富山港線の「路面電車化」に関する質問と要望についての回答
 
 公共交通をよくする富山の会は、5月16日富山市・森市長、富山県・中沖知事、JR西日本北陸地地域鉄道・中川清部長宛に、「富山港線の路面電車化に関する質問と要望について」を届け、5月末までにご回答を頂けるよう申し入れました。
 富山市からは5月30日に新幹線・富山駅周辺事業整備課よりメールで、富山県からは6月2日県交通政策課よりファックスで、JRからは金沢支社より5月26日電話でのご回答がありました。
 以下、質問・要望事項と回答をご紹介します。
 
 富山市への質問・要望と回答
質問・要望 回答
、富山港線の「路面電車化」について、JR西日本から具体的に、どんな提案があったのでしょうか。富山市とJR西日本の協議は今後どのように行われるのでしょうか。







 
 都市内交通機関としての再生を目的として、富山港線を路面電車化することにより、輸送量が減少の一途をたどっている富山港線をまちづくりの観点から復活させようとする提案で、具体的には、富山駅〜蓮町間を15分間隔、蓮町〜岩瀬浜間を30分間隔で運行し、新駅を概ね400〜600m間隔で設置することにより、サービスレベルの向上を図る計画であります。
 また、今後のJRとの協議につきましては、課題を整理し、早急に協議していきたいと考えております。
、「路面電車化」される富山港線が、どんな経営形態となるのかは大変重要な課題です。「分社化」「第三セクター化」などとも報道されています。そこで、どのような経営形態をお考えでしょうか。また、第三セクター会社となる場合、貴社は経営に参加されるのでしょうか。県や富山市、富山地方鉄道を加えた経営形態もお考えでしょうか。
 
 経営形態につきましては、第三セクター、民間企業、公営企業が想定されます。JR西日本、富山地方鉄道を含め、関係機関や専門家などのご意見を伺いながら、望ましい経営形態について検討して参りたいと考えております。



 
、富山港線の「路面電車化」は、富山市の交通体系の将来に新たな大きな展望を切り開くものだけに、市民の参画、沿線住民の参画は大変重要です。市民のニーズに応え、市民の協力が様々に得られるなかで持続的な運営がはかられます。私たちは、「路面電車化」に関する情報提供と、政策立案・決定のあらゆる過程に市民参画をつうじて、築き上げられることを要望します。このことについても、お考えをお聞かせください。



 
 現在の富山港線の利用者は年々減少傾向にあり、その利用実態に応じた運行形態を強いられています。富山港線の路面電車化にあたっては、市民、特に沿線住民の支援協力が必要不可欠であります。いかにして、より多くの方々に路面電車に乗って頂けるかは、市民がどのようなニーズを持っているかを把握することが重要であり、それを計画に生かしていくことが持続的な運営を支えていくことにもなります。現時点では経営形態等が未決定でもあり、収支採算性の問題もありますが、市としていたしましても、できる限り市民のご意見、沿線住民のご意向を伺いまして、計画立案に反映させていきたいと考えております。
 
 富山県への質問・要望と回答
質問・要望 回答
、県は2001年1月、北陸新幹線富山駅整備に伴い富山港線、高山線のあり方について担当レベルの検討に入り、北陸4県とJR西日本で「北陸新幹線に関する連絡協議会」も設置されたことが報道されてきました。これらのなかで、富山港線の「路面電車化」は検討されてきたのでしょうか。また今回、JR西日本からは、どのような提案があったのでしょうか。


 
 新潟県、富山県、石川県、福井県の北陸4県及びJR西日本で構成する「北陸新幹線に関する連絡協議会」においては、北陸新幹線の建設促進に伴う諸課題について協議検討を行ってきているが、これまで、富山港線の路面電車化に関して協議したことはありません。
 富山港線の利用者は減少の一途をたどっていますが、JR西日本では、路面電車化し、運行頻度を増やすこと、新たに数カ所停留所を設置することになどにより、都市内交通機関として再生できるとしています。
、「路面電車化」される富山港線が、どんな経営形態となるのかは大変重要な課題です。「分社化」「第三セクター化」などとも報道されています。そこで、どのような経営形態をお考えでしょうか。また、第三セクター会社となる場合、貴社は経営に参加されるのでしょうか。県や富山市、富山地方鉄道を加えた経営形態もお考えでしょうか。  富山港線の路面電車化については、現在、富山市において、富山駅周辺地区の南北一体的なまちづくりや公共交通機関を活用したまちづくりを進める中で検討されているが、今後、経営形態についても検討されると聞いています。


 
、富山港線の「路面電車化」は、富山市の交通体系の将来に新たな大きな展望を切り開くものだけに、市民の参画、沿線住民の参画は大変重要です。市民のニーズに応え、市民の協力が様々に得られるなかで持続的な運営がはかられます。私たちは、「路面電車化」に関する情報提供と、政策立案・決定のあらゆる過程に市民参画をつうじて、築き上げられることを要望します。このことについても、お考えをお聞かせください。
 
 市民参加の下に施策をすすめることは、@社会情勢の変化や県民のニーズに沿った計画が策定できること、A地域住民の参加意識が高まり、理解と協力が得られること、B利用しやすく愛される施設となり、きめ細かな維持運行が可能であること、など、大きな効果があることから、極めて重要であると考えています。
 富山市におかれても、既に、豊田地区や奥田地区などで地元説明会を行っており、今後もこうした観点を踏まえ対応されるものと考えています。
 
 JRへの質問・要望と回答
質問・要望 回答
、貴社は、富山港線の「路面電車化」について具体的にはどのような提案をなされたのでしょうか。また、貴社と富山県、富山市との協議は今後どのようにおこなわれるのでしょうか。  路面電車について、富山市などに正式に申し入れたことはない。以前に、公共交通の活性化や、街づくりに関する懇談の際に、富山港線の路面電車化ということも考えられる、とは言ったことがある。平成18年に路面電車であれば急な話であるが、それはそれで検討されることになるでしよう。

JR西日本金沢支社 総務部企画課から電話での回答を文書化したもの>














 

 
、「路面電車化」される富山港線が、どんな経営形態となるのかは大変重要な課題です。「分社化」「第三セクター化」などとも報道されています。そこで、どのような経営形態をお考えでしょうか。また、第三セクター会社となる場合、貴社は経営に参加されるのでしょうか。県や富山市、富山地方鉄道を加えた経営形態もお考えでしょうか。
、富山港線の「路面電車化」は、富山市の交通体系の将来に新たな大きな展望を切り開くものだけに、市民の参画、沿線住民の参画は大変重要です。市民のニーズに応え、市民の協力が様々に得られるなかで持続的な運営がはかられます。私たちは、「路面電車化」に関する情報提供と、政策立案・決定のあらゆる過程に市民参画をつうじて、築き上げられることを要望します。このことについても、お考えをお聞かせください。