285系
  かつての花形列車であった寝台特急も老朽化による置換え時期を迎え、同時に電車中心の過密ダイヤの中にあって、機関車牽引の客車列車は、ダイヤの構成上の必ずしも歓迎されない存在となっていました。これらの課題を解決すべく、1997年にJR東海とJR西日本の共同開発により登場したのが285系です。583系以来、約30年ぶりとなる寝台電車で、個室中心の内装デザインは住宅メーカーの参加により、温かみのある木質調で統一されています。車体は2階建てを中心とした大型のもので、夜明けをイメージした赤とベージュに金色の帯を配した塗色が印象的です。
 サンライズエクスプレスの愛称で、「サンライズ瀬戸」、「サンライズ出雲」を中心に活躍中です。
 平成10年グッドデザイン賞受賞車。
 I編成(大垣電車区)
実車について
 JR東海・JR西日本の共同開発により登場した285系は、JR西日本に0番台7両編成3本、JR東海に3000番台7両編成2本が配置され、JR東海では大垣電車区に配置されていますが、実際の運用・検修はJR西日本の出雲運転区に委託されています。
 編成は0番台、3000番台とも共通で、動力車2両を除く5両を2階建てとした7両編成となっており、運用も共通です。東海道本線では「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」を連結し、14両編成で1つの列車として運転され、山陽本線の岡山駅で分割・併合を行います。
模型について
 模型はKATOから0番台、3000番台ともに発売されています。実車と同様、外観にもほとんど差が無く、車体では唯一車両番号の標記に差異が認められる程度です。模型では番台に応じて、床下機器の作り分けがされていますが、実車では番台による違いではなく、製造メーカーによる違いです。
 7両セットずつで販売されているため、両セットともに動力車がありますが、14両編成でも動力車は1両で十分なため、14両編成で運転する際は、一方の動力車の床下をトレーラー車用に交換することにしています。
 ヘッドライトにはLEDを採用していますが、照度が低く実感的でないため、白色のLEDに交換のうえ、ライトレンズに着色(外側通常の電球:クリアオレンジ 内側フォグランプ:クリアイエロー)してみました。
模型写真
 
 白色LED交換後(外側:通常の電球 内側:フォグランプ)

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