TS160F8レストア +α    機材の自作へ    


1)概要

 このタカハシ16cmF8鏡筒は85年にサンシャイン60で行われたアストロフェスティバルで購入した物です。当時私はまだ高校生で友人と重さと格闘しながら電車でこの長い鏡筒を家まで持ち帰りました。その頃はD型赤道儀に自作の鉄製ピラー脚(基礎はコンクリート)で主に惑星のスケッチや写真を撮っていました。鏡は1979年に研磨されたもので後から田口氏(当時タカハシ)が研磨した事が判明しました。それから約20年近く我が家の主砲として活躍してきましたが、数年前に25cmIK石川鏡を入手してからはすっかり影をひそめていました。そこでちょうど20年の節目と火星大接近のある今年、思い切ってレストアしてあの高校生の時に見た赤い火星を再びこの鏡で見てみようと決意しました。

2)軽量化

 初めは軽量化を進めるつもりでスタートしました。しかし、軽量化と簡単にいっても薄い材質を使っては鏡筒の強度剛性が損なわれてしまいます。そこで、チタン材の1mm厚のロール鏡筒を使えれば3キロくらい軽量化が出来るのですが、3キロ軽量化とコストを天秤にかけたところ採算が合わなくなってしまいました。0.5mm厚ですとさらに軽量が出来るのですが、溶接が困難らしい事と強度の問題から断念しました。
 そんなこんなしていると80mm屈折も完成させなければといろいろ時間もお金も必要になってきまして、レストアということで落ち着きました。
3)鏡筒の板金塗装

 板金塗装は自分でも出来なくはないのですが半永久的に持たせるためにはやはりプロにお願いしたほうが安心です。そこで知り合いのボデ-ショップに鏡筒とファインダーの板金(キズ取り)と塗装をお願いしました。色はオリジナルよりも白い白です。塗装乾燥後、自分で#2500番のペーパーで水とぎをやり艶だしを行いました。
4)組み立て

 組み立てに必要なボルト類はオリジナル形状を残しながらできるだけ新品に交換しました(一部チタンも使用)。また、如何しても交換できない特殊なボルト類はコンパウンドなどでサビを落として見栄えを良くし、接眼部もオーバーホールしました。
4)
 90S赤道義
 5)改良

 @ 主鏡セル後部は温度順応の関係から鏡が露出するようにしました。後ほど保護用のキャップを製作する予定です。
 A 内部全面に植毛布を張り付けました。
 B 鏡筒先端にφ160mmの絞りを入れました。

  
 6)星像

 光軸調整後にベガで焦点内外像を確認しましたが、全くといっていいほどまん丸で対象です。F8という事もありますが、田口鏡の良さを改めて実感しています。主鏡のメッキもまだまだ綺麗ですし、このまま暫くはメンテなしでいけるでしょう。