初回ということで,まずは天外魔境との出会いについて書きたいと思います.
私が天外魔境と出会ったのは天外魔境2卍丸なのですが,当時ゲーム機といったらゲームボーイしか持っていなかった私にとって天外魔境との接点などあるはずもなく,その名を聞いても変わった名前のゲームだなぁという程度のものでした.
そんなある日のこと,友達がPCエンジンDUOを買ったとすっごく嬉しそうに(それはもう尋常じゃないくらいに)話してくるではありませんか.私はもちろんDUO?何それ?って感じだったわけで友達の喜び度合いの恐らく1割も理解してあげていなかったと思います(ゴメン…).
当時最も主流だったハードは有無を言わさずスーパーファミコン,友達の半数は家にあるよという具合でした.その日はそのDUOの話ばかりだったのですが,一番驚いたのはその値段.59800円!?信じられない,本当に家庭用ゲーム機?と聞いたくらいです.
それから半月ぐらい経ったころでしょうか,DUOについてほとんど忘れかけている状態だった私にその友達から不意に天外魔境2の一言が….とにかく友達の口から出るのは賛辞ばかり.一度やってみない?と何度も何度も問いかけられ,まあそんなに進めてくれるのならという感じで学校帰りに友達の家に寄ってプレイさせてもらうことにしました.
所変わって友達の部屋,そこには見たことも無いハードが置かれています.まずその黒く薄いフォルムに心惹かれてしまい「カッコいい!」という言葉が自然と出ていました.(私は今でもこれまでに発売された家庭用ゲーム機の中でPCエンジンDUOが一番良いデザインだと思っています.)そして,次に目にした天外2のソフト,パッケージは赤い炎が渦巻くなんとも素敵なデザイン.「って,これCDのケースじゃない?」と聞いた私に返ってきたのは「そうだけど?」という友達の言葉.「ゲームじゃないの?」「ゲームだけど…」というゲーム=カセット(カートリッジ)という認識しかなかった私がもたらしたこのなんとも間の抜けた会話は今でもはっきりと覚えています(笑).
天外魔境2のゲームCDをDUOにセットして電源をON.そこから先はもう驚愕の嵐.いきなり始まった迫力のムービーに続いて「天外魔境2」のタイトルコール.あまりにも鮮明な声がゲームから発せられ,思わず「しゃべってる!」と言うと,「こんなことで驚いていたらこの先どうなるか…」と言われてしまいました(まさにその通り).今でこそ,ゲーム中に音声が入っているのは普通ですが,私の中では,あの当時ゲーム中で発せられる言葉といえば「昇〜竜〜拳!」とかがやっとだっただけに,ここまでくっきりとした声が入っていたのは本当に驚きだったんです.(メガCDやPCEやってきてる人達にとっては普通のことだったのかも知れませんが)そしてその後も動く,しゃべる.もちろん天外魔境2の凄さはそれだけではなかったわけですが…. 天外に魅せられた一日でした.その日から天外魔境へ情熱を注ぐ日々が始まったというわけです.
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