〜血族の終焉編〜

あらすじ
最後の力ふりしぼり
魔界の支配者に願う.
わが血を分けた者の
裏切りを許し,我がもとへ
…お返し下さい
お前だ.世阿弥!!
私が噛んだその首筋の快感!!
よもや忘れはすまい!!
さあ,来るのだ!!
私への憎しみは…
愛情の裏返しだ!!
再び永遠の若さを授ける.
さあ,こちらへおいで…
お前を愛しているよ.世阿弥!!

そして世阿弥はサングエのもとへ…
世阿弥ーーー!!
テメー!!
裏切ンのかーーっ!!!!
世阿弥はカブキに雷撃を放ちます.
カブキは瀕死のダメージ…
ぜ,世阿弥…ふざけんじゃねーーっ!!
そりゃ納得いかねーぞ!!
いま,今まで,いままで!!
やってきたことは…
いってえ,なんだったんだ!!
オレ様を誰だと思ってんだー!!
カブキ団十郎様だ!!
オレ様の名を呼べーーーー!!
世阿弥!!!!
……カブキ…
カブキ団十郎!!!!
わたしは…
わたしは,人として
死んでゆくのだ!!
カブキの呼びかけに正気を取り戻した世阿弥は,
今までその素顔を覆い隠していた仮面を外します.
サングエがカブキに止めをさそうと
攻撃を仕掛けたその時,世阿弥が
自分の体を盾にしてカブキを助け
ました.
サングエの全力の攻撃を受けた
世阿弥でしたが『太陽十字剣』
を手にし,カブキの力を借りて
サングエに止めをさすのでした…
ぐおおおおおおおおおお…
こ,これは太陽十字剣.
私を滅ぼすもの…
おお魔王ガープ様
申し訳ありません.サングエまでも
倒れました.どうかこの仇を…
魔王ガープ様よ.永遠なれ!!
再び私を復活させたまえ…
……なに…おお
これは,一体…そうだ
呪いが解けたのか…
医者だった私の過去が
よみがえる…
人々の命を助けるため,不眠不休で
働いた日々,あの充実感…
命を奪う魔王に挑み
そうだ,私は敗れ呪いをかけられた…
助けねばならぬ人々から
血をすすらねばならぬ
こんな魔物にされたのだ!!
ああ,こんな体も魂も
永遠に滅びてしまえ!!
お,お願いだ.私の…この
悔しい…気持を…わかって
奴を…倒して…ください
あの魔王ガープを!!
人の気持をもてあそぶ魔物を!!
倒して…ください…

そしてサングエは魔王の呪縛から
解き放たれ,永遠の眠りに就く
のでした…
世阿弥!! 死ぬんじゃねえぞー!!
こいつが かたづいたら
ジパングで 遊ぼうぜ!!
なっ!!今度はよ…
お前にもかわいい芸者
紹介してやるからよ!!
あなたは,本当に…楽しい人だ…
今度は,そうやって生きてみよう.
さあ,魔王ガープを守る
4人の使徒は全て倒しました…
ロンドン塔を守る4つの大聖堂の
入り口は…この『千里面』で開きます!!
私はドルイドの僧でありながら
永遠の若さにあこがれ…
サングエの魔力に魅了されました.
しかし,デーモン教の本当の目的を
知って…ジパングに向かったのです.
予言の戦士を見つけ…
できれば,デーモン教を
倒したいと思い…
そして,あなたと会った…
カブキさんありがとう.
私はこれで…人として死ねる…
ありがとう.
ああ,目が見えなくなってきました.
カブキさん.
もう一度,手を握ってください.
花は…枯れるから,
その美しさを
永遠に留めておけるのですね.
カブキさん…
ずっと,私のことを…
忘れないで…ください.
友達…です…
よね…

世阿弥は静かに息を引き取りました…
バカヤローーーーーーッ!!!!!!
世阿弥ーーーーーーーっ!!!!!!
ぜったい この仇は討ってやるぜ!!
デーモン教を ぶっつぶしてやる!!
待ってろよ!! 魔王ガープ!!!!

カブキは打倒ガープを固く
誓うのでした…

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