富山市新幹線・富山駅周辺整備課よりの「回答」(9日4日)を原文のまま掲載します。
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富山港線の路面電車化に関する質問についての回答
(担当 新幹線・富山駅周辺整備課)
問1.「JR富山港線路面電車化検討会」の役割と今後のスケジュールなどについて
@「JR富山港線路面電車化検討会」の役割と、検討される内容、今後の協議スケ
ジュールについて
AJR富山港線の路面電車化に関して、「JR富山港線路面電車化検討会」の他に、「 富山駅周辺整備協議会」、さらに「富山市交通マスタープラン策定協議会」においてもJR富山港線の路面電車化が課題にあがっています。この三つの「委員会」「
協議会」のそれぞれの役割と相互の関連はどのようなものなのですか。
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回答:@「JR富山港線路面電車化検討委員会」の役割につきましては、路面電車化による富山港線の再生を図るため、必要な課題について広く意見を求めるもので、公共交通を活かし、高齢化社会や環境問題に配慮した住みよいまちづくりの実現を図ることを目的とするものであります。
つぎに、検討する内容につきましては、大きく分けて2つあり、1つは基本計画で、路線計画、需要予測、施設計画等を検討するもの、もう1つは事業計画で、経営主体、資金計画等を検討するものであります。
また、今後のスケジュールにつきましては、年度内にあと3回の検討会の開催を考えております。
A三つの「委員会」「協議会」のそれぞれの役割と相互の関連につきましては、まず、「富山駅周辺整備協議会」は駅前広場のあり方や駅周辺の土地利用、景観等についての広範な議論をして頂くものと考えております。また、「富山市交通マスタープラン策定協議会」は、市全域の総合的な交通体系が検討対象であり、鉄軌道やバス、コミュニティ交通等の各種公共交通の検討を行うものであります。相互の関連につきましては、駅周辺の検討と富山港線路面電車化の検討は、個別プロジェクトでの検討であり、交通マスタープランはこれら個別プロジェクトで検討されたものを含めて全体を位置づけるものと考えております。いずれにしましても、駅周辺及び富山港線の路面電車化、交通マスタープランの検討は相互に反映していきたいと考えております。
問2.「JR富山港線路面電車化検討委員会」の「非公開」という扱いについて
@「路面電車化」の政策立案・決定のあらゆる過程に市民参画を行い、あらゆる情
報を市民に提供し、公開を原則として「路面電車化」計画を推進されることを要
望します。このことについての貴職のお考えをお聞かせ下さい。
A第1回「JR富山港線路面電車化検討委員会」を「非公開」とされた、その理由
をお聞かせ下さい。また、今後も「非公開」とされるのですか。 |
回答:@前回のご質問でも回答いたしましたが、富山港線の路面電車化にあたっては、市民、特に沿線住民の支援協力が不可欠であります。いかにして、より多くの方々に路面電車に乗って頂けるかは、市民がどのようなニーズを持っているかを把握することが重要であり、それを計画に生かしていくことが持続的な運営を支えていくことになります。現時点では経営形態等が未定でもあり、収支採算性の問題もありますが、市といたしましても、できる限り市民のご意見、沿線住民のご意向を伺いまして、計画立案に反映させていきたいと考えております。
@「富山港線路面電車化検討委員会」では、経営主体、資金計画等の事業計画も検討事項となっており、いろいろな利害得失の調査も出てくることが予想され、公開が不適切の場合もあることから、非公開としております。今後につきましても、基本的には非公開と考えております。ただし、検討結果については、原則として公表したいと考えております。
問3.JR富山港線・路面電車の新設ルートについて
路面電車の新設ルートは、市の案を提示しつつも広く市民の声を汲み上げてこ
そ、「市民の支援協力」の具体化であり、持続的で市民がつくる路面電車とな
って発展すると考えますが、このことについてのお考えをお聞かせ下さい。 |
回答: 路面電車の新設ルートにつきましては、まず、@富山駅直下で既存市内軌道と将来的に結節できること、A広幅員道路であり、沿線に集客施設があること、B事業費を出来る限り抑える等々が条件として考えられるが、この条件を満たすルートとして、都市計画道路綾田北代線を通り、通称ブールバールから富山駅北口に乗入れる計画としております。
問4.平成18年にJR富山港線を路面電車にすることで危惧される問題について
@路面電車は鉄道事業法ではJRが路面電車を運行することができません。路面電
車化する富山港線をJRが運行することになれば、JRは新たに路面電車の免許
を取得することが求められます。
A富山市の計画通りに推移すれば、北陸新幹線が開業するまでの間、富山港線は、
富山駅に入る手前で線路が切断されることが予想されます。それは、一つには、
富山港線を独自に運行することを余儀なくされることにつながり、新たな車両、
検修のための工場と人員が必要になります。もちろん新たに運転手の確保と訓練
期間も必要です。これらの確保と体制はどのようになるのでしょうか。
もう一つは、財政的な側面からです。新たに車両の購入、検修のための工場、
職員や運転手の人件費など諸費用は大きなものとならざるを得ません。それに、
車両検修などの施設・設備は北陸新幹線開業後、現在の市電と接続することにな
れば無用の長物となりかねません。
B平成18年度にJR富山港線を路面電車にすることは、北陸新幹線開業までのお
よそ7年間は、富山駅に乗入れすることができず、市電とも接続しない期間が発
生します。これは、現状より利便性を後退させることになります。さらには、こ
の期間の富山港線の経営はどこがおこなうのかという問題があります。
そこで、以上の@ABの各項目について、それぞれお考えをお聞かせ下さい。 |
回答:@免許につきましては、鉄道事業法では甲種、軌道法では乙種免許が必要であり、路面電車化する富山港線を仮にJRが運行することになれば、新たに乙種免許の取得が必要となります。
A車両、検修のための工場と人員の確保等及び建設費、人件費につきましては、施設計画、会社組織等の基本計画を現在検討中であり、12月までにまとめたいと考えております。また、施設・設備については、路面電車化に必要な最低限のもので検討しており、将来の市電との直結後においても無駄になるものでは無いと考えております。
B路面電車化することで、富山駅北口広場に乗入れする計画であり、現状より利便性が後退するとは考えておりません。また、経営主体につきましては、第三セクター、民間企業、公営企業の三つが想定されますが、12月頃までに、具体的な方針を決めたいと考えております。
問5.JR西日本の経営参加について
JR西日本が路面電車化する富山港線の経営に参加することを求める市民の声を、
どのように生かそうとされていうのか、お考えをお聞かせ下さい。 |
回答: 富山港線の路面電車化にあたっては、市民の足を守り、社会経済活動の円滑な運営を図る観点から、鉄軌道を健全に運営維持していくことが大変重要であると考えております。
このことから、路面電車化にあたっては、富山港線の現経営主体であるJR西日本の責任は大きく、また、市民県民の足を確保する重要な公共交通機関となることから、JR西日本と具体的な協議を進めて参りたいと考えております。
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