第5回(2004年 4月18日)
 とうとうトレインフェスタ2004まで、あと1か月を切りましたが、まだまだ完成には程遠い状態…
 前回、バラスト撒きの準備として、枕木下を石粉粘土で埋めたり、線路隅の犬走りを表現したりするところまで進み、今回はバラスト撒きを行うことにしました。
 
 今回、新幹線用曲線の道床部分に合うバラストとして、亜幹線などでよく用いられるブラウン系の色調のものではなく、グレー系の色調のものを採用することにしました。
 グレー系のバラストは、TOMIXとKATOの両社から発売されています。両社とも、自然石を細かく粉砕し、着色したもので、ずっしりとした重みがあります。
 

 両社のバラストの違いは、目の細かさにあります。左がTOMIXのもの、右がKATOのものです。明らかにTOMIXのものの方が目が粗いことが分かります。
 おそらく、KATOのものの方がスケール的に正しい粒の大きさなのでしょうが、目の細かさのためか、バラスト特有のゴツゴツ感に欠け、また固着用のボンドを流す際にバラストも一緒に流れてしまう事が多いので、普段はTOMIXのものを使用しています。
 ところが今回、TOMIX製のバラストを調達しようとしたところ、どの模型店に問い合わせても品切れ状態。聞くところによると、5月末に品番・価格変更の上で再生産するためだとか。
 そういった訳で、今回は容易に調達できたKATO製のものを試験的な要素も含めて採用することにしました。


 バラストの撒き方には、特にこだわりはありませんが、今回は進捗の遅さを写真の多さでごまかす(?)ため、順序に沿って、写真でご説明させていただきます。
 まず、今回採用したフレキシブルレールは、枕木とレールのみのスカスカの線路なので、枕木と枕木の間にもバラストをしっかり撒く必要があります。そこで、まずレール間にバラストを少し多めに撒いていきます。
 全長にわたって撒き終えたら、筆などを使って、枕木の上に乗ったバラストを周囲に落としながら、ならしていきます。
 レール間のバラストをならし終わったら、今度は道床の側面の部分にバラストを盛り付けていきます。
 後で枕木の部分は筆で払い落とすので、枕木にかぶる程度に、自然な斜面になるように撒きます。

 道床の肩の部分の枕木にかかったバラストを筆で落としながら、バラストをならしていきます。
 細かい話ですが、道床の肩の部分はほんの少し、盛り上げ気味にして、それから斜面にすると実感的です。
 道床の片側までが完了。同様に、もう一方の側面にもバラストを撒きます。
 慎重にバラスト道床の形状を整えたら、この後、レールにボンドの水溶液を流して固着させます。
 在来線であれば、この後、もう1本の線路部分にもバラストを撒くのですが、今回は新幹線特有のそれぞれの線路のバラスト斜面の境界を際立たせたい(斜面と斜面の境界をなだらかにしたくない)ので、一旦、片側の線路のバラストを固着させてから、もう一方の線路にバラストを撒くことにします。
 エチレン酢酸ビニル系ボンドの水溶液(ボンド:水 1:3 中性洗剤入り)で、バラストを固定します。
 ボンドを流し込む時には、定石どおり、枕木などにスポイトの先を当てて、バラストにゆっくりボンドの水溶液を浸透させるように流します。これを直接バラストに滴下したりすると、バラストが流されたり、クレーターのように窪んだりしてしまいます。全体に流し終えたら1日乾燥させます。
 今回は、ここまで。
 ボンドの水溶液が乾燥して、バラストが固着できたら、いよいよ仕上げに入ります。
 私事ですが、とうとう7年も居座った今の職場から、異動の命令が下り、5月から新しい職場に…
 これはますますスケジュール的にきつくなってきました。(この時期に異動だなんて、ツイてない…)
 トレインフェスタ当日まで、やれるところまでやってみます。(半分、投げ遣り)

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