmのアレンレンチの両端にM8のボルトを溶接したもの。接眼部のアクセサリ類の重さが変わったときは軸を逆向きにする。外部からの光を遮断してコントラストを上げるために遮光布を巻きつけました。この布は100円ショップで購入したものです。固定方法はクリップ2個で簡単に取り外しができます。完全に遮断していない為,筒内気流の影響は無いようです。
  
星像テスト
モータドライブなんていう物が無かった時代は、惑星の写真を撮影することはほとんど不可能でした。しかし、最近パソコン用のウェブカメラ(ビデオカメラ)を用いると手動ガイドでも惑星の写真を撮ることが可能になりました。 しかも、この方法ならば経緯儀でも同様です。ポイントは高速シャッター(条件にもよるが1/30秒以上)で惑星の動きが止まるのです。このビデオ画像をRegistaxソフトで処理することにより1枚の画像が完成します。
 05.5.3 21:30 Or9mm To Ucam Pro Registaxにて処理
星空の音楽会参加
ニンジャ400を初め森川氏自作の高性能15cmF6反射(青い望遠鏡)など、よく見える望遠鏡に混じって堂々たる存在感を示したDAUER H-4.5。
 
ミラーの再メッキ完了
主鏡・斜鏡とも製造後35年も経過しているので反射率は大幅に低下して2面合わせた反射率は口径6cm程度のものだった。左の測定表はミラーに付属されていたもの。再メッキ(AL+SiO)で400〜700nmの平均反射率が88%あるので十分なものである。斜鏡も同等である。仕事柄この様な測定表が付属されていると非常に納得がいきます。
また、ミラーを固定する爪が金属でメッキ表面を押さえていたのでテフロンを貼り付けてミラーを保護した。また、セルとミラーの隙間が2mmほどあったので、この隙間にもテフロンのシートを入れています。
  
3頭ターレット・レボルバー
念願の3頭ターレット・レボルバーを入手しました。製造はダウエルのものです。これで接眼レンズ以外はオリジナルの状態になりました。また、鏡筒のバランスも少し良くなりました。レボルバーを回転させるとちょうどいい位置でカチッとロックします。中央のナットで回転時の摩擦力が調整可能である。
 
この望遠鏡を入手した時から気になっていたのが、ドローチューブ先端部の謎の切り欠きでした。実はこれに合う半球の突起がレボルバー側にありました(矢印)。この構造の目的はレボルバーを回転させる時のストッパーの役割です。他のメーカーのレボルバーは36.4mm以上のネジ式になっているので、反時計方向に回転させなければ一緒に回転する事はないのです。非常にすばらしい設計です。この為に他の望遠鏡に付けるとスリーブの摩擦が回転時に負けてしまい接眼レンズが切り替わりません。
 
ロンキーテスト (2007/01/28)
再鍍金後は簡単なメンテナンスを行って木箱に仕舞い込んでいました。しかし先日のレンズテストの影響でとりあえずロンキーテストを実施してみました。結果は極僅か負修正ですが球面収差補正は良好です。鍍金前に木星を見てみましたが、その後は真剣に惑星を見ていないのでTS90Sに搭載可能にしてお天気が安定した日にじっくり見てみたいです。