113系 |
1963年に登場して以来、長い間、東海道本線の代表形式として活躍してきましたが、静岡地区では、平成19年3月のダイヤ改正で、後継の211系・313系などの新形式に追われるかたちで、惜しまれつつ引退しました。 |
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T編成(静岡車両区) |
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実車について |
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JR東海静岡車両区に配置されていた113系には、両数や用途に応じて、いくつかの編成種類がありましたが、T編成は首都圏の113系11両編成の付属編成としての運用が中心の4両編成です。このT編成は、113系の番台区分の中でも「新製冷房車(Tc:194〜262 MM':233〜338 T'c:505〜568
)」と言われるグループの車両で組成される編成が多く存在しました。また、T編成では、首都圏各線区へのATS−P型の導入にあわせ、同装置の搭載とブレーキ力の強化改造が施され、原番号百位を6(T'cは7)に変更し、600番台あるいは2600番台を名乗っていました。 |
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模型について |
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T編成で多く見られる新製冷房車のグループ(番台)はTOMIXやKATOが製品化している2000番台とは窓配置などに違いがあり、このグループはキットがグリーンマックスから、完成品はWinから発売されています。写真はWinから発売されているもので、床下をグレーに塗装し、末期の姿を再現しています。 |
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模型写真 |
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C編成(静岡車両区) |
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実車について |
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C編成は、当初大垣電車区に配置されていた2000番台車だけで組成された6両編成を半分の3両ずつに分割した編成です。分割にあたっては、「モハ113形」を運転台接合改造のうえ「クモハ113形」とし、奇数向き先頭車としています。このため、元の編成で奇数向きだったクハ111形(2100番台)は、方転改造のうえ偶数向きに組み込まれ、偶数向きのクハ111形でもトイレのないもの(2200番台)が存在します。また3両編成のうち半数以上の2両が動力車のため、T編成などの4両編成と比較して速度種別が高く(C編成:A6 T編成:B8b)、最高速度も110Km/hとなっています。末期はすべて静岡車両区に配置され、熱海〜豊橋間を中心に活躍しました。 |
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模型について |
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C編成の特徴は何と言ってもクモハ113形ですが、残念ながら模型化されていません。特徴である運転台接合部の窓配置などはクモハ115(1000番台)が形態的に近く、床下についてもそのまま使用できるため、KATO製クモハ115を使用して、先頭部の塗り分けの変更程度で「タイプ」として仕上げてみました。(実車は運転台寄りベンチレータが2個であることや、助士席側窓のワイパーが簡易形など、細かな部分が異なります。) |
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模型写真 |
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L編成(静岡車両区) |
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実車について |
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東海道本線のJR東海静岡支社管内(熱海〜豊橋)を中心に運用されていた4両編成です。比較的古い車両で組成され、JR移行当初は中間の動力車2両が冷房車であるにもかかわらず、先頭車2両が非冷房車という編成もありました。その後、先頭車はインバータクーラーによる冷房化改造を実施したため、先頭車と中間車で冷房装置が異なる編成がありました。また極端な例では、中間車は2000番台、先頭車は大型ライトの初期型という編成もありました。 |
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模型について |
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模型は実在した極端な編成(2000番台と初期型の組成)を再現しています。中間車はKATO製品そのまま。先頭車はグリーンマックスの113系初期型です。 |
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模型写真 |
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LL編成(静岡車両区) |
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実車について |
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編成中のほとんどの車両が2000番台という端正な6両編成です。中京地区への313系の大量投入により転配となったものと、旧L編成を組替えたものとが存在しました。また、6両というキャパシティは、データイムの静岡地区には過剰で、朝夕のラッシュ時を除いては、ほとんど運用されていなかったため、後年4両編成に組替え・短縮されたものもありました。LL編成はL編成と同様、静岡支社管内(熱海〜豊橋)を中心に運用されていました。 |
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模型について |
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KATO製品そのままの6両編成で再現しています。KATO製品は屋根上のクーラー、ベンチレーターが屋根と一体成型で、同色に塗装されているため、TOMIX製品などと比較するとリアリティに欠けますが、屋根のみをダークグレーで塗装することで、メリハリのある屋根上になります。 |
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模型写真 |
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R編成(大垣車両区) |
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実車について |
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初期型ばかりの6両編成で、全てが非冷房車だったものをインバータクーラーにより冷房改造した編成です。中間車が既に冷房車だったL編成の場合と異なり、そのままでは冷房用の電源が確保できないため、冷房化改造にあたっては、偶数向きクハ111にSIV(静止形インバータ電源)を搭載し、各車のクーラーに電源を供給する方式となり、番台も元番号+5000(SIV搭載のクハ111は+6000)となり5000番台を名乗っていました。現在は全て廃車となりました。 |
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模型について |
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グリーンマックスの113系初期型で再現しています。全ての車両にインバータクーラーを搭載しています。また、実車の製造時期の違いによるベンチレータの違いも再現しています。 |
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模型写真 |
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