夜が更けて あたりが寝静まると
闇が心に忍び込む

暗がりのむこうから あの世に続く扉が開いて
誰かが こちらにおいで と手まねきする

あの日から ずっと待っていた

逢いたい人の名を呼びながら近づけば
いつの間にか空が白みはじめて 扉が閉まる


毎夜 あの世の入口をさがして 
今日も薄暮から宵を待つ・・・
そう まつよいぐさのように

待宵草の薄暮日記