天外魔境ZIRIAは言わずと知れた天外魔境の第一作目.天外魔境というゲームは当時あまりにもスケールが大きすぎて三作に割るということになったわけですが,その内の1つがもちろんこの天外魔境ZIRIAです.
舞台はジパングの坂東地方,主人公であるガマ族の自来也(ジライア),ヘビ族の大蛇丸(オロチマル),ナメクジ族の綱手(ツナデ)がジパングの支配をもくろむ大門教と戦うという話です(凄いおおざっぱ…)内容はプレイ日記でご覧下さい.
実は私がZIRIAをプレイしたのは発売されてからかなりの年月が経ってからなのです.というのも探してみても周りにZIRIAを売っている店がなく,探しているうちにPCエンジンのソフトを取り扱っている店も次第に少なくなって,気が付けばPCエンジンのソフトが店頭に並ぶことは無くなっていました.季節は移り変わりさらに数年が経ち,プレイステーションやセガサターンといったハードが主流となるそんな折,他府県のとある中古屋にて天外1,天外2,カブキ伝が揃って並んでいるのを発見.即購入していました.小説を読んで以来,天外1についてはずっとプレイしたい衝動に駆られ続けていたので,その時は凄く嬉しかったですね.余談ですが,天外1小説はゲーム中に語られないエピソードなどが満載なので読まれていないという方にはぜひお勧めします.何らかの手段をとって入手して下さい(笑).
さてこの天外魔境ZIRIA,本編や外伝を含めた天外シリーズの中で最も和風テイストが強い作品です.CD-ROMという大容量を生かして自来也の成長をこれでもかというくらい見せてくれるこのRPGは当時としては凄まじいものだったのではなかったのでしょうか?(発売された当時は存在すら知らなかった私…).これが1988年に発売されていたなんてちょっと信じられません.1988年というとまだまだファミコン時代ですよ.
上記しましたが,自来也の仲間に加わる大蛇丸,綱手に加えて登場する幾多のキャラクターにそれぞれものすごい個性があって自己主張が激しい(笑).それから,ストーリーでは『ジパングの人々が大門教に苦しめられていて,自来也たちが大門教を打ち倒すことを望んでいる』というような簡単な構図ではないという印象を強く受けました.つまり,大門教信者も数多く存在するということ.(この構図は後の天外作品でも結構多く見られます)
最後に,初プレイが発売から何年も経っていたので,初印象においてもどうしてもあの当時のソフトで…という一部客観的な印象を持ってしまったことが残念です.発売当時に天外魔境ZIRIAに出会っていたら,もっと主観的な強い印象を持てたのかもしれません.
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