113系
 1963年に登場して以来、東海道本線や横須賀・総武快速線の主力車両として君臨していましたが、E231系(東海道本線)、E217系(横須賀・総武快速線)の大量投入により、東海道本線からは平成18年3月18日のダイヤ改正をもって、横須賀・総武快速線からは平成11年12月4日のダイヤ改正をもって、運用から撤退しました。首都圏では、グリーン車2両を組み込んだ、最大15両編成で運用されていました。
 K編成(国府津電車区)
実車について
 国府津電車区に配置されていた基本11両編成です。JR化後当初から、ほとんどの編成が新製冷房車により組成され、2000番台や1500番台も組み込まれていました。編成中にはグリーン車が2両連結され、うち1両は2階建のサロ124形あるいはサロ125形のステンレス製車体を持つ車両で異彩を放っていました。東海道本線下り列車では、最長、静岡まで乗り入れていましたが、片浜などの新駅では、ホームが10両編成対応のため、最後尾の1両のドアは閉め切り扱いとなっていました。
模型について
 KATOとTOMIXから、シートピッチ拡大形の2000番台が製品化されています。TOMIXからは、現在の2階建てグリーン車が組み込まれた編成が再現できる7両セットおよびモハユニット(モハ113形、モハ112形)2両のセットが製品化されており、写真は最近のリニューアル後の製品で、列車無線アンテナが中央線上に設置されたJR東日本のものをプロトタイプとしています。また、東京口の編成では、奇数向き先頭車のクハ111形2100番台(2146〜)にもトイレが設置されており、製品でも7両セット(Aセット)と4両セット(Bセット)で、内容が異なっています。が、東京口の4両付属編成も、やはり奇数向き先頭車のクハ111形2100番台にトイレが付いているため、これを再現するにはどうしたものか、頭の痛いところです。2階建てグリーン車は、セットに含まれるサロ124形初期型の他、横須賀・総武快速線用から転入したサロ124後期形の他、サロ125も製品化されるなど充実しています。また最近になり、サロ110形1200番台が単品で発売され、かつての「平屋」編成が再現できるようになりました。
模型写真
 
 Y編成(大船電車区)
実車について
 横須賀・総武快速線用の基本11両編成(Y1〜編成)と付属4両編成(Y50〜編成)です。こちらは湘南色ではなく、紺色とクリーム色に塗分けられた横須賀色の車体です。横須賀・総武快速線は、一部地下を走行するため、車両部材に難燃化素材を採用するなどの基準(A−A基準)に準拠した車両が使用され、1000番台及び1500番台に区分されています。編成ごとの構成は、東海道本線用の編成とほぼ同じですが、東海道本線の113系では、付属4両編成が奇数側に連結されるため、12〜15号車となるのに対して、横須賀・総武快速線用では、1号車のさらに偶数側に連結されるため、「増1〜4号車」となります。またグリーン車2両のうちの1両には2階建てグリーン車が組み込まれた時代もありましたが、後にすべて東海道本線用として国府津電車区に転出しています。現在は、後継車種のE217系の投入により、横須賀・総武快速線からは全車引退しましたが、編成を短く再組成のうえ、千葉地区のローカル用として活躍しています。
模型について
 TOMIX、KATO両社から、シートピッチ拡大形の1500番台が製品化されています。写真はTOMIX製のリニューアル後のものです。2000番台とは運転室直後の窓配置が異なる他、セット内容も「平屋」グリーン車のサロ110形1200番台が2両組み込まれ、2階建てグリーン車のサロ124形は単品発売となっています。リニューアル後の製品では、運転室屋根上の列車無線アンテナの取り付けが可能となっていますが、113系1500番台の実車では、中心線上ではなく助士席側にオフセットして設置されている例が多いにもかかわらず、2000番台と同様、中心線上に取り付け穴が開いているため、穴を埋めたうえ、取り付け位置を変更しています。
模型写真
 


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