道子の茶道教室2・ 5月

茶道の授業を始めて3ヶ月たち5月30日で終了します。
どうにか裏千家茶道の略盆点前までこぎつけました。

まだまだ細かいかたちの美しさまではいきませんが学生たちは良く頑張ったと思います。
3月の最初の頃と見比べるとその進歩がはっきりわかります。

中国広しといえども、
中国人で裏千家の略盆点前ができるのは今回授業を受けた25人の嘉庚学院の学生だけだと思います。
彼らはお点前だけでなく、知らず知らずのうちに日本人の心・生活習慣に浸み込んだお茶の心を
少しわかってくれたようです。
このページの最後にかれらの茶道授業の感想文も載せました。

日本の友人が持ってきてくれた御菓子
最後の授業の日、小倉羊羹とともにいただきました。



3年A


3年B


2年A


2年B


1年A






学生の生けた茶花

     
毎週学生の当番が生けました。




お稽古風景

 
 
道具が揃わないので
お盆は紙を丸く切り抜きで、棗はお茶缶などで代用しました。









     


  



  











    

  




学生の感想文

最後に感想文を書かせました。

茶道授業の一番の目的はお点前を覚えることではなく、
学生が茶道を経験することによって、
日本の文化やその背景にある「こころ」や美意識に目が向くのを期待したのです。
学生の素晴らしい感想文を読んでその目的はほぼ達せられたかなと
嬉しくなりました。  (文はほぼ原文のままです)


         感想文       3年  H

 茶道の授業に選ばれて本当に予想外のことでした。私はいわゆるラッキーガールです。
いつもあわただしい日々を送っていて自分を見失う事があります。
しかし、茶道を学び、お茶室の中で普段の忙しい日々を忘れ、
静寂な雰囲気で時間がゆっくり流れます。

これまで日本の茶道に関することを何度も聞きましたが、自分の目で見たことはありませんでした。
今回の授業をきっかけに茶道のことがわかりました。
例えば、茶道の歴史、茶道の創始者、お茶をたてることなどいろいろ学びました。
一番重要なことは茶道の心ということです。

茶道の新骨髄は「和敬静寂」といわれます。
でも私たちは茶道の素晴らしいこころが充分にはわかりません。

短い授業時間の中、素晴らしい茶道を鑑賞して
、自分でもやってみて充分茶道の世界に入りました。

さまざまな道具が使われます。
日本の生活の文化の美しさを感じ得ることができます。
みんなは感心して茶道を勉強しました。
残念なことには、そろそろ茶道の授業が終わります。
私はまだまだ興味がつきないので
続いて茶道を教えてほしいです。
日本の茶道が本当に大好きです。本当にありがとうございました。





        感想文          3年   C

茶道の授業をうけて一番大切な収穫は「日本人の独特の精神と
美意識」を身をもって体験したことだと私は思う。

授業のはじめに先生はまず私たちに茶室を紹介した。
床の間の美しさ、違い棚の特別な形、「襖」や「障子」の素晴らしさなど自分の目で見て、
手で触って日本人の細やかな心を感じた。

茶道の「一期一会」という精神は授業の間にだんだん理解してきた。
毎回の茶事を客とのただ1回の機会と思って、お互いを大切にする気持ちだ一番大切で、
日本人の真剣な性格がそこ に見られると思う。

「わび、さび」は禅宗の精神文化から生み出したもので、茶道の美意識を表す言葉である。
茶道においては、この「わび、さび」の精神を大切にして、
茶室という空間で茶をたてることに集中することで心を落ち着かせる。
そのことによって自分自身を見直し、精神を高めることができるとおもう。

 茶道はただお茶を飲むだけでなく、茶室や茶道具を選んだり、鑑賞したり、
そしてお菓子や客人を気持ちよくもてなす為の点前作法が融合した総合芸術である。

この芸術感覚を私が身に付け、とくに精神を理解することは、短い時間にはできないと思う。
しかし、これからは先生が教えたお茶の点て方を自分で練習し、
日本に関する知識をもっと多く深く学べばいつかはできるだろう。






       感想文           2年  R

 茶道の授業を選んだ時すごく心配しました。
日本の茶道はとても難しいし、そう、長時間正座で足が痛そう。
お辞儀をしたり、右や左と作法がやかましそう。

「どうしよう!どうしよう!わたしに茶道はできるかなー」と思った。
それから、茶道を受講する学生に決まって、嬉しくて楽しみにしていました。
茶道の勉強をして、茶道のルールがいろいろわかりました。
本当に難しく、大変だと思います。

しかし、先生がかわいくてやさしいし、授業中御菓子を食べることや、
お茶を飲むことができるしみんなは楽しそうでした。

この3ヶ月をふりかえっていい勉強になりました。
日本の茶道の歴史が少しわかりました。
茶道というのは亭主がお客さまと心の交流をするということです。茶席では全ての人が平等です。
茶道についてたくさんのことを知りました。
またこんな機会があれば、もっと頑張ろうと思います。





       感想文            1年  U

茶道に対する学習を通じます、私は多くの日本の文化を知りました。
私はとても茶道が好きです。

茶道の過程の中、私はすごく静かです。
日本の生け花は中国のと違います。

文化の背景が異なっているので、私は茶道の精神を理解しました。
「和敬静寂」はお茶の過程を浸すのはとても複雑です。
茶道を習う機会は難しいです。

学校と先生が私にこのように一つの機会を提供することに感謝します。
                                  
                                  
                                  

            この茶道授業の為に、茶道具その他をご寄付、協力いただきました馬場昌子さまはじめ
           皆様に改めてお礼申し上げます。




新アモイの風・トップ


  












トップへ