嘆きの仮面
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丘からマガダンを一望する。
マガダンの街を見下ろす丘の上に巨大な石の碑が建っています。
「嘆きの仮面」とよばれています。
スターリン時代の犠牲者を弔い、平和を願う碑です。
マガダン近くにあったいくつもの収容所の名も表示してあります。
ロシア人だけではなくいろいろの民族の石碑が建っています。
アジアの人々も石碑もあります。
日本人捕虜がその中に含まれているかどうかは定かではありません。
シベリアに連れてこられた日本人捕虜は6万人、マガダンには3000人
来ていたといいます。
ロシア人の反体制の考えの人や罪もない多くの人々が流されてきています。
学生にきくと後に宇宙ロケットを設計した科学者や、ソ連時代の高名な演劇の
役者もマガダンに来ていたそうです。
ロシアの「流刑の習わし」はスターリン時代以前からあり、トルストイの「復活」
などにも詳しくその流刑の様子が書かれています。
とても悲惨なことでもありましたがが、流刑者たちがこの地に残していった、
中央の高い文化の香りはこの地方をある意味で知的で豊かなものにしています。
流刑者の中にはこの地にとどまって結婚し人生を終えた人も大勢いたとききます。
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後の字はマガダン近郊にあった流刑者収容所名です。
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ユダヤ系の人々の碑 アジア系の人々の碑
案内してくださった Iさんご夫婦と
*お時間のあるかたは
HPトップの「無辜も悲しみ」をご覧ください。
シベリア抑留日本人捕虜の若い画家たちが描いた絵があります。
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ゲルトネラ湾
マガダンノ海岸線は中央に飛び出しているので左右両側に二つの湾があります。
私達の宿舎の近くはナガエボ湾です。
今日はじめてもう一つの 「ゲルトネラ湾」に行ってきました。
こちらの眺めは島や遠くの山脈が見え変化がありすばらしい眺めでした。
海の水質もこちらの方がきれいで、夏には海水浴ができるそうです。
雪どけの水が海に入り込む時の真っ青な川面色はそれは美しいそうです。
今日は川面はまだ凍っていました。
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この凍結した海に車をくりだして車のスケートを楽しむ若者たちがいます。
何度も事故を起こしていて、テレビでも注意をうながしていますが、
若者にはこのスリル満点の遊びがたまらないのでしょう。
勿論、廃車寸前の車を滑らすのでしょうが
この湾には数え切れない車が沈んでいるはずです。
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マガダン一帯には金が出ます。
昔はこのあたりで子どもでも金を拾うことができたとか。
この建物は閉鎖された金鉱の工場です。
今もマガダンの奥地で金の採掘が続けられており、コマツなど日本製の採掘機械が
多く輸入されています。
金鉱は国のもので、マガダンに来たからといって金が安く買えるわけではありません。
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