21cm反射鏡筒の製作 (FL1200mm) TOPへ
概要
惑星を見る為に最善な望遠鏡は何か今まで考えて来た結果、最低15cmクラスの屈折・反射があればそこそこすばらしい像が見えることが判ってきました。ただ、屈折望遠鏡と反射望遠鏡のどちらが高性能か?という疑問にはまだ回答が出ていません。屈折の像の安定性とコントラスト、ニュートン反射の中心像のキレ味、両者とも捨てがたいのです。今回は惑星専用という位置付けに置きながら、あえて今までの概念に捕らわれない作りで反射望遠鏡を作ってみようと思います。
| 1)製作目標 ・使いやすさを第一に置いて惑星専用に恥じない性能を有する反射鏡筒を製作する。 ・主鏡の温度順応の短縮と筒内気流の発生を最小限に抑える。 ・部品点数を減らして軽量化すると共に低コスト化を図る。 ・デザインを重視してしかも収納性の良い形状にする。 |
| 2)主鏡・斜鏡の入手 (2007.07.07) |
| アストロ光学のジャンク市の会場で20cmF6と書かれた主鏡と短径φ54mm斜鏡を購入しました。アレ?アストロ光学で20cmF6反射は発売されていたかな?本当はアストロ市販最大口径のφ175mmFL1300mmのミラーが欲しかったのですが、さすがに在庫はありませんでした。一緒に短径54mmの斜鏡と真鍮の枠も購入しました。 |
![]() 斜鏡ホルダーの出来栄えが良いのでこのまま使用 |
| 3)鏡筒の製作 (2007.08.13) |
| 製作目標をクリアーする為には比較的入手性の良い鉄製Lアングル(25×25×3mm)を使えば強度とコストを兼ね備えたフレームができそうである。とは言っても鉄はアルミ材などに比べて重いのは十分に認識しているのでサイズは必要最小限に作る事にする。私が子供の頃に自作した反射望遠鏡が鉄のLアングルを使った構造で10cmF6にして非常に重くなってしまった苦い経験があります。当時は溶接が出来なかったのでLアングルの固定にボルトナットを大量に使わざろうえなかったからです。しかし今回は斜鏡スパイダ(3mm厚)まで全て一体構造で溶接にて組み上げました。サイズは1040×240×240mmでフレーム重量は7.0kgと強度重視の形にしています。 |
![]() ![]() |
| 4)主鏡セルの製作 (2007.08.14) |
| 主鏡セルはアルミ板4mm厚を使用して4箇所にミラーの押え金具(アルミブロックより切り出し)で固定した簡単な構造にしました。 |
![]() ![]() ![]() |
| 5)接眼部の製作 (2007.08.14) |
| 光学機器用のラック&ピニオン機構にアルミのパイプを溶接にて固定して内部に2インチスリーブを付けました。ストロークは70mmあり重量級の接眼鏡を取り付けてもスムーズに可動します。フレームに取り付ける部分は4mm厚のアルミ板でM4×5本で固定します。また4cm自作ファインダーもこの板に取り付けました。 |
![]() ![]() ![]() |
| 6)架台への固定 (2007.08.15) |
| 赤道儀と鏡筒の固定はアルミ板(15t)で製作して色々な架台に合うように穴を空けています。搭載予定の架台は90S・NJP・R102を考えています。まだまだ強度的に相当余裕があるので時間を見て軽量化するつもりです。 |
![]() ![]() ![]() |
| 7)鏡筒の組み立て (2007.08.15) |
| 鏡筒を組み立ててみると実にシンプルで、鏡筒の重量はファインダーと固定プレートを除いて10.7Kgでした。しかもT社16cmF8より軽くなったのでTS90Sにも搭載が可能となりました。 |
![]() ![]() |
| 8)鏡筒の軽量化 第一弾 (2007.09.14) |
| 鏡筒の前部側を軽量化する為にフレームに穴加工をしました。接眼部周りはφ13.0mm・その他はφ8.0mmで穴の数は合計104個になりました。願わくば鏡筒重量を10Kg以内にしたいところですが、現在10.5Kgともう少し軽量化が必要です。穴加工自体はさほど難しくはないのですが、卓上ボール盤に載らないので固定方法でかなり苦戦します。 |
![]() ![]() ![]() |
| 9)石川町スターライトファスティバル参加 (2007.10.12〜14) |
| 鏡筒を軽量化したことで自分でも驚いたのですが経緯台に改造したビクセン・ニューポラリスに載ってしまいました。しかもフリーストップなので架台に大きなストレスはかからずスムーズに動きます。塗装は鏡筒はグレー・鏡筒固定部はブルーに塗り替えています。おまけで接眼部の反対側にカーボンプレート(240mm角)を貼り付けて視野を見やすくしました。 |
![]() ![]() ![]() |
| 10)接眼部の改良 (2007.10.28) |
| 石川町SLFで移動の際に接眼部のドローチューブの角度が僅かにずれてしまったので位置決め方法を強化しました。設計段階から考えていた方法ですがなかなか実際の加工となると大変な部分があり先延ばししていました。構造はドローチューブ円周を2個のローラーで押さえ込み位置だしをする至って簡単なものです。問題は与圧の調整がやりにくい点ですがさらに今後改善をしくつもりです。 |
![]() ![]() ![]() |
| 11)主鏡セルの改修 (2008.12.7) |
| 光軸調整用のボルトをきつく固定するとややアルミ板の剛性不足を感じた。そもそも最初に主鏡セルを製作した時からややアルミ板の板厚(4mm)と材質に不安があった。在庫であったものをそのまま使用したのだが、材質はA6063あたりと思われる。そこで今回板厚を厚くすると共に材質をA2017(ジュラルミン)に変えて新規に製作する事にした。今回新たに取り入れたのはセル固定時のガイドピンである。これはフレーム側から3箇所M6を加工した位置決めピンを出しておき取り付けを簡単にしたりセルの落下防止策に非常に有効である。 |
![]() ![]() ![]() |